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株式日記と経済展望
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http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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大阪市のこども相談センターには日本全国から抗議の電話が殺到
しているそうですが、こども相談センターの職員の怠慢は明らかだ。
2010年8月3日 火曜日
◆大阪市のセンターに抗議殺到 平松市長「どうして突っ込めなかったのか」 8月3日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100803/crm1008030144001-n1.htm
近隣住民から虐待を疑う通報を3回も受けながら事件を防ぐことができなかった大阪市こども相談センター(児童相談所)に、全国から数百件の抗議が殺到していることが2日、分かった。鍵を壊して室内に入る強制立ち入り調査(臨検・捜索)を見送ったことなどへの批判が大半で、平松邦夫市長もこの日、「どうして突っ込めなかったのか」と担当者の対応に疑問を投げかけた。
センターによると、2日までに電話だけで100件以上の抗議が寄せられ、「日中は電話が鳴りっぱなし」(担当者)の状態。ファクスやメールなどもあり、「対応が手ぬるい」など厳しい意見が大半だ。
児童虐待防止法の改正で平成20年4月から、虐待の恐れのある家庭への強制的な臨検・捜索が可能になったが、21年度までの2年間に実施されたのは全国でわずか3件。今回のように保護者や被害児童を特定できなければ、前段階の任意の立ち入り調査すらできないなど、多くの壁が立ちはだかるためだ。
センターの担当者は「抗議を真摯(しんし)に受け止めなければ」としながらも、「保護者や児童の特定ができず、緊急性の高さを認識できなかった。どうすればいいか答えが見つからない…」と無力感を漂わせる。
ただ、立命館大学の野田正人教授(司法福祉論)は「本気でやれば近隣への聞き込みで居住者を特定できたはず。まず子供の安全を第一に考えるべきだった」と話している。
一方、厚生労働省は2日、児童相談所が虐待の疑いがあると通告を受けたうち、子供の安全が確認できていない事例がないか、全国の自治体に把握するよう要請した。
長妻昭厚労相は2日に開いた緊急会議で、事件について「もう少しやりようがあったのではないかと強く感じる」と述べ、強制立ち入りも念頭に対応を強化するよう求めた。
◆生ゴミ、生米くらって餓死免れた! 鬼母に遺棄された5歳の「地獄絵」 2007年12月18日 J−CASTニュース
http://www.j-cast.com/2007/12/18014717.html
苫小牧市の自宅に幼い長男と三男を1か月以上放置し、三男を死亡させて遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄、保護責任者遺棄の罪に問われた無職・山崎愛美被告(21)の判決公判(杉浦正樹裁判長)が2007年12月18日、札幌地裁室蘭支部でひらかれ、懲役15年(求刑懲役20年)が言い渡された。裁判長が「幼い兄弟の飢えと苦痛は想像を絶する。計画的で非情で残酷な犯行」とまで形容した、「置き去り」のおぞましい実情とはどんなものだったのか。弁護側は「(被告の)不幸な生い立ちや、経済的な困窮」を挙げて情状酌量を求めていたが、判決や各紙の報道などから見える事件の実態はまさしく「地獄絵図」である。
事件は山崎被告が06年10月30日、自宅に鍵をかけた時から始まる。山崎被告は長男と三男の存在を疎ましく思い、部屋に放置して餓死させることを考えた。山崎被告はチャーハンを食べさせたあと、12月初旬まで交際相手の家に行ったままで2人を放置。1か月間以上あとに再び自宅の鍵を開けるまで、2人の幼子は飢えのなかで苦しんでいた。幼い三男は餓死したが、長男は生の米や生ゴミ、冷蔵庫にあったマヨネーズを食べて命をつないでいたという。
山崎被告は裁判のなかで、長男が生きていることに驚き、長男は「ママ、遅いよ」と駆け寄ってきたと証言している。その後、山崎被告は三男の遺体を交際相手の家にある物置に遺棄した。自分を放置したにも係らず「ママ、遅いよ」と駆け寄る長男の姿はなんとも哀れだ。しかし、生きていた長男にとっては、弟の遺体を横に生活した体験は地獄ともいえる。
◆インターホン越し悲鳴にピンと来ず 大阪・児童相談所の「職務怠慢」 8月2日 J−CASTニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/4922228/
女性から最初に通報を受けたのが、3月30日。同センターでは、その日中に住民登録を確認したが、大阪市西区の分譲マンションの該当部屋は登録にはなかった。母親の下村早苗容疑者(23)が働いていた風俗店の事情らしく、マンション管理会社が又貸しの又貸しをしていた状態だった。
厚労省のガイドラインによると、虐待通報では、48時間以内に確認を取らなければならない。そこで、センター職員は、多忙の中でやりくりを付け、翌31日に該当の部屋に出向いた。しかし、下村容疑者や2人の子どもには会えず、4月1、2日と3日間連続で家庭訪問した。それでも会えないため、同5日になって、管理会社に電話で問い合わせた。とはいえ、部屋の所有者などを聞いても、「世帯構成は分からない」との回答だけで、まったく情報が得られなかった。
女性からは、4月8日、5月18日にも通報があった。が、部屋に行っても会えない状態は、変わらなかった。ただ、何度かは、連絡するように、メモを残してきたという。最後の通報の日に行ったのを最後に、その後は、何もしなかった。
「泣き声だけの通報では、張り込みや聞き込みなどはしていません」
この事件では、3度も通報がありながら、下村早苗容疑者らが姿を見せるまで張り込んだり、マンションの近隣の部屋などに聞き込んだりしていなかった。なぜ、こうした対応をしなかったのか。
大阪市こども相談センターの相談支援担当課長代理は、こう釈明する。
「今回は、泣き声の通報でしたが、こうした通報は、非常に多いんです。調べてみて、夜泣きだったり、子どもがぐずついていたりすることもあります。近所から疑われてショックを受ける人もいますので、風評を流さないよう、泣き声だけの通報では、張り込みや聞き込みなどはしていません。そうするのは、親が大声で怒鳴ったり、子どもを叩いている音がしたりといった場合です。今回は、こうした情報がありませんでした」
(私のコメント)
大阪市の2児放置死事件で昨日は政治的な面から切り込んで見ましたが、長妻厚生労働大臣も「もう少しやりようがあったのではないかと強く感じる」と述べていますが、現行法でも裁判所の令状を取るには保護者や該当児童を特定できなければ書類は作ることが出来ないから、法律の不備である事は明らかだ。昨日も書いたように民主党は刑事警察と行政警察との区別がつかないようだ。
大阪市のこども相談センターには日本全国から抗議の電話が殺到しているそうですが、こども相談センターの職員の怠慢は明らかだ。理由としては忙しいからと言う事ですが、担当者が現場を訪問してもカギが閉まっていて不在ということで放置されてしまった。その結果二人の子供が部屋に閉じ込められて餓死してしまった。水も飲めずゴミに埋まった部屋の中で泣き叫んでいた。
なぜ相談員は近所を聞きまわって状況把握をしなかったのだろうか? 結局は面倒くさいからアリバイつくりのために通知書を投函しただけで何もしなかった。管理会社に連絡して室内を点検する事は出来たはずだ。賃貸契約書には管理会社が設備点検など事情があれば立ち入る事が出来る事が決められているはずだからだ。この場合はゴミだらけにしていたのだから不在でも室内点検する事ができる。
長妻厚労大臣も大阪市の平松市長もこども相談センターに苦言を呈しているが、幼児虐待や育児放棄が行なわれている疑いのあるときは警察が対応しないと解決は難しいだろう。現行法では臨検は裁判所の令状をもらわねばならず3件しか臨検は行なわれていない。つまり対象の家庭は崩壊状態で公的な機関の救済がなければ子供は助けられない為だ。
大阪市こども相談センターの相談支援担当課長代理は、「泣き声だけの通報では、張り込みや聞き込みなどはしていません。」ということですが、1歳や3歳の幼児では泣く事でしか救済を訴えられない。単なる夜泣きかどうかは近所に聞いてみないと分からない事もあるでしょうが、大阪の事件ではそれすらもやっていなかったようだ。
下村容疑者自身の人格も壊れてしまっているのだから本人を責めてみても意味の無い事であり、周囲がどうして救ってあげることが出来なかったのだろう。容疑者は結婚当初からも長女を置き去りにして遊びまわっていたようだ。それらが原因で離婚に到ったのでしょうが、元夫も下村容疑者が二人の子供を育てられないことは分かっていたはずだ。なのになぜ子供を下村容疑者に任せてしまったのか?
最近の幼児虐待や育児放棄の事件はキリが無いほど起きてしまっていますが、幼児は親が守ってあげなければ生きていく事ができない。その親が育児放棄したら幼児は死んでしまう。それに対して児童相談所では対応が出来ないほど虐待件数が増えて来ている。最近では母親が「鬼」になってしまっている。
母親を「鬼」にしてしまうのは家庭が崩壊して育児の責任を母親一人におっ被せてしまうからですが、血のつながった親兄弟親戚関係も、もはや崩壊してあかの他人同然になってしまう状況が背景にある。ホームレスの問題にしても老人の孤独死の問題にしても兄弟や子供がいたとしても助け合うと言った関係ではなくなって来てしまっている。
そのような家族の崩壊が母親と子供の関係にまで崩壊が及んできて母親の子殺し事件が続発する事になる。オレオレ詐欺事件にしても親と子が普段から電話もしない関係が背景にあるからでしょうが、電話越しとはいえ子供の声が本人かどうかも分からない親がいる。兄弟は他人の始まりと言う言葉がありますが、親子は他人の始まりになって来てしまっている。
だから今回のような事件が起きると身につまされる人も多いでしょうが、国は少子化が大変だと言いながら、このような家庭の崩壊に対して何の手も打たなければ、幼児虐待や育児放棄はこれからますます増えていく事だろう。家族の絆がこれほど希薄になってしまったのはNHKが放送した「無縁社会」が象徴しています。
大阪市の2児放置死事件も苫小牧の事件も家にカギをかけて二人の子供を放置して餓死させた事件ですが、このようの母親を「鬼」にさせてしまうのは共通している。大阪の下村容疑者はホストクラブで遊んでいたし、苫小牧の山崎容疑者は一ヶ月以上も交際相手の男の家に居た。どちらも23歳とか21歳の若い母親であり遊びたい盛りの年齢だ。
ここまで母子家庭を放置して追い込んでしまう世の中が悪いのでしょうが、誰も救ってあげることもなく事件は起きてしまった。餓死させられてしまった子供も不憫ですが、老人の孤独死もこれから増えていく事だろう。親が子を殺し、子供は年老いた親を見捨てる。なんともやりきれない世の中になりましたが、餓死した子供も孤独死で発見される老人も家族に見捨てられた事が共通している。
家族が崩壊して孤立してしまった状況では幼児を公的な機関が救済しなければなりませんが、大阪市の児童相談所のようにおざなりな対応しかしてくれない。鬼母は仕方なくても行政が何とかしなければこれからも同じような事件が起きる。児童相談員も相談は出来ても臨検までは警察でないと無理だろう。しかし大阪のこども相談センターは警察には通報しなかった。児童虐待防止法がすぐには臨検できないようになっていたからだ。
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