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時速2300キロの中国真空リニア、2030年に実用化か :ロケットニュース24
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2002年、世界に先駆け高速走行リニアモーターカーの営業運転を開始した中国で、現在新型リニアの開発が行われている。従来のリニアモーターカーの最高速度が時速400キロ前後であるのに対し、新型リニアは理論上の最高時速2万キロ、実際、時速2300キロ出るとされている。
驚くべきスピードアップの秘密は「真空チューブ」の採用による。その原理とは、まず外界の空気と隔絶した巨大チューブを作り、チューブ内部の空気を抜いて真空状にし、その中でリニアモーターカーを走らせるというものだ。研究開発は西南交通大学で行われており、2〜3年後に模型を使った実験、2020年に試運転、そして2030年の営業運転を目指す。
真空チューブリニアは運行時レールの摩擦がなく、空気抵抗も非常に少ない。そのため走行後すぐ時速600〜1000キロに到達するという。実用化されれば北京から広州までの2300キロの距離も2時間半、最速で1時間で着くことができる。この速さは、東京−大阪間(約515キロ)でノンストップ走行したとしたら、何とたったの12分で着くという速さである。
現在、中国は上海でリニアモーターカーが営業運転している一方で、多くの地域では長距離移動手段は汽車がメイン。だが、この国家レベルの研究開発により、近い将来リニアモーターカーが庶民の主要交通のひとつとなるかもしれない。
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