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「箝口令だ」特捜前部長ら隠蔽工作 部下が最高検に証言(asahi.com)
http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/700.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 2 月 02 日 09:04:13: igsppGRN/E9PQ
 

「箝口令だ」特捜前部長ら隠蔽工作 部下が最高検に証言 2011年2月2日8時21分:朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY201102010610.html

 大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で、最高検が、「佐賀元明・元副部長がフロッピーディスク(FD)を取り返してもみ消そうとした」「大坪弘道・前部長から箝口(かんこう)令だと口止めされた」との供述を部下の検事らから得ていることがわかった。改ざんを知りながら隠そうとしたという最高検の見立てに対し、大坪前部長と佐賀元副部長は「意図的な改ざんとの認識はなかった」として徹底抗戦する構えだ。

 部下の供述などをもとにした最高検の見立てでは、前田恒彦・元主任検事によるFDの改ざんは2010年1月末、半年前に改ざんを打ち明けられていた国井弘樹検事らを通じ、特捜部と公判部など計6人の現場検事の知るところとなった。

 部下の供述などによると、大坪前部長は同年2月1日、佐賀元副部長を同席させ、国井検事と公判部検事を部屋に呼んだ。公判部検事が大坪前部長に「検事正と次席検事に早く報告すべきだ」と求めると、大坪前部長は嫌がったとされる。公判部検事は「それなら公判部から報告する」と言って部屋を出たが、大坪前部長は後を追いかけ「早まるな」となだめたという。

 さらに、大坪前部長は国井検事に「これが表沙汰になれば前田はクビで、逮捕される。大阪特捜もなくなる。箝口令だ」と発言。翌2日、国井検事に対し、「ミステーク(過失)でいく」との発言に続いて「これは隠蔽ではなく危機管理だ」と迫った、とされる。

 最高検の調べでは、大坪前部長は2月2日と3日、佐賀元副部長と国井検事を伴って検事正と次席検事に報告している。

 部下の供述などによると、報告の直前、国井検事が「正直に報告した方がいい」と求めたにもかかわらず、前部長は「高検や最高検に報告されてしまう」と受け入れなかった、という。

 また、佐賀元副部長は1月30日夜、公判部検事と国井検事の前で前田元検事に電話して、改ざんについて問いただしたという。電話を切った後、元副部長は「前田は6月8日に変えたと認めた。ちくしょう」と泣き出したとされる。改ざんされたFDを返却した厚労省元係長の弁護士に接触し、FDを取り返してデータを元に戻そうとするそぶりを見せたため、国井検事らが止めた、という。

 最高検は、佐賀元副部長が2月1日、大坪前部長にこの経緯を報告したとみている。佐賀元副部長は大坪前部長に面会後、副部長室で待機していた公判部検事らに対し、「口外するな」と口止めしたという。

 最高検は、前田元検事のうその弁解を連ねた上申書がつくられた経緯についても部下らの供述を得ている模様だ。

 調べによると、佐賀元副部長はまず、書き換えは「過失」とするよう前田元検事に電話で指示。その内容を聞き取って確認するよう、国井検事にも指示を出したという。

 前田元検事は同月10日に「元係長がデータの改ざんをしていないか確かめようとコピーデータを操作しているつもりだった。FDは返却済みで確認できない」などとする上申書を作成し、佐賀元副部長と大坪前部長に提出した。大坪前部長は「元係長による改ざんを確かめる必要性があった理由について、さらに説明を工夫するように」と修正を命じた、という。(久木良太)
 

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コメント
 
01. taked4700 2011年2月04日 13:12:16: 9XFNe/BiX575U : HZbDXbMpWo
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201102010606.html

「FD日付変えた」特捜元副部長がメモ 最高検回収

2011年2月2日3時3分

 大阪地検特捜部によるフロッピーディスク(FD)データの改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で、元副部長・佐賀元明被告(50)=犯人隠避罪で起訴=が、改ざんした元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=と直接電話でやり取りした際に「本当は(2004年)6月1日だったが、6月8日に変えた」とするメモを書き残していたことがわかった。メモはいったん廃棄されたが、最高検が回収した。

 佐賀元副部長は当時、上司に「FDは(厚生労働省元係長に)返却済みで改ざんは確認できない」と報告していたが、最高検は、元副部長が故意の改ざんだと詳細に把握していたことを示す最も有力な物証とみている。

 メモについて、佐賀元副部長の弁護側は朝日新聞の取材に「すべての主張、証拠の評価は公判で明らかにする」と述べた。佐賀元副部長と前部長・大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=は「前田元検事からは過失と聞き、上にも過失と報告した」と全面否認したまま、先月末に保釈され、現在は公判前の争点整理中。初公判は春以降になる見通しだ。

 最高検の調べによると、佐賀元副部長は2010年1月30日夕、前田元検事から告白を受けていた国井弘樹検事(35)らから改ざん疑惑について初めて報告を受けた。同日夜と2月1日、2月2日の3回にわたって、東京に出張中の前田元検事と電話で話した。

 メモはこうした際に書かれたとみられ、「6月8日に変えた」との記載のほか、「前田は前後のデータのコピーを持っている」とも書かれていた。前田元検事は改ざん前後のデータをコピーしてUSBメモリーに保管していたことが既に判明しており、最高検は、これらをめぐるやりとりを佐賀元副部長が書き留めたとみている。

 検察では大量の捜査資料を確実に廃棄するため、鍵付きの文書回収ボックスを幹部ごとに設置し、業者が定期的に回収して最終的には溶解される。佐賀元副部長は10年4月に神戸地検に異動したが、大阪地検では年に1、2回しか回収がなかったため、9月に最高検が捜査を始めた際も回収ボックスには佐賀元副部長が廃棄した資料が残っていた。この中から、問題のメモが見つかったという。

 前田元検事は、佐賀元副部長との3回の電話の内容も最高検に供述している模様だ。1回目の電話が今回のメモに近い内容とされる。

 2回目については「『過失だと説明できるか』と聞かれた。隠蔽しようとしていると思い、『できる』と答えた。『村木厚子・厚労省元局長の指示が6月上旬にあったとの構図に合わせるため』と改ざんの動機も伝えた」などと供述したという。3回目については「『過失でいくことになった』と言われた」との供述内容で、直前に国井検事から「大坪前部長がミステークでいくと言っている」と電話があり、「部長、副部長の意向だと受け止めた」と話したという。(久木良太)

     ◇

 〈証拠改ざん事件〉大阪地検特捜部は2009年2月、実態のない障害者団体が郵便割引制度を悪用した事件に着手。前田元検事は同年7月、村木・厚労省元局長=無罪確定=が「04年6月上旬」に偽の証明書作成を指示したとするシナリオに合わせるため、部下の元係長から押収した証明書データの最終更新日時を「04年6月1日未明」から「04年6月8日夜」に改変した。

 〈犯人隠避事件〉大坪前部長と佐賀元副部長は10年2月、改ざんが意図的と知りながら前田元検事に「過失」と説明するよう指示して虚偽の上申書を作成させた上、上司に「過誤に過ぎず問題ない」と報告したとされる。

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