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鹿児島老夫婦殺害事件無罪判決によせて 実を言うと、最近非常にものごとについて悲観的だ。日本社会は、全く見事と言うほかないほど世論コントロール、マインドコントロールされていて、それに気がついている人たちも事態をあまりに軽く見ていて、今後数年から十数年で起こるだろう酷い事態に対抗しようとはしていないからだ。 1.素直な感想は、かなり妥当な判決だということだ。凶器とされる金属製シャベルに指紋等が残っていなかったということや室内が物色されたようであるのに現金が相当額残されていたことなど、強盗目的の犯罪とは見ことが出来ないとする判決はそれなりに説得力がある。ただ、網戸やタンスに残っていたとされる DNA試料や指紋はどうなるのかという問題も残る。判決では被告が実際にいつかの時点で残したものであり、被告の現場には行ったことがないという証言は嘘だとした様子だ。DNA試料を使い切ってしまっていて再鑑定できないということも大きな問題だった。鹿児島で6月といえばかなり暑い。被害者夫婦は執拗に殴られていたというから犯人の汗や頭髪は、普通であれば必ず現場に残されていたはずだ。そして、判決では容疑者とされたかたのもの以外の指紋が多数発見されたという。しかし、どうもそれらの指紋などについてはあまり捜査をしていなかったようだ。犯人逮捕は事件の10日後のようだからかなり早い時期のものだ。それ以降、他の犯人を想定した捜査はやっていないのだろう。警察捜査がどこまできちんとやられていたのか疑問の残る事件だとは言えるだろう。 2.今回の事件では裁判員による現場検証が行われれた。弁護側と裁判官の公判前整理手続によって決まったものだろうが、はっきり言って、このこと自体が今回の判決が無罪になることを示していた。検察側の用意した定食を食べるのを拒否すると弁護側と裁判所が合意したようなものだからだ。なぜ、現場検証、それも犯行後一年がたった現場を検証しようと決めたのかよく分らない。それに、指紋やDNAが偽造、偽装されたものだという弁護側の主張も疑問が残る。第3者による犯罪なら指紋やDNAの偽装までして現金を盗らなかったことはあまりに不自然だ。しかし、そうなれば偽装をしたのは警察だということになる。普通であれば警察にそういった偽装を行う動機はない。このことは弁護側もすぐにわかることだろうから、普通なら、被告がいつかの時点で自身で付けたものだと言う主張をするほうが妥当だったはずだ。まあ、被告自身が現場には行ったことがないとしていたから、しかたないことなのかもしれない。どちらにしても、今回の事件は公判前整理手続によって結論がほとんど決められてしまっていたと言っていいはずだ。 3.ただ、今回の判決の影響は大きい。全面否認事件と自白事件の差があまりにも大きくなったからだ。しかも、ほぼ決定的とも言える指紋やDNAについてその証拠価値を認めなかった。東電OL殺人事件でも唯一ともいえる証拠は現場トイレに残されたコンドームの精液のDNA鑑定だった。今後、様々な事件で指紋やDNAの証拠価値が争われるはずだが、今回の判決はどの程度影響を与えるだろうか? 4.東電OL殺人事件では犯人とされたネパール人が、一審終了後、それまで否定していた買春を認めている。しかし、様々な状況を見ると、被害者が売春をやっていたとは思えない。つまり、犯人とされたネパール人自身がマインドコントロールにかかっているということだ。 5.社会は劣化していくだろう。なぜなら、支配の構造が、インターネットや地デジ放送を使った隠れた支配になり、卑劣な支配が可能になっているからだ。現実に、今回の鹿児島老夫婦殺害事件はそういった卑劣さの現れである可能性は強くある。 6.裁判員裁判は、一般の刑事事件ではなくて、行政を相手とした訴訟、特に国倍訴訟に限るべきではないだろうか?国倍訴訟なら、公判前整理手続も裁判員による秘密保持も必要ない。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<260>>
昨年6月に起こった鹿児島老夫婦殺害事件については、あまり情報がない。まあ、僕自身あまりキチンと情報を集めようとはしてきていなかったから、そのせいもある。だからこれから書くことはかなり断片的な情報に基づいていることを了解しておいてほしい。
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