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「箝口令だ」特捜前部長ら隠蔽工作 部下が最高検に証言 2011年2月2日8時21分:朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY201102010610.html
大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で、最高検が、「佐賀元明・元副部長がフロッピーディスク(FD)を取り返してもみ消そうとした」「大坪弘道・前部長から箝口(かんこう)令だと口止めされた」との供述を部下の検事らから得ていることがわかった。改ざんを知りながら隠そうとしたという最高検の見立てに対し、大坪前部長と佐賀元副部長は「意図的な改ざんとの認識はなかった」として徹底抗戦する構えだ。
部下の供述などをもとにした最高検の見立てでは、前田恒彦・元主任検事によるFDの改ざんは2010年1月末、半年前に改ざんを打ち明けられていた国井弘樹検事らを通じ、特捜部と公判部など計6人の現場検事の知るところとなった。
部下の供述などによると、大坪前部長は同年2月1日、佐賀元副部長を同席させ、国井検事と公判部検事を部屋に呼んだ。公判部検事が大坪前部長に「検事正と次席検事に早く報告すべきだ」と求めると、大坪前部長は嫌がったとされる。公判部検事は「それなら公判部から報告する」と言って部屋を出たが、大坪前部長は後を追いかけ「早まるな」となだめたという。
さらに、大坪前部長は国井検事に「これが表沙汰になれば前田はクビで、逮捕される。大阪特捜もなくなる。箝口令だ」と発言。翌2日、国井検事に対し、「ミステーク(過失)でいく」との発言に続いて「これは隠蔽ではなく危機管理だ」と迫った、とされる。
最高検の調べでは、大坪前部長は2月2日と3日、佐賀元副部長と国井検事を伴って検事正と次席検事に報告している。
部下の供述などによると、報告の直前、国井検事が「正直に報告した方がいい」と求めたにもかかわらず、前部長は「高検や最高検に報告されてしまう」と受け入れなかった、という。
また、佐賀元副部長は1月30日夜、公判部検事と国井検事の前で前田元検事に電話して、改ざんについて問いただしたという。電話を切った後、元副部長は「前田は6月8日に変えたと認めた。ちくしょう」と泣き出したとされる。改ざんされたFDを返却した厚労省元係長の弁護士に接触し、FDを取り返してデータを元に戻そうとするそぶりを見せたため、国井検事らが止めた、という。
最高検は、佐賀元副部長が2月1日、大坪前部長にこの経緯を報告したとみている。佐賀元副部長は大坪前部長に面会後、副部長室で待機していた公判部検事らに対し、「口外するな」と口止めしたという。
最高検は、前田元検事のうその弁解を連ねた上申書がつくられた経緯についても部下らの供述を得ている模様だ。
調べによると、佐賀元副部長はまず、書き換えは「過失」とするよう前田元検事に電話で指示。その内容を聞き取って確認するよう、国井検事にも指示を出したという。
前田元検事は同月10日に「元係長がデータの改ざんをしていないか確かめようとコピーデータを操作しているつもりだった。FDは返却済みで確認できない」などとする上申書を作成し、佐賀元副部長と大坪前部長に提出した。大坪前部長は「元係長による改ざんを確かめる必要性があった理由について、さらに説明を工夫するように」と修正を命じた、という。(久木良太)
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