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旧統一教会系団体が学術会議を「反体制的」「解散せよ」と痛烈批判 その背景とは(東京新聞)
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1245.html
投稿者 蒲田の富士山 日時 2023 年 4 月 11 日 15:07:35: OoIP2Z8mrhxx6 ipeTY4LMlXiObY5S
 

2023年4月11日 11時30分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/243299

 日本学術会議法の改定案が今国会にも提案される。人選の方法を改めようとする現首相の岸田文雄氏、一つ前の菅義偉氏は学術会議のあり方を疑問視し、時に「目の敵」にしたようにも見える。背景は一体、何なのか。そんな問題意識から取材を進めると、「お家芸」のように古くから学術会議を痛烈に批判した組織が浮かび上がった。この「接点」をどう考えるべきか。(木原育子、中山岳)

◆改定案は「あからさまな介入」
 5日にあった内閣府と日本学術会議の面談。会議側から批判が続出した。「不透明でブラックボックス」「監視のための法改正だ」
 内閣府から説明を受けたのが現政権が新設を目指す「選考諮問委員会(仮称)」。学術会議の会員選考に関わる「第三者組織」だ。
 国主導で人事制度が変わりかねない状況に対し、長く学術会議の会員や連携会員を務めてきた宗教学者の島薗進氏は「あからさまな介入。政府や財界などが委員任命に関与しようとすれば、政府や与党、特定のグループの意向に従うような組織になる」と危ぶむ。
 今は学術会議側が会員候補を選考した上、推薦を受けた首相が任命している。諮問委が新設されると、そのメンバーは学術会議の会長が選ぶ一方、会員候補の選考時に諮問委の意見を聞き、その意見を「尊重しなければならない」とする。
 内閣府の児玉泰明参事官は「学術会議は国費でまかなう国の機関。選考過程の透明化は必要だ」と語る。
 一つ前の菅政権も学術会議の人事に「介入」した。
 2020年9月、学術会議から推薦を受けた会員候補6人の任命を拒否した。過去の国会では、政府側が「推薦された者をそのまま会員として任命する」と答弁したにもかかわらずだ。
 ただ、近年の政権の思惑はいまひとつ分からない。菅氏に至っては真意を問われても「総合的、俯瞰ふかん的活動を確保する観点から」と曖昧な言葉を繰り返した。

◆面白くない存在 右派結束の引き金
 そんな中で、気になる動きを見せていたのが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体、国際勝共連合だ。
 機関紙「思想新聞」の1985年8月25日付では「蝕むしばまれる『日本学術会議』」「反体制的」と記し、「早く潰つぶしてしまうことが肝要だ」という関係者コメントも掲載。同年9月1日付では「こんなにある! 学術会議の左向き勧告等」と伝えた。
 近年でも菅氏の任命拒否が表沙汰になると、サイト上で「『白い巨塔』ばり不透明な会員推薦」(2020年10月19日付)、「解散せよ」(21年1月18日付)とたたみかけた。
 痛烈な批判の背景について、ジャーナリストの鈴木エイト氏は「教団側は世界平和教授アカデミーという組織で文化人を取り込んだが、なびかなかったのが学術会議の人たち。面白くない存在だった」と推し量り「菅さんの任命拒否と連動する形で、歩調を合わせたのだろう」と続ける。
 学術会議批判にどれだけ力を注いだか、最近の政権にどう影響したか。勝共連合に尋ねたが、10日夕までに回答が得られなかった。
 これらの点に関しては、慎重な見方もある。前出の島薗氏は「教団側の政治活動のテーマは60〜80年代は反共。冷戦崩壊後、伝統的家族観に政治工作の軸足は移ってきた」と語る。
 一方で「日本社会は今も反共、反左翼の思想が根強く、何か引き金があると右派系団体も含めて結束しやすい。その一角として教団側の存在感は小さくなかった」と指摘する。

◆自民党 半世紀も前からの「お家芸」
 過去の文書をたどると、学術会議に痛烈な批判をしてきた別の組織も浮かぶ。それは自民党だ。
 国会の議事録によると、冷戦下の1960年には科学技術庁長官だった中曽根康弘氏の姿勢が問題視された。岡良一衆院議員(日本社会党)は、日本とソ連の科学技術交流を要望している学術会議の科学者を中曽根氏が「アカ呼ばわり」したとして追及した。66年には一部の自民議員が学術会議を「左翼に偏向」と見ているとして、別の野党議員がただした。
 「学術会議たたき」がより鮮明だったのは、自民党機関紙「自由新報」(現自由民主)。71年4月27日付の1面トップでは「科学なき”赤い巨塔”学術会議」との見出しで批判記事を載せた。69年に大学紛争の沈静化を狙った関連法が成立した際、学術会議が大学の自主性尊重を訴えたことに触れて「反体制、反政府の姿勢から、事あるごとに”反対声明”をつづけてきた」と主張。日本共産党シンパの会員が増えているとし、「名ばかりの政治集団」「イデオロギー一辺倒」「”存在価値ない”」と報じた。
 自民が機関紙で大々的な批判を展開した背景について、政治ジャーナリストの野上忠興氏は「自民を支持する岩盤保守層を意識しているからだ」と説く。
 学術会議は49年の発足時から「戦争非協力」を掲げ、軍事目的の研究からは距離を置いた。原子力分野では54年、平和利用に徹するとして「公開・民主・自主」の三原則を唱えた。
 折に触れて出す提言には、自民党政権の痛いところをついたものも少なくないと野上氏は指摘。「自民にとっては、何かと異論を挟む目障りな存在という感覚もあるのではないか」

◆軍事研究に距離 気に入らず
 学術会議を煙たがり「異論封じ」を唱えるような論調は、その後も出てくる。
 80年、自民の中山太郎参院議員は自著で「左翼的なイデオロギーに偏向した会員に牛耳られている」などとし、「この体質的欠陥はすべて、その会員公選制、つまり選挙方法に起因している」と書いた。
 中山氏は同年7月に総理府(現内閣府)総務長官に就任。翌81年に学術会議の運営をやり玉にあげた。国際会議に会員外の研究者を多く派遣しているとし、会員選考を含めた「改革」を唱えた。83年11月には、日本学術会議法の改定法案が成立。公選制から推薦制になった。
 こうした経緯について、東北大の井原聡名誉教授(科学技術史)は「自民党政権は学術会議を何とかコントロールしようと画策してきた。推薦制の会員選考でも近年は、政権が選びやすいように多くの候補を学術会議に求め、水面下で駆け引きしてきている」と見解を語る。
 そもそも自民党には、軍事研究を含めて産業に活用できる科学技術政策を進める意向が根強いという。
 「すぐ役立たない研究は気に入らず、協力しない姿勢を左翼的だと攻撃するのは、自民党内で文化のように醸成されてきた」
 最近の菅氏、岸田氏の動きも、学術会議をできるだけ意に沿わせたいという自民の「お家芸」だとして、警鐘を鳴らす。
 「学術会議が目指すのは真理の探究と、その成果が人類の福祉に役立つことだ。政府の言いなりになることではない。世界的に見ても科学者が集まるアカデミーは、政府から独立性を保つことが重要とされる。学術会議の人選に諮問委を導入すれば、批判的精神が細り、科学の正しい発展を阻害しかねない。時の自民党政権がたびたび介入しようとした歴史も踏まえ、慎重に考えるべきだ」

◆デスクメモ
 自民の機関紙が学術会議を「科学なき”赤い巨塔”」と評したのが1971年。約50年後、勝共連合が「『白い巨塔』ばり」と記した。似た表現は書き手の世代的なものからか。「知る人ぞ知る批判」を踏襲したからか。時を超えた共鳴を思わせる状況。こちらも気になって仕方ない。(榊)

【関連記事】旧統一教会側との関係は世襲なのか 細田、岸田、中曽根、宇野…父や祖父も接点の疑い 党の点検は十分?  

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コメント
1. 蒲田の富士山[1585] ipeTY4LMlXiObY5S 2023年4月12日 13:37:37 : 34sTGVnQ8c : eGpTSGtzRmhwaUE=[57] 報告
痛烈批判ってタイトルが、なんだかねえ?

それで、デスクメモさんの、
「時を超えた共鳴を思わせる状況。こちらも気になって仕方ない。」
って、なんなんだ?

何年前だったか、「中途半端やなー」という社説があったけど、特報部が中途半端になってしまった??

ところで、学術会議ってなんなんでしょうね??

2. ぢっとみる[3150] gsCCwYLGgt2C6Q 2023年4月18日 21:13:52 : zykjpVyrS6 : QW1kVkRCMTNmdkU=[956] 報告
>「反体制的」と記し、「早く潰つぶしてしまうことが肝要だ」

よく言うワ。

いずれにしても、ここは奴ッポン国なんだから、
学者ナカマが選ぶなら、
そんなに“尖った”ヒトは推薦してこないはず。
妬みとは言わないけど、
もっとイジイジした競争意識の働きや、
特定の誰かを牽制したいので別の人を担ぐとかいう風に。
何処も同じ。

軍事研究のガクシャが欲しいなら、
そういう機関を別に作ってもエエかい?
とか、一応、国民に聞いてみたら?
一応、ミンシュシュギ国だって威張りたいなら。

既存のものを、
知らぬ間に勝手な用途に沿うように、すり替えて知らんぷりしようなんて、卑怯ヨ。

3. 蒲田の富士山[1612] ipeTY4LMlXiObY5S 2023年4月22日 11:54:49 : 8eOeEzzd2Y : cC43QkNBMnovV3c=[5] 報告
ぢっとみる様、コメントありがとうございました。

以下多少関係ありもうな記事。

ーーー以下引用

旧統一教会の圧力?「宗教法人と関係断つ決議しないで」 各地の議会に内容が酷似した陳情相次ぐ(東京新聞)
2022年12月15日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/219918

 東京都練馬区や大田区など首都圏の地方議会で11月、「特定の宗教法人との関係を断つ内容の決議をしないこと」などを求める陳情が相次いで出されていたことが、各議会への取材で分かった。提出者はいずれも個人で別人とみられるが、文書の内容が酷似。福岡県八女市では同様の要望が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者から出されており、教団側の組織的な関与の可能性を指摘する声が上がる。(太田理英子)

◆首都圏では少なくとも4市議会に
 首都圏の1都3県と政令指定都市、東京23区のうち、陳情が出されたのは、少なくとも練馬区と大田区、川崎市、さいたま市の4議会。いずれも自治体や議会に、「特定の宗教法人及びその関連団体との関係を断つ内容の決議をしないこと」「議員を含む公人及び私人に、特定の宗教に対する信仰の有無を問うたり、その団体との関係を調査・質問したりしないこと」を求める内容だった。団体名の記載はない。定例会に合わせ、11月17〜24日の間に出された。
 陳情の背景として「マスコミ等で政治家に特定の宗教団体との関係を断つよう求める論調が繰り返され」ていると指摘。富山市議会が9月、旧統一教会との関係を断つ決議をしたことも挙げた上で、首長や議会が特定の宗教団体などと関係を断つことは、信者の信教の自由や請願権の侵害に当たるなどと主張している。
 八女市議会への要望は、教団の久留米家庭教会の「信徒代表」が提出者となっていた。議会事務局によると、共産以外の議員全員に届けられたという。
 大田区議会は不採択とし、さいたま市議会は議員への配布にとどめた。一方、練馬区と川崎市の両議会は委員会に付託し、継続審査となっている。
 審査に関わる練馬区議は「宗教団体を支持母体とする政党の議員がいる手前、触れられない雰囲気はある」と明かした。別の区議は「陳情は教団の圧力だと感じる。関係が指摘されている議員がいるのに、ろくに審議しないのはおかしい」と批判する。
 川崎市では2018年、自民市議が教団関係者からの働き掛けで、家庭教育支援法を巡る意見書案を可決している。同市議会事務局によると、委員会では、陳情は旧統一教会を念頭に置いている前提で「国の教団への対応を見守りたい」との意見が多く上がったという。
 練馬区と川崎市の両議会で継続審査が続いたとしても、来春の統一地方選での改選に伴い廃案となる。
 教団の担当者は陳情について「組織的指導はしていない」と強調する。一方、教団を取材してきたジャーナリスト・鈴木エイトさんは「信者個人で動くとは考えられない」と述べた上で「教団にとって被害者救済新法や解散命令請求の動きが脅威になっている。教団との関係断絶を宣言する地方議会も出てきて、警戒が高まっている」と話す。

◆「組織的関与を疑わざるを得ない」
 勝田美穂・岐阜協立大教授(政治学)の話 内容が酷似した陳情書は、組織的な関与を疑わざるを得ない。政治家が教団との関係を断とうとする中、教団側は焦っているのではないか。教団の反社会的行為が疑われる中、議会の対応が問われる。有権者も来春の統一地方選に向け、議会の動きを注視する必要がある。

ーーー引用終了

記事が旧いので、2重コメントしていたら、すみません。

4. 蒲田の富士山[1613] ipeTY4LMlXiObY5S 2023年4月22日 12:02:59 : 8eOeEzzd2Y : cC43QkNBMnovV3c=[6] 報告
旧統一教会側との関係は世襲なのか 細田、岸田、中曽根、宇野…父や祖父も接点の疑い 党の点検は十分?(東京新聞)
2022年9月7日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/200501/1
https://www.tokyo-np.co.jp/article/200501/2

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係は断つ—。自民党総裁の岸田文雄首相はそう宣言したが、本当にできるのか。壁になるのは、接点を持つ議員の多さだけではない。関係の深さもだ。教団側の古い文書を読むと、名の知れた世襲議員に関しては、父や祖父も接点を疑わせる記述が見つかった。地盤や看板のみならず、教団側との関係も世襲されるのだろうか。世代を超える関係は清算する術があるのか。(特別報道部・岸本拓也、山田祐一郎)

◆細田衆院議長や岸田首相の父、教団系政治団体の文書に名前
 教団と政治家の関係を巡り、共同通信が8月に行った調査で無回答だった1人、細田博之衆院議長。NPO法人「日韓トンネル研究会」の顧問だったと報じられている。このトンネルは教団の創始者の故・文鮮明氏が唱えたとされる。研究会の会報を見ると、細田氏は2019年6月の総会で顧問に就任したとあった。法人側に事実確認のメールを送ったが、6日夕までに回答はなかった。
 教団系の政治団体、国際勝共連合の機関紙「思想新聞」をさかのぼると、新たな疑惑が浮かび上がった。
 1990年3月25日付では、反共の理念に同調する勝共推進議員の名簿が掲載され、細田氏の名が書かれていた。86年8月17日付の残暑見舞いのページでは、政治家の氏名が記された長方形の枠が並び、その一つに「衆議院議員 細田吉蔵」とあった。亡くなった細田氏の父の名だ。
 細田氏と似た例が岸田首相だ。共同通信の調査に無回答だったが、熊本県での後援会長が教団と接点を持つと報じられた。そして86年1月1日付の思想新聞のうち、新年を祝うページでは、ずらりと並ぶ長方形の枠の一つに「衆議院議員 岸田文武」と書かれていた。今は亡き父の名だ。
 この長方形の枠について元博報堂社員で作家の本間龍氏は「名刺広告と呼ばれ、時節のあいさつなどに合わせ、新聞社や広告代理店が『名前を出しませんか』と広告をお願いするものでは」と解説。「これほど大物の名刺広告が並ぶのは珍しいが、これだけでは関係の深さは測れない」と語る。
 2人の故人は広告を出したのか。勝手に載せられたか。細田氏の事務所は問い合わせに無回答だった。岸田氏の事務所は「当時の事務所関係者は在籍していないことから全く確認しようがありません」と答えた。

◆中曽根家は3代に渡り接点か
 世代を超え、教団側と接点を持ったことが疑われるのは中曽根家もだ。
 元首相の故・康弘氏は先の勝共推進議員名簿に載っていた。90年3月に開かれた勝共連合の関連会合であいさつしたと思想新聞に記録されていた。その長男の弘文参院議員、孫の康隆衆院議員は本紙のアンケートに応じている。弘文氏は教団系の月刊誌の取材を受け、康隆氏は教団関連施設で選挙支援を求めるあいさつをしたと認めている。
 教団との接点に「世襲的」な側面があったのか、改めて質問を投げかけると、弘文氏の事務所は「推進議員名簿に中曽根康弘の名前が掲載されていたかどうか当方は全く知らず、関知していない。親子であるから、受け継ぐとか受け継いでいないかとの質問は、独立した国会議員に対していかがかと思う」と回答した。
 勝共推進議員名簿に掲載され、後に首相になったのが故・宇野宗佑氏。娘婿で元衆院議員の治氏は10年ほど前から日韓トンネル推進全国会議の会長に就く。治氏は電話取材に「知人に頼まれて会長になったが、トンネルに旧統一教会が関連しているとは知らなかった」と釈明。「(勝共連合が)おやじを応援していたことは知っているが、私の時は組織的な応援やつながりはなかった」と話した。

◆安倍元首相の祖父、父は「陰に陽に支援」とたたえられ
 それでは、勝共連合の認識はどうなのか。
 細田氏や岸田氏、中曽根氏、宇野氏に関しては、父や祖父が実際に名刺広告を出したり、勝共推進議員だったりしたのか、問い合わせたが、6日午後6時までに返答はなかった。
 「接点の世襲」が疑われる代表格と言えば、安倍晋三元首相のケースだろう。祖父の岸信介元首相、父の安倍晋太郎元外相、そして当人はいずれも亡くなっているが、3代にわたって教団側と共同歩調を取ったように見える。
 岸氏は教団創設者の文鮮明氏と関係が近かったとされ、1987年に亡くなった際には、思想新聞の評伝で「本連合設立当初から勝共運動に理解を示し、陰に陽に支援、助言を行ってきた」とたたえられた。晋太郎氏は勝共推進議員名簿に名を連ね、91年に亡くなった際の評伝では岸氏と同様、「陰に陽に本連合に対し支援、助言を行ってきた」と評された。晋三氏は昨年9月に教団の友好団体「天宙平和連合(UPF)」が開いた大規模集会にビデオメッセージを寄せた。

◆「世襲で跡を継げば、先代のつながりも続く」
 接点の世襲については不明瞭なところも残るが、2代目や3代目の世襲議員の場合、人間関係をどう築くかという疑問が湧く。
 「一般論では、なぜ世襲が多いのかというと、それまで議員を支えてきた団体や資金管理団体などをそのまま引き継ぐことにメリットがあるから」。自民党本部勤務や民主党事務局長の経験がある政治アナリストの伊藤惇夫氏はそう説明し、「世襲で跡を継げば、先代のつながりも続くと考えるのが普通の捉え方だろう」と続ける。
 有力な世襲議員が世代を超えて特定団体と接点を持つことは、他の議員に与える影響も大きいという。伊藤氏によると、かつて自民党内で教団との関係を問題視する声もあったという。「閣僚経験者で世襲ではない『たたき上げ』の元議員が危機感を抱いていたが、声は届かなかった」

◆自民党内の点検は「ポーズでしかない」
 岸田氏は、党と教団側の関係について「しがらみを捨て、関係を断つ」と宣言し、所属国会議員に接点の点検を要請した。当初は、6日に結果を公表する予定だったが、記述が不十分で再提出を求めたケースが多く、延期されている。
 教団に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏は「『党の組織的な関与がない』と前提を置いた上で求めた自己申告による『点検』にすぎない。どこまで具体的に回答するべきかも決まっておらず、ポーズでしかない」と実効性を疑問視する。議員の方が世代を超えて教団側と接点を持っていたとしても、今回の点検では詳細な関係を明らかにするのは難しいとみる。
 本気で関係を断つには何をすべきなのか。
 「深い関係を続け、周囲に影響を与えてきたのは安倍派を中心とした有力議員ら。毅然きぜんとした態度でそこに切り込むべきだ」と鈴木氏は訴える。
 全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の紀藤正樹弁護士は「議員が説明責任を果たしていないから、混乱している。まずは丁寧な説明が必要だ」と求める。その上で「党内に、教団との関係に問題があるとの認識があるから宣言したのだろう。時間がかかるかもしれないが、関係を断つことにつながれば」と今後の対応に期待をかける。
 その一方、教団の名称変更や捜査に際し、有力議員らが何らかの影響を与えたのではないか、と疑いのまなざしも向けられている。
 紀藤氏は「もはや党内の規律の話ではない。制度が求められている。問題がある団体が政治家に働きかけるロビー活動を規制する法整備が必要だ」と訴える。

◆デスクメモ
 多数の議員が教団側と接点を持ったことが判明したが、あまりに数が多いため、何が問題なのか、分かりづらくなった面もある。どこが震源地で、どう広まったか。同じ事態を繰り返さないためには、全体像を捉え直し、手の打ち方を考えることが必要ではないかと思っている。(榊)

【関連記事】旧統一教会と自民党国会議員の関係は「底無し沼のよう」…8項目を自主申告の党調査で関係断てるのか

5. 蒲田の富士山[1621] ipeTY4LMlXiObY5S 2023年4月27日 19:34:47 : rpUfsOCEW2 : VlM4dlJwcUtRcmM=[13] 報告
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