★阿修羅♪ > 日本の事件29 > 232.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
少年、心の傷切々…少年院暴行「告発」の手紙【読売】
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090614-OYO1T00388.htm?from=main1
広島県東広島市の広島少年院で、4人の法務教官が収容少年に暴行を加えるなどした事件で、被害を受けた少年(17)が、家族にあてた手紙の中で、追い詰められた気持ちや、教官への怒りをつづっていたことがわかった。
この少年がほかの教官に被害を伝えたことが事件発覚のきっかけになったという。
心に深い傷を負った少年は手紙の中で、「死んだほうがましだと思ったこともある」とも記していた。
今も同少年院に収容されている少年は、昨秋以降、教官の松本大輔容疑者(29)(特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕)らから殴るけるの暴行や、浴室で他の収容少年がいる前で、紙おむつを無理やりはかされるなどの虐待を受けていた、とされる。
少年は4月上旬、ほかの教官に暴行を受けたことを伝え、法務省が調査に乗り出した。
同月9日の手紙では、その時の気持ちを、「ものすごくがまんしてきたのですが、もうどうしようもなくなって相談した」と記している。
事件は公表されていなかったが、「(私が)暴力を振るわれたのは4人から20件ぐらい。
一番許すことができないのは、オムツをはかされたことで、精神的にも苦しくてどうにもできない」とつづっていた。
4月19日の手紙では、浴室での暴行が頭をよぎったのか、「ふろに入る時はものすごく苦しくて5分で上がった」、同27日の手紙では、「先生(教官)を見るたびに怖い思いがする」と傷ついた心のうちを明かしている。
少年は事件のショックから不眠などに苦しみ、院内で睡眠薬や精神安定剤の服用を続けており、5月13日の手紙では、「こんなに辛(つら)い毎日なら死んだほうがいいと何度も思ってきた」と記し、「今回の事件は許せない。4人の先生は早く警察に捕まってほしい」と訴えていた。
法務省が調査に乗り出す以前の少年の手紙には、暴行のことは一切触れられていなかった。
事件が表面化した後、少年は面会にきた母親に「教官に『言うな』と、口止めされていたから」と打ち明けたという。
少年の母親は「手紙から息子のつらい気持ちが伝わり、教官に憎しみさえ覚える。これからどうやって傷ついた息子を支えていけばいいのか」と憤っている。
(2009年6月14日 読売新聞)