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5月27日12時2分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000088-mailo-l12
収賄罪で起訴された鶴岡啓一前市長(69)の辞職に伴う出直し千葉市長選(31日告示、6月14日投票)に、元市議の結城房江氏(65)が26日、共産党公認候補として出馬を表明した。共産党は、市政転換を目指す市民団体「市民の千葉をつくる会」に参加し野党共闘に向けた話し合いを続けてきたが、市議の熊谷俊人氏(31)=民主、市民ネット推薦=を支持しないことを決め、急きょ公認候補擁立にまわった。鶴岡前市長の後継とされる元副市長、林孝二郎氏(63)=自民、公明、連合千葉推薦=が組織固めを進める中、市長選は告示5日前になって3人の戦いとなる見通しになった。
記者会見で結城氏は「収賄事件に代表されるような大企業優先の政治が千葉市にあるのでは。市民の願いがかなえられない市政は問題がある。もっと税金を市民のために使えるようにしたい」と述べた。共産党から23日に打診があり、24日に立候補を決意したという。
結城氏は75年に千葉市議に初当選し、7期28年務めた。現在は共産党県委員。05年の千葉市長選には共産党系の政治団体「あたらしい千葉・みんなの会」が擁立する形で立候補し、当選した鶴岡氏の9万6660票に6万票以上の差をつけられ、候補者4人のうち最下位で落選した。
【斎藤有香】
◇共産「民主丸抱え候補支持できぬ」/つくる会「利敵で鶴岡市政継承に」
共産党はこれまで、他党や市民グループと共同で、大同団結による「野党統一候補」擁立を目指し、協議してきた。候補者選考を進める中で4月には千葉大名誉教授が、「鶴岡的市政」と対決する有力候補として浮上した局面もあった。
5月初旬に「つくる会」は熊谷氏推薦を決定。共産党市議らは熊谷氏と数回面談し、「政策的に違和感はない」として支持する方向で検討していた。しかし、その後、民主党本部が熊谷氏推薦を決定。熊谷氏が衆院小選挙区の民主党候補と並んで写ったポスターが大量に張り出されると、「民主党丸抱えの候補を支持することはできない」として不支持を決め、つくる会から離脱した。
26日の出馬会見で、同席した共産党の松田義明・県中部地区委員長は、公認候補擁立の理由を「時間的な余裕がなかったため」と説明した。「候補者を出さないという選択肢はなかったのか」との質問には「市長逮捕の原因究明という一番重要な問題を、他の候補者は強調していない」と主張した。
一方、「つくる会」の舘正彦理事長は抗議声明を出し、「自民・公明両党が推薦する林候補を助ける利敵行為であり、結果として鶴岡市政が継承されることになりかねない」と危惧(きぐ)。共産党の公認候補擁立は「国政選挙をにらんだ党利党略とのそしりを免れない」と指摘し、「平和と生活を守るために活動を続ける市民運動への支援こそが貴党への市民の期待」として軌道修正を求めた。
【斎藤有香】
5月27日朝刊