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警視庁「だまされたふり作戦」奏功【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090228-OYT8T00135.htm
警視庁は27日、振り込め詐欺撲滅月間の成果を公表した。同庁捜査1課特殊班(SIT)の経験者らでつくる「ステルス・チーム」を投入するなどした結果、現金を受け取りに現れた「受け子」16人を逮捕。今月発生した被害は72件約1億4000万円と、前回の撲滅月間(昨年10月)に比べ、60%以上減少した。
ATMの警戒強化の結果、昨年夏頃から、振り込みではなく、受け子が現金を直接取りに来る犯行が急増。同庁は今月から、詐欺グループの電話を受けた住民から通報があると、捜査員がだまされたふりをして現金の受け渡し場所で待つ「だまされたふり作戦」を始めた。受け渡し場所に受け子が現れた13件すべてで作戦が成功、16人を逮捕した。
6日には、荒川区内の女性(77)に、息子を装って「電車の中に会社の通帳が入ったカバンを置き忘れた。会社に現金を返すため200万円が必要で、宅配便に取りに行かせる」と電話があり、連絡を受けた尾久署員が、現金を受け取りに女性宅近くに現れた男3人を詐欺未遂の疑いで逮捕した。
また、不審な電話番号に電話し、犯行を思いとどまるよう説得する「警告」も実施。266回線に約2万1000回の電話をかけた結果、融資保証詐欺に使われていたとみられる電話番号の使用を放棄させるなどの効果があったという。