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東日本大震災:専門家「広範囲に影響必至」 福島・3号機
東日本大震災に見舞われた福島第1原発3号機で14日起きた原子炉建屋(たてや)の水素爆発では、大きな爆発音と共に建屋が損壊した。12日の1号機に続く異常事態。前回より爆発の規模が大きいとの指摘もあり、専門家は「あってはならないことが続いている。広範囲に影響が及ぶことは間違いない」と指摘する。
テレビ中継で3号機の爆発の様子を見た小林圭二・元京都大原子炉実験所講師(原子炉物理)は「炎が見えて煙が黒く高く上っており、1号機の爆発よりも規模が大きいのではないか。原子炉建屋の上部が吹っ飛んだように見える。他の機器が破損している可能性が高く、本当に格納容器に影響がないのかが疑問だ。冷却機能を失った原発が次々に爆発を起こしている。人間が制御できない原発の本質的な怖さを目の当たりにした」と話した。
吉岡斉(ひとし)・九州大教授(科学技術史)は「高いレベルの放射線が観測されておらず、格納容器内の圧力も下がっていないことから、水素爆発は原子炉建屋を吹き飛ばした(1号機と同じ)レベルで収まっていると考えられる。しかし燃料棒を収めた圧力容器への海水注入がうまくいっていないようだ。このままの状態が続けば、燃料棒が溶け、圧力容器の底を破って格納容器の水と接触し、炉心全体をふきとばすことにもつながる水蒸気爆発を起こす危険性がある。早急に圧力容器に水を入れて、燃料を冷やす方策をとるべきだ」という。
NPO法人「原子力資料情報室」の上沢(かみさわ)千尋さんは「映像を見ると、建屋の骨組みは残っているものの損傷しているように見え、1号機よりも爆発の規模は大きい」と指摘する。上沢さんは「放射性物質を含んだ雲の多くは海側に流れており、陸地で現在測定されている放射線量は、正しいデータを反映しているとは限らない。雲は海上で上昇し、さらに広範囲に拡散する可能性がある。政府は半径20キロ以内の住民に屋内退避を指示しているが、さらに広範囲の住民を守るべきだ」という。
有冨正憲・東工大原子炉工学研究所教授も「はっきりとは言えないが、1号機より3号機の方が危険な状態にあると考えられる。1号機は格納容器などが健全で、周囲の放射線量は上がっていない。3号機は圧力容器内に水を入れたが水位が上がっておらず、もともと原子炉格納容器が損傷していないか心配だ。黒い煙の中に放射性物質が含まれている可能性もある。東電も経済産業省原子力安全・保安院も、責任をもって情報開示している人は誰もいない」と批判する。
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毎日新聞 2011年3月14日 13時02分(最終更新 3月14日 13時33分)
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