http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1054.html
Tweet |
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMHPNQ6KLVR401.html
(ブルームバーグ):ウォール街のトレーダーが直面する脅威は、自分よりも速く、しかも安いコストで仕事を代替できるコンピューターに職を奪われることだけではない。金融業界で働く生身の人間は、アルゴリズムで行動パターンを見抜かれるという新たな不安の種を抱えることになる。
金融危機後の法的費用負担が360億ドル(約4兆3000億円)を超える米銀JPモルガン・チェース は、不心得な行員が実際に道を踏み外す前にそれが誰かを割り出すためのプログラムを近く導入する。欧州の規制問題責任者でプログラムを統括するサリー・デュワー氏が明らかにした。コンプライアンス(法令順守)の研修に出席したかどうかや、個人取引のルールおよび市場のリスク限度の違反状況など数十項目のデータをソフトウエアに入力して解析する。
デュワー氏(46)は先月のインタビューで、「1人の責任者が数百にも上るデータポイントを取り込み、特定のデスクやトレーダーについて何かテーマを引き出そうとすることは非常に難しい。それらのデータを処理し、行動パターンの予測に役立てる狙いがある」と語った。
JPモルガンの監視プログラムは、トレーディング部門でテストが行われており、2016年までにグローバル投資銀行および資産運用部門全体に対象を拡大する。問題のある住宅ローン関連証券の販売で米当局の調査対象となり、「ロンドンの鯨」の異名を取るトレーダーの投資失敗で62億ドルの損失を被った同行は、業務改善のために過去3年で7億3000万ドルの費用を投じ、コンプライアンス要員として2500人を採用した。
JPモルガンの求人情報を見れば、投資銀行における電子通信や電話のやりとりをモニター・傍受する監視チームの拡充に同行が動いている様子が示されている。ゴールドマン・サックス・グループ やクレディ・スイス・グループ も顧客や投資家として名を連ねるデジタル・リーズニング・システムズのティム・エスティーズ最高経営責任者(CEO)によれば、電子メールやチャット、電話の記録は電子的に分析することで、社員が共謀したり何らかの意図を隠したりしようとしていないかを見抜くことが可能だという。
エスティーズ氏は「われわれはテロ対策で培った技術を言語に応用している。そこに意図が暗示されているからだ。先回りしたいと考えるなら彼らが行動を起こす前に掌握しなければならない」と話している。
原題:JPMorgan Algorithm Knows You’re a Rogue Employee Before You Do(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Hugh Son hson1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Scheer dscheer@bloomberg.net Robert Friedman
更新日時: 2015/04/09 08:33 JST
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > ニュース情報8掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。