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テレビで「県が裏金つくりをしている」とウソの告発をして逮捕されたと言うニュースがある。しかし、疑問点が幾つかある。
1.最後に引用する読売新聞の記事によると、インターネット上の情報提供を求めるサイトに書き込みをして、その結果、テレビ放送になったということだ。しかし、結果的にウソの情報だと言うことは、何もテレビ局が信頼性の調査をしなかったと言う意味なのだろうか?岐阜県庁で裏金作りをしているという告発なのだから、事前に県庁に問い合わせをするとか、または、告発対象のケースに直接関わっているはずの職員に裏を取るとか、幾らでも証拠固めはできるはずだが、そう言った証拠固めが出来ない状況で、匿名での証言をテレビ放送するのだろうか?
更に、同じく引用してある朝日の記事によると、中津川市からこの告発者と同市職員が共同で工事代金80万円を詐取した事件を作り変えて告発したとある。と言うことは、ある程度、詳細な内容を持つ告発だったはずで、それだけ簡単に裏が取れたはずだが、どうなのだろうか?
2.朝日新聞の記事によると、実際に岐阜県職員とこの告発者が中津川市から80万円あまりを詐取した事件が起きていて、この事件を裏金作りに置き換えたとある。と言うことは、自分で自分の犯罪をテレビで告発したと言うこととほぼ同じだ。数万円の謝礼欲しさにこんなことをやるだろうか?しかも元の事件は80万円の詐取だ。二人でやったことになっているから少なくとも数十万円は入っているはずで、その犯罪を数万円の謝礼ねらいで告発するのだろうか?
いくら匿名で顔を隠して話すと言っても全国ネットのテレビだ。知っている人が見たらあいつだと分かる可能性は高い。ウソのことを数万円の謝礼欲しさで、しかも、自分自身が犯罪を犯し捕まる可能性のある人間がやるだろうか?
3.そもそも80万円詐取事件は、どうやって捜査の端緒がつかめたのか?このテレビでの告発の後、捕まっているのは事実のようだが、テレビでの告発を見て警察当局が動き出したのだろうか?しかし、告発は県を対象にしていて、実際の事件は中津川市だ。警察は、告発者に的を絞って捜査をしたのではないのだろうか?
4.テレビ局で匿名で証言し、その証言が間違っていた場合、身元をテレビ局が明かすのだろうか?そもそも、行政による裏金つくりはかなり広範囲に行われている。行政が自分で調べて裏金作りが行われていないからと言って、現実にそうだとは限らない。例えば、「宮崎県で一度裏金がないとしたのに後になって裏金が表面化した。だから、どこの自治体にも裏金があるはずだ。よって、XXXと言う自治体にもある。」と証言したら、どうなるのだろう。XXXが調査をして裏金なしとしたら、ウソの証言だとしてテレビ局は身元を明かし、警察が逮捕するのだろうか?
だから、どうも、今回の事件はおかしいと感じる。テレビ局がたいした裏を取らずに報道すると言うこと自体が、おかしなことで、今回の事件は、ある意味、内部告発とか、匿名での告発をけん制する意味があるのではないだろうか?
http://www.asahi.com/national/update/0309/NGY200903090006.htmlよりコピー:
日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」で、岐阜県で裏金づくりが続いていると誤って放送された問題で、岐阜県警は9日、うその証言をして県の日常業務を妨害したとして、同県中津川市駒場、元土木建設会社役員の蒲保広容疑者(58)=別の詐欺容疑事件で起訴=を偽計業務妨害容疑で逮捕したと発表した。県警の説明では「出演の謝礼がほしかった」と話し、容疑を認めているという。
捜査2課と中津川署によると、蒲容疑者の逮捕容疑は昨年11月23日、「県の土木事務所では今も裏金作りをしている」などとうその証言をした映像を日テレに放送させ、県に大がかりな点検を余儀なくさせて通常業務を妨害した疑いとされる。
蒲容疑者はアンケートサイトの質問に回答し、日テレから出演依頼を受けたという。収録は同月中旬ごろ、中津川市内であったといい、番組では顔を隠し匿名で登場。過去に複数の報道番組に証言者として匿名で出演するなどし、数千〜2万円の謝礼を受けたことがあるという。
蒲容疑者は放送後の1月15日、中津川市職員(44)=懲戒免職=が架空の公共工事を作り上げ、市から現金約80万円をだまし取ったとされる事件の共犯として、職員とともに逮捕された。蒲容疑者は、この事件の手口を「県職員の裏金づくり」に置き換え、虚偽の証言をしたという。
古田肇知事は「岐阜県が受けたダメージは極めて大きく、逮捕により、事件の真相が明確になることを期待したい」とコメントした。
以上コピー終わり
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090309-OYT1T00721.htmよりコピー:
「バンキシャ」裏金誤報、うその証言した元会社役員逮捕
岐阜県庁の裏金を巡る日本テレビ系の番組「真相報道バンキシャ!」の誤報問題で、岐阜県警は9日、番組内で虚偽の証言をしたとして同県中津川市駒場、元建設会社役員・蒲(がま)保広被告(58)(別の詐欺罪で起訴)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。
蒲被告は調べに対し、「謝礼が欲しくてやった」と容疑を認めているという。
発表によると、蒲被告は昨年11月中旬頃、日本テレビの関係者に「県の土木事務所では今も裏金作りをしている」「追加工事で裏金を捻出(ねんしゅつ)してくれと言われた」などと、うその証言を行い、収録した虚偽の内容を同月23日の番組で放送させた結果、県に11土木事務所の工事支出の一斉点検を行わせるなど、県の通常業務を妨害した疑い。
捜査関係者によると、蒲被告がインターネット上に開設された報道、情報機関向けの情報提供サイトに書き込みを行い、これをきっかけに問題の番組が制作されたという。
蒲被告は、過去にテレビ局の報道番組に匿名で出演し、不正などを告発する証言をしたことがあり、出演料や情報提供料として数千円から2万円程度を受け取ったことがあったという。今回、日本テレビ側とは謝礼についての交渉はしておらず、出演料も出ていなかったという。
日本テレビは今月1日の番組内で謝罪し、誤報の理由について「男性が証言を翻した」と釈明。県は男性を氏名不詳のまま偽計業務妨害容疑で県警に告訴していた。
(2009年3月9日21時39分 読売新聞)
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