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河北新報 3月20日(日)6時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000010-khk-l04
東日本大震災で津波に見舞われた石巻市と仙台市を結ぶ高速バスが19日、運行を再開した。ある男性は「勤務先が水浸し」と石巻を離れ、仙台から乗車した別の男性は行方不明の弟の安否を心配した。複雑な思いを抱いた人たちで車内は満席になった。
高速バスは、宮城交通とミヤコーバス(ともに仙台市)が運行。JR仙台駅前と石巻消防署隣接地を往復する。
石巻発の第1便出発は午前7時40分。前日午後8時から並んだ人も含め、約200人が計3台に乗り込んだ。
そのうちの一人、62歳の男性は勤務先の水産加工場が津波に襲われた。機器類が水浸しとなり、操業再開のめどは立たない。「大阪の自宅で待機する」。疲れ切った表情が見て取れた。
東京都の会社員阿部明さん(40)は午前11時半発の第2便を利用した。都内での入院治療を終えて療養のため、妻奈央さん(36)と帰省していた実家が浸水した。
「とても療養できない」と阿部さん。仙台で東京行きのバスを探すが、停電などで事前の予約はできなかった。すぐに乗れるかどうか。奈央さんは「夫を疲れさせたくない」と気遣った。
仙台駅前でも、石巻に向かうバスを待つ人たちで混雑した。千葉県銚子市の会社員石森英俊さん(48)は前日深夜に高速バスで東京をたち、新潟経由で仙台に着いた。
両手にボストンバッグ、さらにカップめんが入った段ボール箱。「備蓄していた電池や食べ物を、父と妹がいる石巻の実家に届けたい」。弟は行方不明といい、「避難所を回り、何とか元気な姿を見つけたい」と心配そうに出発した。
高速バスは当面、1日4往復で運行される。少しでも早く、笑顔の絶えない路線に変わってほしい。
(佐藤紀生、狭間優作)
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