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引退を前に多くの乗客でにぎわう「青ガエル」=熊本市北区室園町の北熊本駅で2016年1月17日午後3時1分。井川加菜美、撮影。
熊本電鉄(熊本市)の上熊本−北熊本間を運行し、丸みを帯びた愛くるしい緑色の車体から「青ガエル」の愛称で親しまれた「5000系」の全国唯一の現役車両が、老朽化のため2月14日で引退する。最後の雄姿を目に焼き付けようと、停車駅や線路沿いには県内外から多くのファンが訪れている。
同社によると、引退する5000系は1957年に製造され、東京の東急東横線などで運行した「5101A号車」。85年に東急電鉄(東京都)から譲り受けた。5000系は東急の路線を引退後にその多くが地方の私鉄に譲渡されたが、老朽化などで廃車が相次ぎ、現在も運行しているのは熊本電鉄の1両のみ。5101A号車は、車内のつり革にファッションビル「渋谷109」の広告が残るなど東京の中心部で運行した往時の雰囲気も感じ取れる。
今月17日、熊本市北区の北熊本駅などにはあいにくの雨にもかかわらずカメラを携えた多くの鉄道ファンや家族連れが訪れた。熊本県長洲町高浜、生活支援員、大塚雄一郎さん(34)は電車好きの長男雄馬くん(3)ら家族4人で初めて「青ガエル」に乗った。「子供が昨日から楽しみにしていたが、車体の格好良さに私の方がはまってしまった」と写真撮影に躍起の様子。熊本県合志市、専門学校生、吉鶴優介さん(18)は「小さい頃から利用してきたので、引退してしまうのは寂しい」と話した。
運行は毎週日曜のため、残りは24、31日、2月7日、14日と、引退前日に終日運行する13日のみ。最終の14日は夕方からの運行で、北熊本駅で運転士への花束贈呈などのイベントが予定されている。5101A号車は引退後に北熊本駅で保存され、イベントなどで展示することも検討している。同社は後継車両に東京メトロ銀座線で使われた「01系」を譲り受けて運行する。
熊本電鉄の中野育生・運輸課長は「引退日は混雑が予想される。1両での運行ということもあり、安全の確保が一番大事。ファンの方々は最終日は避けて早めに乗車してほしい」と呼びかけている。【井川加菜美】
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