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http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100603ddlk14040246000c.html
横浜・弁護士刺殺：オフィス街、騒然 「業務への重大な挑戦」 ／神奈川
白昼のオフィス街での凶行に周囲は震え上がった。横浜市中区太田町１の「横浜みらい法律事務所」で、所属する弁護士、前野義広さん（４２）が刃物で刺され死亡した事件。県警は殺人事件とみて捜査を進めており、横浜弁護士会は「弁護士業務に対する重大な挑戦」と犯行を非難した。
「事務員らしき女性３人がビルから出てきて、１人は泣いて取り乱していた」。美容院を経営する男性（３４）は直後の騒然とした様子を振り返った。
事務所が入居するビルの他の階で勤務する女性事務員（３７）は「外から帰った職員が『様子がおかしい』というので扉の鍵を閉めた。その後救急車が来て人が担架で運ばれた」と顔をこわばらせた。
県警によると、事件直前、来客用とみられるパーテーションに囲まれた部屋で、３０歳くらいの刃物を持った男が前野さんと争っていた。事務員は隣のビルにあるホテルに逃げてから１１０番した。事務所のビルの非常階段を下り、県庁方面に逃走する男の姿が目撃されている。
横浜弁護士会によると前野さんは０７年９月に弁護士登録し、消費者問題などの案件を扱っていた。同会が関係者に確認したところ、事件直前に前野さんにアポイントがあった形跡はなかったという。
日弁連によると、刑事事件の依頼人や民事訴訟などの相手方から弁護士が危害を加えられる業務妨害事案は９０年代中ごろから増えており、９４年〜０９年５月までに５７件が確認されている。日弁連や各弁護士会は業務妨害対策委員会を置き、注意を呼びかけている。
横浜弁護士会も、危険を感じた場合は対策委に相談することになっていたという。２日夜会見した同会の水地啓子会長は「弁護士業務に対する重大な挑戦で許されない。事件の原因を調査し注意喚起を促したい」と話した。【松倉佑輔、高橋直純】
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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100603-OYT1T00561.htm
犯人、馬乗りになって襲う…横浜の弁護士刺殺
横浜市中区の横浜みらい法律事務所で、弁護士の前野義広さん（４２）が刺され死亡した事件で、犯人の男は、床に倒れた前野さんに馬乗りになって襲っていたことが３日、捜査関係者への取材でわかった。
胸などに複数の刺し傷があることも判明。男は事前に凶器の刃物を用意、手袋をはめていたとみられることもあわせ、神奈川県警は強い殺意を持って計画的に犯行に及んだ可能性が高いとみている。
捜査関係者によると、２日午後２時４０分頃、同事務所の女性事務員が外出先から戻ると、室内の仕切られたスペース内から物音がした。中をのぞくと、男が前野さんに馬乗りになり、もみあっていた。
事務所には、前野さんと事務員、別の弁護士の計３人がいるが、事件当時、別の弁護士も事務員も外出中だった。県警は犯人が前野さんが１人になる時間を見計らって、事務所を訪れた可能性もあるとみている。前野さんが離婚案件でトラブルを抱えていたとの情報もあり、県警が調べている。
（2010年6月3日17時03分 読売新聞）
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http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100604ddlk14040272000c.html
横浜・弁護士刺殺：捜査本部を設置 ５１人体制、逃走の男追う ／神奈川
横浜市中区太田町１の「横浜みらい法律事務所」で弁護士の前野義広さん（４２）が殺害された事件で、県警は３日、加賀町署に捜査本部を設置し、捜査員５１人体制で事務所から逃走した男の行方を追っている。一方、同僚を失った事務所の所長は事件への憤りを口にし、周囲には、依頼者らとのトラブルを避けようと対策を取り始めた弁護士の姿もあった。【中島和哉、松倉佑輔、高橋直純】
県警は３日、前日に続き、事務所が入る関内川島ビルの現場検証を行った。捜査関係者によると、ビル内の通路には、血の付いた足跡が確認されている。また、目撃情報などから、刃物を手に前野さんともみ合っていたとみられる男は、ビルの外側の非常階段を駆け下り、ビルを出てみなと大通に出て、北側に向かって逃走したとみられている。
一方、横浜みらい法律事務所の所長を務める影山秀人弁護士は同日、「今回のような暴力に、憤りを感じている」と静かに語った。
午後０時半ごろ、事務所が入るビルから出て来た際、報道陣の取材に応じた。事務所では影山弁護士と前野さんの２人で依頼を受けており、事件当時、影山弁護士は外出中だった。前野さんの人柄について「仕事熱心でまじめ。相手を怒らせるような対応をする人ではない」と述べ、依頼者とのトラブルなどにについては「全く心当たりがない。前野弁護士が担当している事案のすべてを知っているわけではないので……」と声を落とした。
◇警戒強める周辺の事務所
事件があった横浜市中区の横浜みらい法律事務所の周辺の弁護士事務所は、不審者が突然押し入って来ないよう警戒を強めている。
現場近くで個人事務所を開く弁護士は３日、「私が不在で女性事務員だけの時は入り口にカギをかけ、予約なしの訪問者は受け付けないようにした」と語った。近年、依頼者とのトラブルが多様化しているといい、「常識外の訴えを電話でしてくる依頼者も増えた」とこぼした。
ある弁護士は「法曹界は裁判員制度も始まり『開かれた裁判』の流れだが、弁護士事務所は逆に閉じこもる傾向が強まっている」と指摘する。
多くの弁護士を抱える同区内の総合法律事務所は約２年前、暗証番号を入力しなければドアが開かないようにする電子ロックシステムを導入した。「『殺すぞ』などと脅迫めいた電話があったので、部外者がいきなり入れないようにした。不便は仕方がない」と話した。【網谷利一郎】
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http://www.asahi.com/national/update/0605/TKY201006050166.html
弁護士資料に名前のある男性が行方不明 横浜・殺害事件2010年6月5日16時55分
. 横浜市中区の「横浜みらい法律事務所」で、所属する弁護士の前野義広さん（４２）が刺殺された事件で、前野さんの業務資料に名前があった男性が事件後、所在不明になっていることが５日、捜査関係者への取材でわかった。前野さんが担当する離婚調停の関係者とみられ、県警はこの男性が何らかの事情を知っているとみて行方を追っている。
事件が起きた２日午後以降、県警は、前野さんが担当する業務の資料に名前が載っていた男性と連絡を取ろうとしているが、所在がわからないままになっているという。資料は事務所に保管されていたもので、離婚調停をめぐる案件とみられる。
事件発生当日は、午後２時ごろに女性職員が近くの郵便局まで外出。この職員が事務所に戻ってきたところ、すでに前野弁護士と客が相談室で話し合っていた。離婚調停をうかがわせる内容だったという。
直後の午後２時４０分ごろ、大きな音がしたため相談室をのぞいたところ、前野さんから１１０番通報を頼まれたという。職員が通報のために外に出ている間に、前野さんは刺されたとみられる。
相談室にはいすと机があり、凶器のサバイバルナイフのような刃物はいすのそばに落ちていた。刃物は刃渡りが２０センチ以上ある大型のものだったという。
同事務所は所属する２人の弁護士の個室と、来客者用の相談室など四つの区画に区切られているが、いずれの部屋も物色された形跡はなかったという。
目撃者によると、同時刻ごろ、黒い手袋を着用した３０歳ぐらいの男がビル外側にある非常階段から下りてきた。持っていた黒のリュックに手を入れ、中を探っていた。周囲を何度かうかがうように見回した後、小走りで北東方向に逃げていったという。
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