http://www.asyura2.com/09/news8/msg/1038.html
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCIJGU6S972E01.html
10月2日(ブルームバーグ):
インターネット上で人はいろいろなことについておしゃべりする。自分の病気の話までする。これをウォール街が耳をそばだてて聞いている。
データが全ての鍵を握る今、フェイスブックやツイッター、患者のオンラインフォーラムでの会話の内容をパッケージして、人々の健康管理についての情報を求める製薬会社や保険会社や病院に販売する企業が現れた。
こうした企業の1社、イスラエルのトリートはこのデータ収集技術をヘルスケア業界以外のために利用することを思いつき、有利な投資のために情報を利用したい銀行やファンドに販売し始めた。ファンドマネジャーらはオンラインでの患者たちのおしゃべりとその分析結果のリポートを毎週または毎月受け取る。ここから、薬品の副作用についての初期の兆候や医師の処方のパターンなどの情報が得られることがある。
エスクアード・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、レス・ファントレーダー氏は「こういうものを使って本当に有利な投資決定ができることが証明されれば、たいへんな需要があるだろう」と話した。
サーマ・テクノロジーズやシグナルズ・インテリジェンス・グループなど、「ソーシャルリスニング」技術をヘルスケア業界に売り込んでいる企業は幾つかあるが、トリートなど少数の企業はデータ収集のノウハウを使って投資家にもサービスを提供しようとしている。コンサルティング会社デシジョン・リソーシズ・グループのデータサイエンス担当バイスプレジデント、ブリガム・ハイド氏が語った。
ウェブ上では、フェイスブックにせよチャットルームにせよ、人は世間一般から隔絶されているような錯覚に陥る。このためウェブはお気に入りの靴屋から病歴まで個人情報の宝庫となり、これを拾い集めればマーケティング担当者に売ることができる。こうしたデータ収集と利用は、プライバシーをめぐる懸念を呼び始めた。
ビヨンセじゃない
「インターネットに載せたことは誰でも見ることができると皆知っているのだが、たいていの人は『誰も私のことなど気にしないだろう。私はビヨンセじゃないし』と考える」と、患者のプライバシーを守る非営利団体、ペーシャント・プライバシー・ライツの創設者、デボラ・ピール氏は指摘。「彼らはこれがデジタルワールドで最大のビジネスだということを知らない」と話す。
イスラエルのヘッジファンド、アダマス・ヘルスケアのライフサイエンス調査責任者、オフィール・リーバイ氏は投資についてアイデアを得るためにトリートのデータを使ったことがあるという。
メディベーション という会社の抗がん剤について患者の会話についてのデータを基に売り上げ増を予想したところこれが的中。同社は5月8日、市場予想以上の売り上げを発表し通年の販売額見通しを引き上げ、株価は発表後に時間外取引で8%高まで買われた。
投資の決定をするのトリートのデータのみに頼るべきではないが、メディベーションの場合のように投資家としての「勘」を支える資料としては有用だとリーバイ氏は話している。
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Caroline Chen cchen509@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rick Schine eschine@bloomberg.netMarthe Fourcade
更新日時: 2014/10/02 16:21 JST
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