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<足利事件>真相を究明し再審を/「間違ったではすまない」 菅家さん、捜査を厳しく批判【救援新聞】 日本国民救援会の会員なので私には冤罪被害者の話を聞く機会も多い。ほとんどの場合警察での長時間にわたる威迫や脅迫あるいは暴力的取り調べにあって、やりもしていないことなのに「やった」と自白調書を取られてしまっている。 そして「ウソの自白はしたけれど、自分はやっていないのだからきっと裁判官はわかってくれる。そう思った」と彼らは異口同音に語るのだ。 だが事柄はそれほど生やさしいものではない。なぜならば、 >裁判官は自供調書と起訴状の渦の中で暮らしている。しかもそのうち90何パーセントかは誰の目にも有罪と思えるような代物だ。だから読めば読むほどすべてが有罪と錯覚するようになる。僅かにしろ冤罪が混じっているにもかかわらず。 >事案のすべてを有罪と思いたくなる心理には、無罪判決を出して担当検事に不利益を与えたくない気持ちも影響しているのだろう。また疑わしきは被告人の利益になどと「きれい事」を言って無罪にすれば、上級からは嫌われる。 >そして何やかやが影響して結局、99.9%が有罪となる。 >「裁判員」裁判の学習会で元裁判官の“赤ひげ”こと安原浩弁護士が、裁判官としての経験から語った話の概略だ。 といった現実が待ち受けているからだ。 足利事件で刑の執行停止で釈放された菅家さんは報道(「やってません」13時間…菅家さん、絶望の「自白」)によれば、「日は暮れ、心細くなって、このまま家に帰れないかもしれないと思うようになった」「今から考えると自分でも分からないが、話をしないと、調べが前に進まない。早く終わらせたかったんだと思う」 気持ちが折れてしまったのは、取り調べが始まって約13時間たった午後9時ごろ。「刑事の両手を力いっぱい握りしめ、泣いてしまった」と当時の追いつめられた心境を語っている。 当時取り調べにあたった警官らは週刊誌等の取材に対して、菅家さんがウソの自白に追い込まれたときのことを述懐して「菅家が犯人でなければあのときの号泣はいったい何だったのか!菅家は今でも犯人だと思っている」と、世間では誰もが冤罪だったろうと考えている今さえ、そう嘯(うそぶ)いているのだ。 足利事件の取り調べに当たった警察が鬼畜なら、起訴した検察、菅家さんの淡い期待を裏切った裁判所も鬼畜である。 三者はいま一体となって冤罪の真相隠しに狂奔。そのため彼らは再審開始、即無罪の言い渡しを狙っている。対して弁護団は誤判原因の徹底糾明を要求している。 ======================================== <足利事件>真相を究明し再審を/「間違ったではすまない」 菅家さん、警察の捜査を厳しく批判【救援新聞】(2009年6月25日号1面から) 幼女を誘拐し殺害したなどとして無期懲役刑で服役し、再審をもとめている栃木・足利事件の菅家利和さんが6月4日、千葉刑務所から釈放されました。東京高裁が実施したDNA型の再鑑定の結果、犯人のものとされるDNA型と菅家さんのものとは一致しないことが明らかになり、東京高検が刑の執行を停止し菅家さんを釈放したものです。逮捕以来、17年半ぶりに社会に戻る菅家さん。記者会見で語った思いを紹介します。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10285233318.html から転載。
2009-06-22 08:17:16
gataro-cloneの投稿
テーマ:人権侵害/冤罪
「本当にありがとうございます。私は今日釈放になりましたけど、私は急に、犯人にされました。自分としては、まったく身に覚えがありません。私は無実で、犯人ではありません」
夕方、支援者が出迎えるなか、千葉刑務所から釈放された菅家さん。間もなく千葉市内のホテルで開かれた記者会見に格子柄のブレザーを着て現れ、みずからの無実を訴えました。
「外に出たときはやっぱりお店屋さんが目に映りました。店が明るい、いっぱい店があるなぁと思いながら来ました」と喜びを語る一方、菅家さんを一方的に犯人だと決め付けた当時の警察について次のように話し、語気を強めました。
「17年間、頑張ってきましたけど、当時私は犯人にされて、もうずーっと我慢してきました。当時の刑事と検察官は、私に、それから私の両親に、それから世間の皆様に、謝ってほしいと思います。謝ってすむとは思っていません。決して許しません。『間違った』ではすまないんです。私の人生を返してもらいたいと思います」
「白状しろ」自白迫る警察
菅家さんの話から、警察の取調べの過酷さがうかがえました。
「刑事たちの攻めはもの凄いです。平成3年の12月1日の朝、玄関の戸を叩くんですよ。そうしたら、警察が『奥へ入れ』と。それでそのまま奥へ連れて行かれて『そこへ座れ』と言われまして、『おまえは子どもを殺したな』と。『自分はやってません』と言ったんですよ。そうしたら、ひじ鉄砲でぶつかって来たんですよ、ドーンと。それから、もう一人の刑事がポケットから写真を出しまして、『この顔写真に謝れ』と。自分はやっていないので、首をかしげて、『やってない、やってない』と言ったけど、全部受け付けなくて。『今から警察に行くから』というのでそのまま連れて行かれました」
警察は取調室の中で菅家さんに執拗に自白を迫りました。
「体をゆすぶったり、『白状しろ、おまえがやったのは分かっているんだ』と。どうにもならなくなって、『やりました』と言ってしまった」
「髪の毛を引っ張ったり、足で蹴飛ばしたり。『しゃべって楽になれ』と言われました」
弁護団は、「なぜ誤った自白がなされ、関係者が見抜けなかったのか究明して、悲劇を繰り返さないため、徹底的にたたかう」と決意を述べました。
冤罪に苦しむ人たち支える
獄中で何が心の支えになったのかと記者から問われた菅家さんは、「弁護団の先生方と、それから支援をしてくださった人たちのおかげで、今日までやってこられました。本当にありがたいと思っております」と述べ、「(これから先は)冤罪で因っている人たちを支援していきたい」と語りました。
約1時間のあいだ、訥々(とつとつ)と話す管家さんの表情は、喜びと戸惑いが入り混じった様子でした。面会を続けてきた国民救援会千葉県本部専従の岸田郁さんから花束を手渡されると、菅家さんは握手した手をぎゅっと強くにぎり返し、塀の外に出た喜びを伝えました。
――――
東京高裁は再審についての決定を6月23日に行うと弁護団に通知しました。
弁護団は、誤判の原因を究明するため、関係者の証人尋問を要求していましたが、裁判所はこれを拒否。弁護団は、「臭いものに蓋をする決定になる」と批判しています。