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常盤木学園高校教諭松本秀夫氏殺害事件の矛盾点
http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/580.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 8 月 24 日 04:49:14: 9XFNe/BiX575U
 


常盤木学園高校教諭松本秀夫氏殺害事件の矛盾点

 思いつくままに、矛盾点や不合理な点を挙げていく。
1. 松山哲士容疑者の顔写真だけが、現在のものではなく、多分20代か高校卒業時のものと見えること。普通、殺人事件などでは、容疑者の顔写真を警察が提供する。Googleで画像検索しても、現在公開されている写真さえ出てこない。
2. 松本美代容疑者の高校卒業後の勤め先が生保となっている記事と地銀となっているものがある。(ゲンダイネットと週刊朝日)
3. 松本美代容疑者が高校時代から松本秀夫氏に熱を上げていたとするテレビ報道があったが、卒業後に交際を始めたとする記事がある。(週刊新潮8月26日号、週刊朝日)
4. 3月1日飲み会の後同月2日の未明帰宅途中公園で、松本秀夫氏は梅原啓容疑者により襲われ、前歯を折り、頭蓋骨骨折というけがを負っている。普通なら、現場で救急車を携帯電話で呼ぶだろう。また、帰宅したのち、妻とは話をしなかったと言う記事があるが、子供3人はどうしていたのか?傷の手当さえしないでなぜそのまま出勤したのか?また、3月2日に出勤した時、車で行ったのか、バスか、電車か、この点に触れた記事がない様子だ。しかし、自宅は仙台市泉区桂にあり勤め先とは直線距離でも5km以上離れている。顔面血だらけで頭蓋骨骨折をしていれば、他の人に咎められるだろう。また、勤め先についてから倒れたと言うのだから、自分で車を運転できたのか疑問だ。また、入院していた病院についても情報がない様子だが、前歯が折れ頭蓋骨骨折の血だらけの患者が入院してきたら警察に通報するのが普通ではないのか?
5. 3月1日深夜の襲撃も、4月30日夜の襲撃も目撃者が一切いない。3月については卒業式・謝恩会後、同僚と飲みに行っての帰り、公園で襲撃され、翌2日午前1時には帰宅したようだ。自宅は地下鉄泉中央駅から北西に約3キロの住宅街というのだから、なぜ、歩きで帰宅したのだろうか?3月1日の深夜と言えばかなり寒い時期だ。普通であればタクシーで帰宅するはずだ。
6. サラ金に数百万円の借金があったというが、資産もあった様子だ。そうであれば、普通は銀行から借金をする。勤め先がちゃんとしているのだから、使い道自由のローンをすぐに組めるはずだ。また、そもそも、株を売ったりして自分で資金を作ることが出来たはずだ。
7. 松本秀夫氏は25年前に宮城県立高校から常盤木学園高校(仙台市)へ移動してきたようだ。そして、その際、前任校の卒業生を妊娠させたから県立校を首になったと言う噂が常盤木学園高校の生徒に流れていたという。常盤木学園高校は音楽科を除いて女子のみの高校で、そんな高校が、そういったうわさのある教員を取るだろうか?そもそも、そういったことがあったとしても、そう簡単に噂になるだろうか?昭和60年当時は高校がかなり荒れていた時期で、県立でも底辺校勤務であるなら私立女子高へ移りたいと考える教員は結構いたはずだ。
8. 松本秀夫氏の出身について、育ったところは、出身大学はなどの情報がない様子だ。ただの被害者ではなくて、かなりおかしなことをやっていたと言うのだから、そこらへんについて新聞記者は調べているはずだし、たとえ調べていなくても、殺人事件の被害者なのだから、両親や兄弟のコメントが報道されてもいいはずだ。
9. そもそも、家庭内の問題だから、普通に離婚すればいい話で、なぜ、他の二人が絡んで殺害に至ったのか?
10. 4月の襲撃では、松本秀夫氏の顔がサッカーボールのようにはれるまで暴力を振るわれていたという。しかし、頭蓋骨骨折をしていて、しかも金属バットが凶器であったというのだから、普通は2回か3回頭部を殴れば致命傷になり、顔形が変わるほど顔のいろいろな部分を殴る必要がない。そもそも、金属バットで殴れば、骨折はするだろうが、顔がサッカーボールのように腫れるだろうか?たとえ夜間であっても午後10時前の住宅街だ。いつ人に見つかるかもしれないのに、致命傷を与えた後も、例えば素手で殴ったりするだろうか?週刊新潮8月26日号の記事によれば高校時代の同級生が焼香したいと言ったところ、一名の出席しか美代容疑者は認めなかったと言う。本当に松本秀夫氏が亡くなったのか疑問だ。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100501/crm1005010802007-n1.htmよりコピー:
仙台市で教員男性の変死体 顔に殴られた跡
2010.5.1 08:02
松本秀夫さんが死亡しているのが見つかった自宅=1日午前、仙台市泉区 30日午後10時ごろ、仙台市泉区桂の教師、松本秀夫さん(56)方で、松本さんが頭から血を流して倒れているのを、帰宅した長男が発見、110番通報した。松本さんは搬送先の病院で約1時間後に死亡。顔に殴られたような跡があることなどから、県警泉署は松本さんが事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を始めた。
 同署などによると、松本さんは玄関の外で倒れていた。捜査員の到着時には、すでに意識不明だったといい、顔全体が腫れ上がっていた。同署は遺体を司法解剖し、死因の特定を急ぐ。
 現場は地下鉄泉中央駅から北西に約3キロの住宅街。
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100501/crm1005011546017-n1.htmよりコピー:
仙台の教諭遺体、頭部に数カ所殴打の痕 県警が殺人事件と断定
2010.5.1 15:43

 仙台市泉区で4月30日夜、高校教諭の松本秀夫さん(56)が自宅で頭から血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認された事件で、松本さんの頭部に数カ所殴られたような痕があったことが1日、宮城県警の調べで分かった。県警は同日、殺人事件と断定し、泉署に捜査本部を設置した。司法解剖して死因を特定するとともに、詳しい経緯を調べている。
 捜査本部によると、松本さんは妻(44)と子ども3人の5人暮らし。倒れているのが発見された際、トレーナーに綿のパンツ姿だった。凶器などは見つかっていない。
 勤務する常盤木学園高校(仙台市)によると、松本さんは数学を教えており、3年生の副担任。けがで入院していたため、2カ月ほど学校を休んでいたが、30日に退院し、学校にあいさつに来ていたという。副校長は「穏やかで慕われる先生だった。私的トラブルは考えられない」と話した。
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100502/crm1005022020006-n1.htmよりコピー:
【仙台高校教諭殺害】自宅前で襲われた可能性
2010.5.2 20:17
 仙台市泉区の高校教諭松本秀夫さん(56)が自宅玄関前で殺害されているのが見つかった事件で、松本さんの自宅内に争ったような跡がないことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
 松本さんが倒れているのが見つかる少し前に、近所の人が男性の大きな声を聞いており、宮城県警泉署は、松本さんが自宅前で何者かに襲われたとみて、目撃者などを捜している。
 勤務先の常盤木学園高校(仙台市)などによると、松本さんは3月2日午前、頭に大けがを負った状態で出勤し、救急車で病院に搬送され入院していた。けがを負った原因については「記憶がない」などと話していたという。
 泉署は松本さんが学校を去ってから30日午後10時ごろ、倒れているのが見つかるまでの足取りを詳しく調べている。
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http://ee-news.seesaa.net/article/148475504.htmlよりコピー:
仙台市常盤木学園高校教諭松本秀夫さん、退院した4月30日に襲われる。
このニュース記事は、ニュースソース側の都合により削除されました。ご了承ください。

仙台市泉区で4月30日夜、私立高校教諭松本秀夫さん(56)が殺害された事件。
・宮城県仙台市で私立常盤木学園高校教諭松本秀夫さん(56)自宅の脇で変死事件。顔に殴られた跡。
宮城県警泉署捜査本部は、5月1日、司法解剖を行い、松本さんの死因は頭蓋(ずがい)内損傷であることを確認した。
捜査本部の発表によると、顔や頭に複数の傷があった。
鈍器で殴られたとみられるが、凶器などは見つかっていないという。
顔の損傷が激しいといい、捜査本部は、犯人には強い殺意があったとみている。
学校関係者によると、松本さんは市内の常盤木学園に勤務していたが。
3月初旬、登校した際に体調が急変し、ろれつが回らなくなるなどしたため、救急車で緊急入院していた。
同僚には「転んだ際に頭を打った。いつ転んだのかは記憶がない」などと説明したが。
頭の骨が折れており、一時は危険な状態に陥った。その後回復したが、退院当日に襲われた。
同校(同市青葉区)の松良千広校長によると、松本さんは3月に頭の骨を折る大けがで入院。
「帰宅中に階段で落ちた」などと話していたという。
30日に退院し午後、学校へあいさつに来ていた。
同僚の男性教諭は「穏やかな性格で生徒から人気があった。こんなことになり驚いている」と話した。
捜査本部によると、松本さんはトレーナーにズボン姿。
頭から血を流し、顔面が腫れた状態で倒れていたという。
近所の人によると、病院を退院した30日午後10時ごろに叫び声を聞いたといい、捜査本部が事件との関連を調べている。
同市青葉区の常盤木学園によると、松本さんは数学の教諭で、3年の副担任だった。
現場は、仙台市営地下鉄泉中央駅から北西約2.5キロの閑静な住宅街。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100501-00000079-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100501-00000575-san-sociタグ:仙台
posted by ウォーターメロン at 08:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 事件
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http://news.livedoor.com/article/detail/4945168/よりコピー:
借金と女性問題引き金か 「松本さんが邪魔」と供述 仙台高校教諭殺害.2010年08月13日22時46分 / 提供:産経新聞
出頭する美代容疑者 仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭、松本秀夫さん=当時(56)=が殺害された事件で、松本さんの女性問題や借金をめぐり、松本さんと妻の美代容疑者(44)=殺人容疑で逮捕=の間でトラブルになっていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は、美代容疑者が、松山哲士(38)と、梅原啓(27)の両容疑者=いずれも同=にこれらのトラブルを相談するうちに親密さを増し、殺害計画に発展したとみて詳しい経緯を調べている。
 捜査関係者などによると、美代容疑者と松山、梅原両容疑者は、松本さんを通じて数年前から顔見知り。松山容疑者は、松本さんが3月から入院している間も松本さん方に頻繁に出入りするなど美代容疑者と特に親密だったとされる。
 一方、松本さんが別の女性と交際していたほか、消費者金融に数百万円の借金があったり、株や不動産に投資していたりしたことが発覚し、松本さん夫妻の間で争いが絶えなかった。
 松本さんは事件前、周囲に「子供たちが独り立ちしたら離婚するしかないかもしれない」などと漏らしていたという。
 美代容疑者が松本さんへの不満を松山容疑者に相談したことが引き金になり、松山容疑者の塾講師時代の生徒だった梅原容疑者を巻き込んで殺害計画を練ったとみられる。松山容疑者は「松本さんが邪魔だった。3人で殺害を相談した」と供述しているという。捜査本部は、3人の役割分担を詳しく調べている。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/125827よりコピー:
愛人に夫殺しを唆した鬼妻の憎悪と性愛
【政治・経済】
2010年8月14日 掲載
仙台 高校教師殺害事件
 仙台市の高校教師・松本秀夫さん(56)殺害事件は、夫が邪魔になった妻の犯罪だった。愛人をたきつけ、夫を殺させた鬼妻は、いったいどんな女なのか。
 殺人容疑で逮捕された美代(44)は、殺された秀夫さんの勤める常盤木学園高校の卒業生だった。ただし、教え子ではなく卒業後、親しくなったという。
「美代は卒業後、生保の外交員をしていた。営業で母校の職員室に行ったのをきっかけに、秀夫さんと親しくなり、すぐに結婚しています。ハッとする美人ではないが、男好きするタイプ。1男2女に恵まれ、いま長男は23歳になっています」(関係者)
 新婚生活はボロボロのアパートではじまった。しかし、87年にマイホームを購入し、97年には高級住宅街にマイホームを建てている。しかも、最初に買った一軒家を保有したままだ。9年前には、家族や友人たちと自宅の外でバーベキューをするなど、近所には夫婦仲も良くうつっていたという。
●数年で柔和な表情が一変
 秀夫さんをよく知る人はこういう。
「一時は株ですごく儲かって羽振りがよかった。子供が中学生くらいのときは、家族全員ファーストクラスで1泊100万くらいのラスベガス旅行に行ってましたよ」
 しかし、この頃から美代は秀夫さんに不満を募らせていたようだ。
「美代は、子育てに熱心で、町内会のイベントにも積極的に参加していた。ただ『夫が家庭をかえりみない』『女がいるみたいだ』と愚痴っていた。秀夫さんは『顧問をしているゴルフ部の合宿だ』と説明していたみたいですが、疑っていたようです」(美代とつき合いのあった主婦)
 この主婦が最近、スーパーで美代を見かけたときは、かつての柔和なイメージとはかけ離れ、ゲッソリとやつれ、とても声を掛けられなかったという。
●子供たちも気づいていた不倫
 夫への不満と不信を募らせていた美代が、親密になったのが、逮捕された主犯の松山哲士(38)だった。松山と秀夫さんは、もともと同じ塾の講師仲間で、松山は秀夫さんの次女の家庭教師をするなど、家族ぐるみのつき合いだった。
 美代と松山は、いつのまにか、子供の授業参観日に一緒に出席したり、2人で笑いながら犬の散歩をする仲に発展。近所の人から「夫婦ですか」と問われ、美代は「そのようなものです」と平然と答えている。子供たちも、2人がただならぬ関係だと気づいていたという。美代は、年下でイケメンの松山に甘え、のめり込んでいた。
「美代が秀夫さんへの殺意を決定づけたのは、未公開株が原因だった可能性があります。秀夫さんが未公開株を買ったことを知ると『だまされているようなものだ。私なら手を出さない』と怒りを募らせていた。未公開株をめぐって激しい夫婦ゲンカもしていた。ここ数年、秀夫さんは株で損をしていたのかもしれません」(捜査事情通)
 秀夫さん殺害は、美代が松山に「夫が邪魔だ」「いなくなればいい」と不満を漏らし、松山が塾の教え子だったすし店経営の梅原啓(27)に殺害を実行させている。美代が松山にメールで夫の行動を報告していた。
 逮捕された美代は、「私は一切、関係ない」と容疑を否認しているという。高校時代から秀夫さんに恋心を抱いていたという美代は、夫にどんな憎悪を募らせていたのか。
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http://www.sanspo.com/shakai/news/100814/sha1008140507001-n2.htmよりコピー:
仮面夫婦、ダブル不倫だった…仙台教諭殺害
捜査関係者などによると、松本さんが別の女性と交際していたほか、消費者金融に数百万円の借金があったり、株や不動産に投資していたりしていたことが発覚し、美代容疑者との間で言い争いが絶えなかったという。
 松本さんは事件前、周囲に「子供たちが独り立ちしたら離婚するかもしれない」「(私的な交際をめぐり)家庭内別居状態になっており、離婚するしかない」と漏らしており、美代容疑者も「(夫と)別れるため弁護士と相談している」と話していたという。いわば“仮面夫婦”だった。
 宮城県警泉署では、美代容疑者が夫婦間トラブルを会社役員、松山哲士容疑者(38)=殺人容疑で逮捕=と、すし店経営、梅原啓容疑者(27)=同=に相談するうちに親密さを増し、殺害計画に発展した可能性もあるとみている。
 また、梅原容疑者と松山容疑者、美代容疑者が事件前に松本さん殺害に関し、携帯電話のメールでやりとりしていたことも判明。内容などから、親密な関係にあった美代容疑者と松山容疑者が計画を主導、襲撃の実行役だった梅原容疑者に指示していたとみられる。
 美代容疑者と松山容疑者の関係は、周囲の目にも“異常”に映った。松本さん宅周辺を2人で親しげに歩いているのを近所の人にたびたび目撃されており、松本さん宅の近所に住む主婦は「(事件前に)2人が体を寄せ合って歩いているところに何度も出くわし、変だなと思っていた」と話した。松山容疑者は、8日に任意同行を受けた際も松本さん宅におり、乗ってきた高級外車は松本さん宅の駐車場に置かれたままになっている。
 泉署によると、松山容疑者と梅原容疑者は、松本さんを通じて美代容疑者と知り合った。松山容疑者は松本さんと塾講師時代の同僚で、梅原容疑者は当時の生徒。松本さんが勤務する高校の教え子だった美代容疑者と親交を深め、家族ぐるみの付き合いになった。
 調べに対し、松山、梅原両容疑者は容疑を認めており、梅原容疑者は松山容疑者に指示され、1人で実行したと供述。両容疑者は殺害計画を事前に美代容疑者と相談したと説明しているが、美代容疑者は「当日は知人宅にいて関係ない」と容疑を否認している。
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100813/crm1008132245023-n1.htmよりコピー:
【仙台高校教諭殺害】借金と女性問題引き金か 「松本さんが邪魔」と供述 (1/2ページ)
2010.8.13 22:40
 仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭、松本秀夫さん=当時(56)=が殺害された事件で、松本さんの女性問題や借金をめぐり、松本さんと妻の美代容疑者(44)=殺人容疑で逮捕=の間でトラブルになっていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は、美代容疑者が、松山哲士(38)と、梅原啓(27)の両容疑者=いずれも同=にこれらのトラブルを相談するうちに親密さを増し、殺害計画に発展したとみて詳しい経緯を調べている。
 捜査関係者などによると、美代容疑者と松山、梅原両容疑者は、松本さんを通じて数年前から顔見知り。松山容疑者は、松本さんが3月から入院している間も松本さん方に頻繁に出入りするなど美代容疑者と特に親密だったとされる。
 一方、松本さんが別の女性と交際していたほか、消費者金融に数百万円の借金があったり、株や不動産に投資していたりしたことが発覚し、松本さん夫妻の間で争いが絶えなかった。
 松本さんは事件前、周囲に「子供たちが独り立ちしたら離婚するしかないかもしれない」などと漏らしていたという。
 美代容疑者が松本さんへの不満を松山容疑者に相談したことが引き金になり、松山容疑者の塾講師時代の生徒だった梅原容疑者を巻き込んで殺害計画を練ったとみられる。松山容疑者は「松本さんが邪魔だった。3人で殺害を相談した」と供述しているという。捜査本部は、3人の役割分担を詳しく調べている。
 一方、松本さんが別の女性と交際していたほか、消費者金融に数百万円の借金があったり、株や不動産に投資していたりしたことが発覚し、松本さん夫妻の間で争いが絶えなかった。
 松本さんは事件前、周囲に「子供たちが独り立ちしたら離婚するしかないかもしれない」などと漏らしていたという。
 美代容疑者が松本さんへの不満を松山容疑者に相談したことが引き金になり、松山容疑者の塾講師時代の生徒だった梅原容疑者を巻き込んで殺害計画を練ったとみられる。松山容疑者は「松本さんが邪魔だった。3人で殺害を相談した」と供述しているという。捜査本部は、3人の役割分担を詳しく調べている。
 一方、松本さんが別の女性と交際していたほか、消費者金融に数百万円の借金があったり、株や不動産に投資していたりしたことが発覚し、松本さん夫妻の間で争いが絶えなかった。
 松本さんは事件前、周囲に「子供たちが独り立ちしたら離婚するしかないかもしれない」などと漏らしていたという。
 美代容疑者が松本さんへの不満を松山容疑者に相談したことが引き金になり、松山容疑者の塾講師時代の生徒だった梅原容疑者を巻き込んで殺害計画を練ったとみられる。松山容疑者は「松本さんが邪魔だった。3人で殺害を相談した」と供述しているという。捜査本部は、3人の役割分担を詳しく調べている。
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http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/miyagi/100810/myg1008100338000-n1.htmよりコピー:(2ページ目のURLは省略)

殺害後も教諭宅訪問 逮捕の2人 不自然な一家との関係 
2010.8.10 03:38
 仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭、松本秀夫さん(56)が殺害された事件は発生から3カ月以上が経過し、知人の松山哲士(38)と、梅原啓(27)の両容疑者が逮捕される急展開を迎えた。2人は自ら殺害した主人がいなくなった松本さん方を、何食わぬ顔で訪れ続けていたことが判明。2人の動機は何なのか。松本さん一家との不自然ともいえる関係が事件の謎を深めている。
 近所の住民によると、3、4年前ごろから、松山容疑者とみられる若い男が松本さん方前に高級外車を止め、松本さん方に出入りする姿がたびたび目撃されるようになった。
 近所の男性は「クリーム色の大きな車で、目立っていたので記憶に残っている。松本さんが副業をしていて知り合った男だと聞いた。事件前後は夜遅くまで止まっていることもあった」と話す。
 別の女性(60)は、松本さんが頭の大けがで入院していた3月末、松本さん方の駐車場に高級外車が止まっているのをみて違和感を覚えた。松本さん方の玄関先で、犬を連れた妻と松山容疑者とみられる男が話し込んでいることもあったという。
 女性は「家族と見間違えるぐらい親しげな様子だった」と打ち明ける。
 松山容疑者の自宅近くの住民によると、松山容疑者は高校卒業後に米国留学を経験。帰国後は母親が経営する不動産会社で役員を務めながら、近所で英会話を教えていたという。
 数年前から松山、梅原両容疑者が松本さん方を訪れるようになり、家族ぐるみの付き合いに発展。松山容疑者が松本さんの妻に英会話を教え、松本さん殺害後も関係は続いていたとみられる。梅原容疑者のすし店に出前を頼むこともあったようだ。
 松本さんは退院当日の4月30日午後10時すぎ、自宅駐車場の奥で殺害されているのを長男が発見。車で帰宅した直後に襲われたとみられ、発見場所まで数メートル引きずったような血の跡があった。遺体のそばには凶器とみられる血の付いた金属バットが残されていた。
 当初から顔見知りの犯行とみて捜査が進められたが、松山、梅原両容疑者は松本さん一家に溶け込むようにして生活していた。
 松本さんを知る男性は「松本さんが、娘が大学を首席で卒業したことを自慢していたのを思い出す。これから楽しい人生が待っていたはずなのに…。思ってもいない犯人に殺されて悔しいだろう」と嘆いた。
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http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100817t13037.htmよりコピー:
仙台・教諭殺害 美代容疑者、3月の襲撃も関与か
 仙台市泉区桂3丁目の高校教諭松本秀夫さん=当時(56)=が4月、自宅で殺害された事件で、松本さんが3月に大けがを負ったことについても、殺人容疑で逮捕された妻の美代容疑者(44)が関与した疑いが強まっていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。
 捜査関係者によると、美代容疑者は当時、松本さんのスケジュールなどをメールで、泉区南光台東1丁目、不動産会社役員松山哲士容疑者(38)=殺人容疑で逮捕=に伝えたとされる。泉区高森7丁目、すし店経営梅原啓容疑者(27)=同=は「松本さんの自宅近くの公園で、帰宅途中の松本さんをバットで襲った」と供述、松山容疑者の指示で襲撃したことを認めているという。
 松本さんが勤めていた常盤木学園高の関係者によると、松本さんは3月1日、卒業式と謝恩会に出席。その後、同僚と市内の飲食店に行き、帰宅途中、頭に大けがをしたとみられる。
 捜査関係者によると、美代容疑者は「3月2日午前1時すぎ、物音がしたので(松本さんが)帰ってきたと思った。寝室は別なので姿は見なかった。けがをしているとは思わなかった」などと知人に話していたという。
 別の関係者によると、松山容疑者は美代容疑者からたびたび、松本さんについて「邪魔だ」などと不満を聞かされ、2人が中心となって殺害を考えるようになったとみられる。松山容疑者は「美代容疑者から殺害を促された」という趣旨の供述をしており、美代容疑者が殺害を働き掛けた疑いが持たれている。
 捜査本部は、3人が3月の襲撃前から殺害を計画し、失敗したため4月30日に再び実行したとみて、慎重に経緯などを調べている。
 松本さんは3月2日、大けがをした状態で出勤し「酒に酔って帰る途中、自宅近くのコンクリートの階段でけがをした」などと周囲に説明していた。市内の病院に入院し、退院した4月30日に殺害された。
2010年08月17日火曜日
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http://sankei.jp.msn.com/topics/affairs/5841/afr5841-t.htmよりコピー:(以降5ページにわたる記事だが、2ページ以降のURLは省略)
【衝撃事件の核心】仙台高校教諭殺害 仮面家族の果てに…年下男を黒く染めた妻の愛憎
2010.8.21 12:00

 仙台市泉区 事件の構図は、ありふれた男女間のトラブルが招いた惨劇だった。仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭の松本秀夫さん=当時(56)=が殺害された事件。松本さんの妻、美代容疑者(44)=殺人容疑で逮捕=は夫婦の縁を切るため、交際相手とされる松山哲士(38)と、梅原啓(27)の両容疑者=同=を巻き込み、入念に殺害計画を練った。捜査当局の調べに、事件への関与をほのめかす供述を始めたという美代容疑者。仮面の下に隠された愛情と憎しみ…。その口から真相が語られる日が待たれる。(中村翔樹、吉原知也)
退院当日、3月の大けが、不審電話…謎はすべてシナリオ通り
 事件発生当初、高校教諭が惨殺された衝撃もさることながら、松本さんの身辺にいくつもの謎が浮上し、“犯人像”についてはさまざまな憶測が流れた。だが、すべては美代容疑者ら3人が描いた殺害計画のシナリオということで説明できる。
 松本さんが頭に負った大けがのため入院し、退院した当日の4月30日に頭や顔などを鈍器のようなもので殴られて殺害されたのも、美代容疑者が松山容疑者に携帯電話のメールで退院日を連絡したからだ。松山容疑者に「夜の方が殺害しやすい。(松本さんの)帰宅時間を遅くしてほしい」と促され、午後6時に歯科の予約を入れてもいる。
 松本さんは退院当日の午後、勤務先の高校に出向き、退院と職場復帰を報告。4時からはゴルフ練習場で、約1時間半、趣味であるゴルフの打ちっ放しに汗を流した。練習場の関係者によれば、6時という時間を気にかけていたらしい。
 松本さんは、歯科の予約を病み上がりの自分を気遣った妻の優しさと感じたのかもしれない。治療を終え、すっかり暗くなったところで帰宅した直後、松山容疑者の指示で待ち伏せていた梅原容疑者に襲われたとみられる。
 松本さんが入院するきっかけになった3月1日夜の大けが。これは、梅原容疑者が「松山容疑者に指示され、帰宅途中の公園で木製バットで数回殴った」と認めた。梅原容疑者は「殺害に失敗して怒られた」とも供述しているという。
 松本さんは、血まみれの状態で自宅にたどり着いたはずである。だが、美代容疑者は、周囲に「物音で帰ってきたのは分かったが、別々の部屋で寝ているのでけがには気付かなかった」と話し、見舞いにすら行かなかったらしい。
 さらに、松本さんの入院中に自宅や病院にかかってきた不審電話は、3月の襲撃で顔を見られた可能性がある梅原容疑者が疑いの目を向けられないよう、金銭トラブルを偽装したものだった。美代容疑者は素知らぬ顔で「不審電話がある」「自宅周辺を不審者がうろついている」などと、県警に相談していた。
 遅くとも3月の襲撃前には、固まっていたであろう殺害計画。松山、梅原容疑者は「3人で相談した」と供述。美代容疑者は逮捕当初、「一切関係ない」と口を閉ざしていたが、「(松山容疑者から)夫を殺害したと連絡を受けた」と関与をほのめかす供述を始めたという。
 捜査関係者は言う。
 「すべてを知っているのは、美代容疑者。必ず、完落ちさせる」
「夫が邪魔」…出会いは高校時代、浮気発覚で亀裂、離婚は不成立
 いくら夫婦仲が冷え切っていたとはいえ、なぜ、顔の原型をとどめないほど残虐なやり方で夫を殺害しなければならなかったのか。
 「夫が邪魔」
 「いなくなればいい」
 捜査関係者によれば、美代容疑者は松山、梅原両容疑者に松本さんへの不満を何度もぶつけていた。約1年前から弁護士に離婚を相談し調停を申し立てたが、松本さんの反対で成立しなかった。松山容疑者は「なかなか離婚できないことに不満を持っていた」と供述しているとされる。
 松本さんは知人に「酒を飲んで終電を逃し、妻に車で迎えに来てくれるように頼んだが冷たく断られた」「子供が独立したら離婚するしかないかもしれない」と漏らし、離婚は覚悟していたようだ。ただ、次女は4月に大学に入学したばかり。美代容疑者は、あと数年間このままの暮らしが続くことが耐えられなかったのかもしれない。
 松本さんと美代容疑者の結婚は、周囲がうらやむドラマのような筋書きだった。出会いは、松本さんの勤務先で、美代容疑者の出身校でもある常盤木学園高校。美代容疑者が2年生のとき、松本さんが数学教諭で赴任してきたという。
 松本さんが美代容疑者の担任になることはなかったが、美代容疑者は当時から一回り離れた松本さんに好意を抱いていたとされる。卒業後に再会して交際に発展し、間もなくゴールイン。長男、長女、次女と3人の子供に恵まれた。
 ところが、幸せは長続きしない。松本さんの浮気が発覚したことで、夫婦仲に亀裂が生じ始める。平成9年ごろ、現在の自宅に引っ越したのも「新しい土地で心機一転する」(近所の住民)と、夫婦で話し合って決断したというのだ。
 引っ越し直後には、松本さんが美代容疑者や子供を怒鳴りつける姿が目撃されている。
 「いつまでも先生と生徒の関係から抜け出せない」
 こう嘆いていたとされる美代容疑者。一家5人で海外旅行に出かけるなど関係修復に向かった時期もあったが、美代容疑者の離れた心をつなぎ止めることはできなかったようだ。
 松本さんはイヤなことから目を背けるように、株や不動産投資にのめり込んでいった。それが美代容疑者の不満を増幅させた。そんなとき、美代容疑者の側に寄り添っていたのが、他ならぬ松本さんから紹介された松山容疑者だった。
夫の紹介から交際関係に…逮捕前日まで「被害者の妻」
 松山容疑者は不動産会社を経営する両親に何不自由なく育てられ、高校卒業後には米国に留学。帰国後は英語力を生かし、学習塾の講師に就いた。そこで出会ったのが、副業として数学の講師を務めていた松本さん。当時中学生の梅原容疑者は塾生だった。
 不動産会社の跡取りの松山容疑者、不動産投資に精を出していた松本さんの2人が意気投合するのに時間はかからなかったはずだ。松本さんは自宅に松山、梅原両容疑者を連れて行き、美代容疑者らに紹介。いつしか、家族ぐるみの付き合いになっていった。
 とくに松山容疑者は美代容疑者らと急速にうち解け、事件前には大学受験を控えていた次女の家庭教師をしたり、美代容疑者にも英語を教えたりするなど松本さん方に頻繁に通った。
 最初のころはクリーム色の高級外車を遠慮がちに路上に止めていたが、次第に堂々と駐車場に入れ、人目をはばからず、美代容疑者と買い物に出かけたり、体を寄せ合って犬の散歩をしたりするようになった。
 「(美代容疑者の)弟と勘違いしたほど親密な雰囲気。松本さんの入院中にも来ていたし…」
 「事件後しばらく見かけないと思ったら、ここ1カ月間は何日も車が止まったままのこともあった」
 近所の住民がこういぶかるほど、美代容疑者と松山容疑者は不自然な関係を続けていたのだ。
 事件後、美代容疑者は松本さんの衣服や写真などを捨てようとしたが、長女が泣いて止めたこともあったという。
 今月8日の昼下がり、松本さん方の駐車場には、いつものように、松山容疑者自慢の高級外車が止められていた。異なっていたのは、宮城県警の捜査員が現れ、美代容疑者の目の前から松山容疑者を逮捕するために連行していったことだ。
 4日後の12日午後2時すぎ、今度は美代容疑者が帽子にサングラス姿で玄関先に現れると、長男の運転する軽自動車に乗り込んだ。カメラのフラッシュを浴び、クッションで顔を隠して走り去った美代容疑者。約1時間後、戻ってきたのは長男だけだった。
 美代容疑者は前日の11日夕方にも長女、次女と一緒に車で出かけ、約2時間後、買い物袋を提げて戻ってきた。外出前には県警に電話をかけて警察官を呼び、自宅を取り囲む報道陣に注意させている。最後まで「被害者の妻」を演じていたという。
 捜査関係者があきれたようにつぶやいた。
 「出頭要請されるまで、自分が逮捕されるとは思っていなかったようだ。ちょっと理解ができない」
塾時代の恩義? 借金? 実行犯の動機とは
 美代容疑者と松山容疑者が交際を深めるうちに、松本さんへの殺意を芽生えさせていったと想像するのは難しくない。分かりにくいのは、松山容疑者に対して絶対服従とも言える態度で、リスクが高い実行犯役を請け負ったとみられる梅原容疑者の動機だ。
 「今のところ、学習塾時代の恩義から従わざるを得なかったということしか見えてこない」
 ある捜査関係者はこう指摘する。事件当日に梅原容疑者が松本さん殺害を報告すると、松山容疑者は現場に戻って第一発見者を装うように指示。梅原容疑者が難色を示すと、「塾での恩を忘れたのか」と言って従わせたという。
 別の捜査関係者は「松山容疑者に何か弱みを握られていたのだろう」と推測する。そうであるならば、松山容疑者の不動産会社が所有する雑居ビル1階で、梅原容疑者がすし店を開いていたこととつながる。
 梅原容疑者は高校時代からすしチェーン店でアルバイトし、握りの腕を磨いていた。当時を知る女性は「週3、4回は働いていたはず。口数は少なく、真面目。それから2年ぐらいして別の店ですしを握っているのも見かけた」。
 念願のすし店を開業すると、毎日早朝から市場で魚を仕入れ、バッテラ(サバの押しずし)を看板商品に、安くておいしいと評判になった。ところが、数カ月前から急に味が落ち、閉店時間より早く店を閉めたり、丸一日休業している日も多くなったという。
 近くのバー経営の女性(69)が最後に注文したのは、6月中旬。すしを届けに来た梅原容疑者が苦笑いを浮かべながら、「20キロぐらいやせたんですよ」とこぼした。女性が「景気が悪くて大変だよね」と話しかけると、無言でうなずいて立ち去った。
 松山容疑者から借金をし、返済のために店の経営権を売却しようとしていたという情報もある。ビル向かいの男性(74)は数カ月前、松山容疑者と梅原容疑者が真剣な表情で話し込んでいるのを見かけたという。
 「逮捕されて、ほっとしている」。捜査員に漏らしたこの一言が、梅原容疑者の心境を端的に表しているのではないだろうか。
************
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20100819-01/1.htmよりコピー:(3ページ分の記事だが2,3ページのURLは省略)
仙台教師殺人事件 妻の”殺意”と「男」の関係 独占 実母の慟哭
(週刊朝日 2010年08月27日号配信掲載) 2010年8月19日(木)配信

4月に仙台市の私立常盤木学園高校の数学教師、松本秀夫さん(当時56)が撲殺された事件は、知人の男2人に加えて妻の美代容疑者(44)が殺人容疑で逮捕される展開となった。美代容疑者と男の一人は、事件後も何食わぬ顔で「逢瀬」を重ねていた。惨劇の背景に広がる複雑な愛憎をリポートする。
 8月12日夜。娘の逮捕という一報を聞くと、美代容疑者の年老いた実母はヘナヘナと崩れ落ちた。
「秀夫さんが亡くなってからも美代とはぜんぜんしゃべってないし。やっと電話が来たら『取り込んでるから来なくていい』って。四十九日の頃も、8月4日に線香をあげたときも、『大丈夫?』ってたわいもない会話だけで変わった様子はなかった。はあ……長生きするもんでないねぇ」
 4日前の8月8日には、松山哲士(てつじ)(38)と梅原啓(けい)の両容疑者(27)が殺人容疑で逮捕された。美代容疑者と松山容疑者が共謀し、犯行を指示された梅原容疑者がバットで殺害した疑いが持たれている。美代容疑者だけが「一切関係ありません」と否認し、梅原容疑者は事件2カ月前の秀夫さん襲撃も認める供述をしている。
 ともに体に障害を抱える父親と母親のもと、美代容疑者は2人姉妹の長女として生まれ育った。父親は食料品店を営む傍ら、手作業でカーテンなどを作る仕事も請け負って生計を立てていた。実母がこう言う。
「お父さんはよく美代を車にのっけて仕事してた。ウチではお父さんの言うことが絶対で、美代は昔から愚痴を一つもこぼさなかった。反抗期もない。贅沢はさせられなかったけど、全く手をかけずに育ってくれた」
 地元の小中学校を卒業し、秀夫さんが働く高校に進学。指導を受けることはなかったが、卒業後に交際が始まったと実母は振り返る。
「女の先生に紹介されたと聞きました。それで、お付き合いさせてくださいって言われて。地銀に勤めて2年そこいら。まだ二十歳でもったいないとも思ったけど、本人同士がよければいいかと反対はしなかった。あちらは長男でしょ。私は『好きで出てくんだから、泣いて(うちの敷居を)またぐんじゃない』って厳しく言って送り出しました」
 夫婦は間もなく仙台市泉区に一軒家を購入し、1男2女に恵まれた。朝に妻が夫を見送る姿は仲むつまじく映ったが、次第に夫の「素顔」も表に出てきた。
「車で帰ってきて、夜中にクラクションを何度も鳴らして奥さんを呼び出す。道路の真ん中や人の家の前に止めちゃうこともあって、注意すると『はあ?』って。あとで先生だと知ってビックリした」(近所の住人)
 株などの投資にのめり込んでいたという秀夫さんは、結婚して10年余りで2軒目の家を購入。“仙台のビバリーヒルズ”と呼ばれる高級住宅街の一軒家だ。
「引っ越すのは1週間前に初めて知らされた。いつも秀夫さんの言うとおり動いていたの。何かあると、『パパに聞かないと』って言っていたし……」(実母)
 秀夫さんは学習塾で講師のアルバイトにも励んでいた。同じ塾で英語講師だったのが、松山容疑者だ。
 松山容疑者が母と暮らすテナント付き住居は、通産省の官僚だった祖父が20年前に建てた。父親は音楽家だったが、幼少期に両親が離婚、裕福な祖父母とピアノ講師だった母親に溺愛(できあい)されて育った。地元の小中学校を卒業し、私立高校に入学するも1週間で退学。県立高校に通い直した。
「地味で友達の少ないヤツだった。『ウチは商売やっててカネがある。とりあえず英語を話したいから、アメリカに行く』と言っていた」(同級生)
 卒業後は実際にアメリカへ留学し、何年かして帰国した。塾の英語講師を務めながら、母親の稼業も手伝った。母親はテナントの一軒でスポーツ用品店を営み、市内の学校から運動着や道具の注文を受けた。店の軒先にたばこ屋も設け、テナント賃貸とともに安定した収入を得ていたようだ。
 松山容疑者の知人が言う。
「ボンボン育ちで友達は少ないけど、マジメで優しいヤツ。アンティーク好きで、昔から500万円ほどのレトロなベンツにも乗っていた。時計も好きで、ビンテージジーンズもはいていた。結婚を前提に何年か付き合った恋人もいたが、家族に反対されて別れた」
 梅原容疑者が高校生の時、現在は宮城県庁の幹部職員である父親に連れられて件(くだん)の塾を訪れた。梅原容疑者は2人兄弟の弟で、母親はピアノ教師だった。父親は「成績が悪いのでお願いします」と頼み込んできた。
「それ以来、松山は梅原の面倒を過剰なほどに見るようになった。梅原は回転ずし、居酒屋、水商売といろんなバイトをしてきたけど、貯金はナシ。自衛官のような敬礼で挨拶するし、こうだと思ったら突っ走るような単細胞。松山に『なんで梅原にそこまでするの』と聞くと、『コイツは親に見捨てられて可哀想だから』と話していた」(同前)
容疑者が訴えた 被害者のDV癖
 松山容疑者の祖父母が亡くなり、スポーツ用品店は5年近く前に閉じたが、テナントを改装してすし店として引き継いだのが梅原容疑者だった。松山容疑者は貯金を切り崩し、祖父からもらったロレックスの腕時計も売って開店資金を工面したと話していたが、梅原容疑者は自分が出したと警察に話している。
 すし店の客がこう言う。
「すし店の軒先にはたばこ売り場があった。スポーツ用品を並べる棚もあって、昔からの商売を引き継いで学校からの注文も受けた。500円のすし弁当は近くの警察署でも人気だった」
 松山容疑者が美代容疑者との距離を縮めたのは、秀夫さんから次女の英語指導を頼まれ、「自宅での食事」を報酬代わりにしたのがきっかけだが、次第に親密な仲へと発展していった。
「ここ1年は一緒に犬の散歩で出歩くこともよくあった。男もジャージーなどのラフな格好で、見た目は夫婦も同然」(近所の住人)
 宮城県警の捜査本部は2人が男女の仲だったとみて調べているが、2人はともに否定している。どちらにしても美代容疑者の悩みを松山容疑者が熱心に聞いていたのは事実だ。
 株や不動産投資に熱中する夫に、美代容疑者は不満を訴えていた。長い「隷属関係」に加え、女性とのトラブルにも悩まされていた。
 松山容疑者の知人が、
「秀夫氏は6年ほど前、松山容疑者の知り合いと恋仲になり、バレてトラブルに発展したことがある。それを松山が知っていたかはわからないが」
 と言えば、美代容疑者の知人もこう言うのだ。
「美代は『夫が自分と娘に何年も前から暴力を振るっている』『手がはれ上がるくらいに拳で殴られる』と訴え、1年近く前から弁護士に相談して離婚を求めたが、夫に拒否されていた」
 娘の惨状を知らなかった実母はこう嘆く。 
「バカだっちゃね。殺すくらい憎いなら離婚すればいいのに。罪は罪で償わなきゃ。親だって、それを勘弁してけろとは言われねぇ。償えって言うほかないよ」
 美代容疑者の逮捕後、子どもたちは親せきに、
「逮捕と報じられたけど、事実かどうかはわからない。お母さんは帰ってくる」
 と言い、母親の無実を信じているという。
 本誌・國府田英之、藤田知也
 

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コメント
 
01. 2010年8月24日 04:53:41: rkz36ijLqn
顔がぼこぼこになるまで殴ったのは、一回目の襲撃に失敗したからという理屈なのでしょうが、金属バットがよくなかったですね。

島根女子大生の首なしバラバラ遺体であるとか、千葉大園芸学部の女子大生が刺殺後一日たってから放火された事件など、遺体が本人のものかどうかわからない事件が続いているように見える。

そもそも、一回目金属バットで失敗したのなら、二回目はナイフでとかになりそう。


02. taked4700 2010年9月13日 15:04:01: 9XFNe/BiX575U : rkz36ijLqn
この事件、多分、3月1日の時点で事件化する予定だったのが、予定を変えたのだろう。ただ、何が要因だったのか、よく分からない。

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