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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16971
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16971?page=2
ゴビンダ受刑者が、獄中で書いた手紙。下から6行目の「インチキが短い、やっと
わりました」とは、警察や検察の嘘はすぐに明らかになることが分かったという意味
'97 年3月に起きた東電OL殺害事件が、14年の歳月を経て急展開を見せている。
再審請求審で、被害者である東京電力のエリートOL(当時39)の膣内から採取された精液のDNA鑑定を行った結果、強盗殺人罪で無期懲役が確定しているネパール人、ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)とは別人のものと判明したのは7月25日のことだ。
つまり、娼婦として男性を相手にしていた被害者を、事件現場である東京・渋谷の木造アパートの一室で殺害したのは、ゴビンダ受刑者ではない可能性が高まったのである。この結果を受け同受刑者の弁護団は、8月4日付で鑑定結果に対する釈明を東京高検に求めたが、高検は8月10日に「今は答えられない」として明確な回答を留保。そのため弁護団は同日、「9月末までに再審開始を求める最終的な意見書を提出したい」と発表したのである。
本誌は、再審の可能性が出てきたゴビンダ受刑者が獄中で書いた手記を入手した。上に掲載した、A4大の日本語の手紙がそれだ。手紙を受け取ったゴビンダ受刑者の身元引受人で、市民団体「無実のゴビンダさんを支える会」の事務局長・客野美喜子氏が振り返る。
「横浜刑務所に服役しているゴビンダと、8月8日にも面会しました。自分の無実が証明されるかもしれない鑑定結果が出たことを報道で知っていたゴビンダは、面会室に入ってくると、右手を腰のあたりで握って小さくガッツポーズをしたんです。いつも面会に行くと人懐っこい笑みを浮かべて出迎えてくれるのですが、今回は特に嬉しかったのでしょう」
客野氏によると、ゴビンダは目を輝かせながら面会中にこう話したという。
「鑑定の結果が出た直後に刑務所の仲間たちから、『ゴビンダ、良かったな。バンザーイ!』と、拍手で祝福されました。その後も顔を合わすたびに、彼らは『(無実の)お前は、まだこんなところにいたのか』と冗談を言うんです。私は、とても嬉しい。でも本当の戦いは、(再審の可能性が出てきた)これからです」
客野氏がゴビンダ受刑者から前出の手紙を郵送で受け取ったのは、面会から数日後のことだ。そこには鑑定結果が明らかになった喜びとともに、杜撰な捜査で14年間も不当に拘留されたと主張する、激しい怒りと悲しみが綴られていた(引用は原文ママ。カッコ内は編集部)。
〈DNAじっけんで、私は、無実であること明らかになっても、私は、刑務所にいなければいけないなぜですか?〉
〈私は、刑務所に入れられるような悪いこと、絶対に絶対にやってないのです。14年間人生の一番いい時期、無駄になりました。私の人生の赤字(「失われたもの」の意味)、もう戻らなです。日本の警察、検察、本当に阿呆〉
〈一日も早くお母さん「家族」とあいたい。私はPTSD(心的外傷後ストレス障害)というびょうきで、大変苦しんでいます。夜眠れない、食欲もない〉
この手紙を読んだ客野氏は、複雑な心境になったという。
「9月には、ゴビンダの奥さんやお兄さんが来日します。ゴビンダは『今までは面会した家族に私を信じて待っていてくれとしか言えなかったが、今回は初めて具体的な報告ができる』と喜んでいました。しかし再審が実現したとしても、無実が証明されるまでには1年以上かかります。手紙を読むと、なぜ自分がこれほど長い期間拘留されなければならないのかという、ゴビンダの無念さが伝わってきました。私たちは再審とともに、ゴビンダの刑の執行停止と釈放をこれからも求めていきたいと思っています」
ゴビンダ受刑者を有罪と決めつけた警察や検察は、同受刑者の獄中からの手紙を読み、どう感じるのだろうか。
「フライデー」2011年9月2日号より
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【関連サイト】
東電OL殺人事件、DNA型鑑定うけ、ゴビンダさんの釈放を(8月4日)
東京・東電OL殺人事件
無実のゴビンダさんを支える会
署名用紙
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