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6月15日15時45分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090615-00000002-san-soci
障害者団体向け割引郵便制度の悪用をめぐる虚偽公文書作成事件で、「凛(りん)の会」(解散)の障害者団体証明書を偽造、郵便事業会社(旧日本郵政公社)に提出したとして、大阪地検特捜部は14日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で、厚生労働省障害保健福祉部企画課長だった雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53)を逮捕、同部係長、上村勉容疑者(39)=虚偽公文書作成容疑などで逮捕=ら3人を再逮捕した。中央省庁の現職局長の逮捕は異例。
また、特捜部は15日朝から、厚労省の同局長室や村木容疑者の埼玉県和光市の自宅マンションなどを捜索した。
違法ダイレクトメール(DM)に端を発した事件は、障害者福祉の根幹を担う厚労省の組織的な関与が問われる事態に発展。証明書発行をめぐり、民主党国会議員が厚労省側に口利きした事実も判明しており、特捜部は今後、政界の関与を含め全容解明を進める。
ほかに再逮捕されたのは、凛の会発起人、河野克史(68)=同=と同会主要メンバー、倉沢邦夫(73)=郵便法違反容疑で再逮捕=ら2容疑者。捜査関係者によると、村木容疑者は「凛の会のことも証明書のことも知らない。倉沢容疑者に会ったこともない」と全面否認。ほかの3人は容疑を認めているという。
特捜部の調べでは、村木容疑者らは平成16年6月上旬、凛の会を障害者団体と認める5月28日付の内容虚偽の証明書を作成。河野容疑者らが6月10日ごろ、東京都中央区の日本橋郵便局(当時)に提出した疑いが持たれている。
凛の会は、企画課長の公印が押された証明書で低料第三種郵便物制度適用の承認を受け、違法DMの発送を開始。同会を引き継いだ「白山会」を含め、郵便事業会社に巨額の損失を与えた。
上村容疑者は当初、特捜部の調べに「自己保身のため」と偽造の動機を供述していたが、その後、「偽造した証明書を村木容疑者に渡した」と説明。倉沢容疑者も「局長から直接受け取った」と村木容疑者の関与を示唆していた。
村木容疑者は昭和53年旧労働省に入省し、障害者雇用対策課長、女性政策課長などを歴任。平成13年に厚労省になって以降は、雇用均等政策課長や福祉基盤課長などを経て、20年7月に大臣官房審議官から雇用均等・児童家庭局長に就任した。