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職場での幸福感、小規模企業の方が感じやすい
2012年 10月 17日 16:04 JST
職場で好きな仕事に没頭しているか、それとも好機が来るのを待っているかを調べるオンラインのアンケート調査が行われている。
Everett Collection
この「ハピネス・アット・ワーク」調査の初期段階の結果は、次のような場合に、人は仕事でより幸せを感じることを示している。
・従業員100人未満の小さな会社で働く(1000人を超える従業員を抱える会社で働く人より、幸せを感じている人が25%多い)
・他の人を監督する(幸せを感じている責任者や監督者は、部下よりも27%多い)
・介護や直接サービスを提供する仕事をする(介護に従事する人はセールスを担当する人より75%多く幸せを感じている)
・技術を必要とする仕事をする(技術を身につけた労働者はそうでない場合より50%多く幸せを感じている)
・40代ではない(40代より上の世代のほうがよほど幸せに働いている。40代はもっとも幸せを感じていない年代)
調査方法はコンサルタント会社、デリバリング・ハピネス・アット・ワーク(DH@ワーク)が作ったもので、今のところ90カ国余りの国で実に1万1000人程度から回答が寄せられている。同社は靴のネット通販を手掛けるザッポスの最高経営責任者(CEO)トニー・シェイ氏が共同創業者となっている。
同社は企業幹部およびグループのコーチング事業のほかワークショップやアンケート調査などを行っている。名前はシェイ氏のベストセラー本『デリバリング・ハピネス(邦題:ザッポス伝説)』からきている。同書は従業員の幸せは必ずしも利益や生産性からは生まれないと断定している。
同社は、この調査は仕事での幸せに関する会話を喚起するため、また現在の幸福感を示す基準として企業が使える道具だと言う。
47項目のアンケートは10分程度で終了するもので、なかには「仕事に使う時間と、それ以外のものに使う時間のバランスにどのくらい満足しているか」や、「仕事に費やす時間のうち、どのくらい退屈を覚えるか」といった質問も含まれる。
ほかにも同僚や管理職、仕事をするスペースの環境や自身の振る舞いに関する質問事項もある。
アンケートの記入が終了すると、回答者は今後の対策を立てる助けとなることを目的とした個人的なリポートを受け取ることになる。とりわけ、労働は好きで行っているものではなく、我慢比べだと感じているような場合には。
調査項目は、英国政府のために幸福と豊かな暮らしへの取り組みに関わった英国人エコノミスト、ニック・マークス氏によって作成されたもので、個人と同僚5人までは無料で受けられる。(5人以上250人以下の従業員を擁する法人は年間1人当たり10ドルで受けられる。それ以上の規模の企業はデリバリング・ハピネスに価格の照会が必要)
筆者も調査を受けてみた。筆者の点数は暴露しないが、いくつかわかったことがある。
調査の結果は、筆者は仕事で確保している自分の独立性と、社会的な影響力を評価していることを示していた。しかし、調査によると、筆者は会社や仕事に接するより、自宅にいたり個人的なことをしているほうが幸福感を感じているということだ。DH@ワークのジェームズ・キー・リムCEOは、これは恐らくかなり典型的な結果だと言う。
リム氏は「仕事場での幸福感はふわふわしているものだと感じる人もいる」と話す。しかし、同氏は広範囲に及ぶ調査は幸せな職場が大きな違いをもたらし得ることを示していると指摘する。大規模なメタ解析によると、幸せな従業員は平均で31%高い生産性があり、セールス力も37%高く、創造性に至ってはあまり幸せでない従業員に比べ、実に3倍近くも高いことがわかった。
仕事で幸せを感じるかどうかを決定する要素で上位にくるのは、要求された実際のタスクを楽しめるかどうか、自分が最もうまくできることに集中できるかどうか、そして自分の雇用主を誇りに思えるかどうか、といったことだ。
幸福感に影響を及ぼす可能性のある他の要素は、仕事上での人間関係や仕事の社会的影響、仕事内容や仕事場の意思決定をコントロールしている感覚、それに自分が伸びている、また学んでいるといった感覚だ。
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微笑むか微笑むまいか 人は相手の地位で無意識に判断=米研究
2012年 10月 17日 19:02 JST
ステータスと権威がわれわれの表情を作り上げ、単純な笑顔さえもパワープレーに変えてしまうことが新しい研究で示唆された。
複数の新しい実験は、われわれがいつ笑顔を見せるかは、神経系に深く染み込んだ素早い社会的反射に基づいているとした。これらの実験は米ルイジアナ州ニューオーリンズで今週開催された北米神経科学学会の年次大会で発表された。
一般的に地位や権力、ステータスに基づいて、われわれは反射的に笑顔を共有したり隠したりすると研究者らは指摘する。これらの研究者らは、笑顔を返す、あるいは笑顔を抑えるといった行為に関わる不随意な顔の反応を分析した。
これは文化と脳について研究する科学者らが呼ぶところの「ボス効果」に関する最新の発見だ。ボス効果とはステータスや権力といった社会的圧力がわれわれの神経機構に影響を及ぼすというものだ。
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Getty Images
研究者によると、人は力とステータスにもとづいて笑顔を共有したり隠したりするという
「それは神経の構造を形成する」と話すのは、米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の認知神経科学者、Sook-Lei Liew氏だ。同氏はこの現象について研究しているが、今週発表された研究には関わっていない。
オフィスポリティクス(職場の政治)の文化が表情や表現に対するわれわれの受け止め方を微妙に変化させ得る。例えば、通常われわれは写真のなかで自分の顔を最初に認識する。ところが、一定の状況のもとでは、最初に反応するのは上司の写真だ。これは通常の社会的反射をくつがえす、不随意の反応だ。
「ボス効果」は国の文化によって変化し得る。中国の労働者は直属の上司の写真に対して真っ先に反応した。ただし、それは上司が従業員に対してマイナスの業務評価ができる力を持っている場合に限ってのことだ。これはサザンカリフォルニア大学と北京大学でLiew氏と同僚が昨年行った研究により明らかになった。
これとは対照的に、米国で研究対象となった労働者は、より社会的に影響力があると受け止めている監督者に最も素早く反応した。
神経科学学会の年次大会で今週発表された実験結果のなかで、カリフォルニア大学サンディエゴ(UCSD)の研究者らはいかに笑顔が職場の権威を体現し得るかについて述べている。
顔面筋電図描画法と呼ばれる技術を使い、UCSDの認知神経科学者であるエバン・カー氏は55人の男女学生を、人と比べて自分により力があると感じているグループと、力がないと感じているグループに分け、反応をテストした。
学生らは医師のように職業的地位が高いと言われた人や、ファストフード店の店員のように地位が低いと言われた人のビデオを見せられる。
カー氏は、学生がビデオを見ている間、彼らの笑顔に関係する筋肉の不随意な動きをマイクロ秒ごとに記録した。
笑顔を返すといったように、他人の顔の表情を無意識にまねるかどうかは、まねをする側がいかに力を感じるか、さらに「ミラーリング(まねる)」をしている相手のステータスといったことに影響を受けるように見て取れるとカー氏は分析する。
自分には力があると考えていた人は高い地位にある人の笑顔にはめったに笑顔を返さず、魅力的な笑顔につられそうになるのを自動的に抑えていたことを研究者らは発見した。
カー氏は「競争相手のように感じているのかもしれない」と述べた。
一方、力がないと感じている人は、地位に関係なく誰の笑顔にも自動的に笑顔を返した。
カー氏は「力とステータスに対する感じ方は、他人の笑顔に笑顔で応えたいとのわれわれの意志を支配しているようだ」とし、「われわれは実際に人間カメレオンのように、社会的状況に反応することができる。それも、そのような行動を意識することさえなく」と述べた。
記者: Robert Lee Hotz
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