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事業仕分け・・・”目標金額”といった概念は無い? http://www.asyura2.com/09/news8/msg/348.html
我々は事業仕分けに「数値目標」が課せられることを期待している。しかし枝野大臣は以下のように述べている。 (以下貼り付け、枝野幸男「事業仕分け第二弾を実施します。」、鳩山内閣メールマガジン第28号、 2010/04/22より) 期待が大きい半面、事業仕分けには誤解もあります。第一に、目標金額といった概念はなく、あくまでも個別にその事業が無駄か、無駄でないのかという視点で議論しています。第二に、本番の1時間だけで評価しているのではなく、各府省からのヒアリングや現地調査など事前に十分な準備を行った上で、本番の1時間の議論に臨んでいます。第三に、それぞれの事業の政策目的自体を議論するというよりも、事業が効率的・効果的に行われているかどうかを検証しています。 (貼り付け終わり) 枝野内閣府特命担当大臣(行政刷新大臣)は、事業仕分けに対する誤解として3点を挙げ、その理解を求めている。「第二」と「第三」の点は大賛成であるし、是非そのように進めてもらいたいと思う。この二点に対する誤解・批判があるとすれば、丁寧に対応して頂き、国民の理解を得てもらいたいと思う。これによって理解の得られた国民は強い支持勢力となり、不当な批判を行うものへの逆批判を行うことも可能だろう。 しかし、問題にしたいのは「第一」の点である。直感的に浮かぶのは、「逃げ」、「甘さ」、というキーワードである。前任の仙谷大臣が「3兆円」とテレビで発言したのは、潔く、強い取り組み姿勢を感じさせ、国民の期待を高めた。結局、達成されなかったが、あの官僚的世界の魑魅魍魎の世界を少しでも知っている人間からすれば、(かつ埋蔵金を含めれば3兆円となったという実績を含めて考えれば)、十分に評価して足る結果であったと、私は思っている。目標達成されなかった責任はあるし、それは適切な範囲で責められるべきだが、不当かつ必要以上の批判にはあたらない。(職を賭す必要は無く、)しっかりと結果と過程が反省され、次の事業仕分けの取組方針として具体化されるのであれば、理解ある国民からは十分に支持されるはずだ。 一般社会においては「目標」は必要である。具体的な数値目標があればなお良い。これが無ければ組織はシマリがなくなる。マネジメントの世界では、「戦略購買」とか「原価企画」、「ターゲット・コスト」という経営技術の概念が存在する。国家事業と企業経営は違うのだ、と言うかも知れないが、企業が当たり前のようにやって血の努力をしていることを、国家がやらないというのはおかしいと思う。国民の税金をあずかるのだから、公的精神に基づき、より真剣にやることが求められるのではないだろうか。 どうしても批判が恐ければ「最低目標」と「努力目標」の2つを設ければ良い。「目標」があってこそ、国民や支持者の期待を背負い、自身に発破をかけて取り組むことが出来るはずだ。理想と現実の狭間で、新人仕分け人にできること(責任を負うべきこと)、ベテラン仕分け人にできること(責任を負うべきこと)、枝野大臣にできること(責任を負うべきこと)、鳩山首相にできること(責任を負うべきこと)が自ずと明確になってくるものである。個人に責任を負わせること無く、組織(政府・党)で取り組んで欲しい。
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