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“循環型”除染を公開 汚染水浄化、効果検証 原子力機構 「河北新報」
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/825.html
投稿者 蓄電 日時 2011 年 12 月 05 日 07:55:44: TR/B2VKXCoTU6
 

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/12/20111205t63004.htm

 日本原子力研究開発機構(原子力機構)は4日、東京電力福島第1原発から3キロの距離にある福島県大熊町役場で、水循環装置を用いた除染作業の様子を公開した。
 内閣府の委託で取り組む除染技術検証の一環。鉄筋コンクリート3階の役場屋上床面に建設会社員らが高圧スプレーを用いて水を吹き付け、前後の放射線量を測った。
 高圧洗浄による除染は各地で行われているが、放射性物質を含む大量の水が発生し、周辺や土中に流れ出すのが欠点。警戒区域は上下水道が使えない場所も多くあり、水循環装置を導入した。
 仕組みは単純で、屋上の側溝をふさいでポンプを取り付け、床を洗い流した汚染水を回収。化学繊維のフィルターを取り付けた浄化装置に送り込み、再び洗浄に使う。6000平方メートルの屋上に対し、2立方メートルの水を用意し、効果を検証する。
 この日の作業では2メートル四方の床面を10分間かけて洗浄した結果、表面線量は毎時16.45マイクロシーベルトから9.87マイクロシーベルトに下がった。ナイロンブラシや金属ブラシで床面をこすり取った上で洗い流すなどの手法も今後、併用する。
 除染技術検証は警戒区域と計画的避難区域などのある12市町村が対象。建物や緑地、森林などを含むまとまった面積を除染し、生活空間の線量を下げる方策を探る。
 原子力機構福島環境安全センターの中山真一副センター長(53)は「廃棄物が少なく、安全で効果的に線量を下げるデータを集め、各機関で情報共有したい」と話す。  

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コメント
 
01. 2011年12月05日 07:59:46: 9R8hcBQDuU
国の除染モデル事業 作業公開
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111204/t10014398401000.html

放射線量が高い福島県の警戒区域と計画的避難区域で、放射性物質を取り除く除染が、来年本格的に始まるのを前に、効果的な方法を調べるために始まった除染のモデル事業の様子が報道関係者に公開されました。
放射線量が高い福島県の警戒区域と計画的避難区域については、来年1月に施行される特別措置法に基づいて国が直接除染を行うことになっていて、政府は事前に効果的な方法を調べるためのモデル事業を始めています。このうち警戒区域にある大熊町では、町役場周辺の4.5ヘクタールの市街地がモデル事業の対象で、先月18日から放射線量を詳しく調べるモニタリング調査が行われたのに続いて、28日から除染作業自体が始まりました。4日は町役場の除染が行われ、国の委託を受けた企業の作業員が、高圧洗浄機を使って庁舎の屋上を洗い流したり、庭の落ち葉やこけを取り除いたりしました。4日の作業では、水とお湯のどちらを使用した方が効果的に放射線量が下がるかや、洗い落とす作業時間の長さによって線量の下がり方に違いがあるかを確かめていました。また、警戒区域内では上下水道の復旧が進んでいないため、除染に使用した水を回収して浄化し、再利用できるかどうかも実験していました。4日の作業では、土の表面の放射線量が除染前に1時間あたりおよそ20マイクロシーベルトだったのが6マイクロシーベルトまで下がりました。内閣府原子力災害対策本部の志間正和課長補佐は、「除染開始時期が遅くなり、本当に申し訳ない。実験を進め、今後は放射線量が下がりにくいケースにもしっかりと対応して、避難している方々が一刻も早く帰宅できるようにしたい」と話していました。政府は、対象となる11の市町村で、順次モデル事業を行い、年明けにも本格的な除染を始めたい考えです。

放射線量が高く、すべての住民が避難している福島県の警戒区域と計画的避難区域に含まれる11の市町村では、国が直接、除染を行うことなっています。政府は本格的な除染の前に、効果的な方法を調べるためのモデル事業を自治体ごとに実施する予定で、委託を受けた民間の共同企業体が、対象とするエリアで放射線量を詳しく調べるモニタリングを行ったうえで、住宅や公共施設、農地などで除染作業にあたります。政府は、11の市町村で順次モデル事業を行い、年明けには本格的な除染を始めたい考えです。しかし、これまでに詳しいモニタリングが始まったのは、大熊町、田村市、川内村、それに葛尾村の4つの市町村にとどまり、除染が始まったのは大熊町と葛尾村だけです。除染のモデル事業で出る土などを保管する仮置き場の設置を巡って、避難中の住民の同意が得られていない自治体もあるほか、今後は雪が降るため、除雪をしながらの作業となり、進捗(しんちょく)に遅れが出るおそれがあります。また警戒区域などでは、放射線量が高い地域が広がっていて、すでに始まっている警戒区域以外の自治体と同じような除染方法や期間で、十分に放射線量を下げることができるかどうか不透明な点もあります。政府は、原発事故の収束に向けた工程表で、原子炉の冷温停止状態を目指すステップ2を年内に達成することを目指しており、それに合わせて警戒区域の縮小などの検討に入る考えで、除染によってどれだけ放射線量が下がり、避難中の住民の帰還につながるかが問われることになります。


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