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2009-11-28 19:00:30 http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112801000351.html 茨城県で1967年に男性が殺害された「布川事件」で再審を目指す元被告らの支援活動が28日、茨城県大子町の「袋田の滝」であり、足利事件で無罪が確実になった菅家利和さん(63)もビラ配りに参加した。 菅家さんは「18年ぶりに地元足利でお正月を迎えられる。自由をかみしめている。これからも冤罪に苦しむ人の支援を続けたい」と話した。 元被告の桜井昌司さん(62)は「裁判は証拠が公正、公平ではない。菅家さんと同じでうその自白で犯人になってしまった。足利事件に続き再審してほしい」と訴えた。 桜井さんともう1人の元被告杉山卓男さん(63)は、同県利根町布川の男性=当時(62)=を殺害、現金を奪ったとする強盗殺人事件で無期懲役が確定、29年間服役後の96年に仮釈放された。水戸地裁土浦支部は2005年に再審開始を認め、東京高裁も支持。検察側が特別抗告し、最高裁の決定を待つ状態となっている。 ======================================== 警察や検察組織は国家権力をバックにした犯罪集団だ。私的犯罪集団ならば「ヤクザ」とか「暴力団」と呼べばよいが、前者は国家権力内の犯罪集団=暴力集団なので“国暴”とでも呼んでおこうか。この“国暴”を掣肘するどころか支援するのが裁判所なのだからもうたまらない。冤罪被害に遭う人が後を絶たないわけである。 「崩れた自白——無罪へ 冤罪・布川事件」のまえがきに再審請求中の櫻井さんがこう書いている。 ----------------------------------- なぜ?--あなたにも考えて欲しい 「再審を開始する」。 1967年10月10日、窃盗犯として逮捕されたはずの私は、夢にも思わなかった殺人事件の犯人にされ、しかも無期懲役囚としての刑務所暮らしまで体験した。再審開始決定を受けて今、この39年間の経過を思って出てくる言葉は、「なぜ? なぜなんだ!」に尽きる。 39年前、20歳の私は全く勤労意欲が無く、ギャンブルが好きで盗みをした。それで逮捕されたとき、総てをやり直すしか無いと思って取手警察での取調べを受けた。でも、窃盗の調べはおざなりで、玉村さんが殺された事件の調べが中心だった。勿論、アリバイは思い出すまま正直に話したが、刑事は「裏付け捜査で違うと判った」と言った。 今なら、警察は嘘つきで、自分たちが信じ込んだことのためなら証拠のデッチ上げすらもする組織だと判っているし、絶対に信じないが、当時は違った。清廉潔白、正直な人たちの集まりが警察だと信じていたから、まさか裏付け捜査もしないで、「アリバイはウソだった」と言うとは思わなかった。 真実のアリバイをウソだと思わされたせいで、身の潔白は証明できない、無実を証明できないことでの犯人扱い! これが苦しかった。苦しみに立ち向かって努力したり耐え忍んだ経験も意志も無く、ただ目の前の楽しみだけを追い求めて生きていた私は、とにかく目の前の苦しい取調べから逃れたい一心で、「殺しました」と認めてしまった。でも、まさか、この一時逃れの「自白」によって、その後30年に及ぶ獄中生活と、今日まで続く冤罪生活があろうとは、それこそ夢にも思わなかった。 この本を読まれる人も、「なぜウソで自白が出来るの?」と不思議に思うに違いない。かく言う私も、自分で体験するまでは、「ウソの自白など有るはずは無い」と確信していた。ところが簡単だった。やったとウソでも認めてしまえば、もう否定はできないのだから、現場見取図を持った刑事の尋問に乗り、「前だ、後だ、左だ、右だ」と犯人を装って答えを重ねれば、誰でも犯人になる。少し警察の実態を知った人ならば、この経過は理解できると思うが、残念ながら裁判官は違う。小さな頃から優秀、秀才。努力して司法試験を通り、弱い人間を知らない裁判官は、ウソの自白をしてしまう人間の弱さも理解しない、できないのだと思う。しかし今度の再審開始決定は、警察のウソや誤りを正しく判断してくれた。 有罪にされた裁判でも訴えてきたことを、やっと正しく認めてくれたのだが、警察が私たちを犯人にするために行った犯罪行為は、数限りが無い。まずアリバイ主張をウソで否定した。嘘発見器にかけて「ウソと出た」と出鱈目を言った。次に目撃証人をでっち上げた。有罪にするために「自白テープ」を改ざんした。そして裁判では徹底的に偽証をして、私たちを思惑通りに有罪にした。 私たちは「自白」だけを根拠に有罪にされた。その「自白テープ」が改ざんされたのだ。なぜ私たちが犯人にされたのか、このことだけで布川事件の真相を語るのに充分ではないのだろうか。これ以上、何を重ねて語る必要があるだろうか。 もし39年前、今度の再審請求で提出された証拠が公開されていたなら、絶対に私たちは有罪にはならなかったと思う。無実の証拠は39年前から検察官が握っていた。ただ法廷に出さなかっただけだ。 もしあなたが私の立場だったら、このような検察の証拠隠しを許せるだろうか。 冤罪は沢山ある。今もなお、警察の不法で不当な捜査によって、無実の人が犯人にされる例が跡を断たない。更に検察は、その警察の誤った捜査を追認するばかりなのだ。布川事件での証拠隠しに反省する気配も無い。もしこのままならば、今度は裁判官だけではなく、今度は一般の人が「冤罪作り」に加担させられることになる。もうすぐ裁判員制度が始まるからだ。 やっと真実が通りそうな布川事件だが、なぜ警察は証拠をでっち上げるのか! なぜ検察は証拠を隠すのか! なぜこんなこと許されるのか! 再審開始になって、改めて納得できない思いに満たされている。 皆さんにも、私の「なぜ?」を一緒に考えて頂きたいと思っています。 ----------------------------------- 櫻井さんが取調中に主張したアリバイ、事件当夜スナックで呑んでいたは事実だった。スナックのママさんは警察できちんと証言してくれていた。犯人をでっち上げるために警察はアリバイを意図的に隠していたのだ。ママさんの証言は警察に供述調書となって秘匿されていた。これを犯罪と言わずして何と呼ぶ!
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10398912113.html から転載。
テーマ:人権侵害/冤罪
<日本最大の暴力団は警察だ!は本当のこと>菅家さんが支援活動 布川事件の再審求め【共同通信】
菅家さんが支援活動 布川事件の再審求め(共同通信)
櫻井昌司 (冤罪・布川事件 再審請求人)
強盗殺人犯にされて38年目、私たちは身の潔白を証す足掛かりを得た。ウソの自白をさせられてからは39年目の秋だった。