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三畳紀末の大量絶滅、最新技術で時期を詳細に特定 「誤差2万年」  AFP
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/880.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 3 月 22 日 12:58:05: mY9T/8MdR98ug
 

【3月22日 AFP】約2億年前に起きた生物の大量絶滅の原因とされる、大規模な火山噴火の発生時期を、最新の時代測定技術を使ってかなり限定することに成功したとする研究論文が21日、米科学誌サイエンス(Science)で発表された。

「三畳紀末の大量絶滅(End-Triassic Extinction)」と呼ばれるこの出来事は、地球で起きた4度目の大量絶滅で、一連の火山噴火によって全生物種の半数が絶滅したとされている。当時すでに暑かった地球の温度は、これらの噴火活動によりさらに上昇し、動植物が絶滅したことが、その後の恐竜時代に道を開いたとされる。

 研究チームは新しい分析方法を用い、この大量絶滅の発生時期を2億156万4000年前と特定。これまでの方法では、最大300万年の誤差があったが、今回の計測方法では誤差を最大2万年までと、地質学的には「一瞬」ともいえる短期間にまで縮めることができたという。

 研究を行った科学者らは、カナダ・ノバスコシア(Nova Scotia)州、モロッコ、そして米ニューヨーク(New York)市郊外から岩石の試料を採取し、火山の噴火で生まれる玄武岩に含まれるウラン同位体の崩壊度を分析した。これらの試料は全て、かつては一続きだった「中央大西洋マグマ分布域(Central Atlantic Magmatic Province)」と呼ばれる陸塊に属する。

 分析結果によると、モロッコでの噴火は最も早く、その約3000年後にはノバスコシア州で、1万3000年後に米ニュージャージー(New Jersey)州で噴火が起きたとみられている。この時代の地層の下の堆積物からは、三畳紀(Triassic era)の生物の化石が発見されているが、その上からは見つからなかった。

 論文の主執筆者、テレンス・ブラックバーン(Terrence Blackburn)氏は、「三畳紀末の大量絶滅には、いくつかの点で現在の状況との類似点がある」と指摘する。「同じような時間的尺度で起こった可能性がある。こうした地質記録の研究によって、大気中の二酸化炭素が2倍に増えると地球の温度や海洋の酸性化、地球上の生物にどのような影響を及ぼし得るかについての多くの示唆が得られる」という。

 論文執筆時には米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の客員講師だった同氏は、現在は米カーネギー研究所(Carnegie Institution for Science)の特別研究員を務めている。(c)AFP


http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2935128/10476901  

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コメント
 
01. 2013年3月26日 23:58:48 : KKUQv68ch6
現在の時点では崩壊速度がいっていではなにのだろ。

もともと崩壊速度がいっていではないのか。

現在においていっていではなくなったのか。過去にもいっていでないときがあったのか。


02. 2013年6月05日 21:38:37 : nJF6kGWndY
生きた化石、パレスチナイロワケガエル
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 6月5日(水)14時46分配信

岩の上のパレスチナイロワケガエル。ラトニア(Latonia)属に再分類された。 (Photograph courtesy Frank Glaw)

 イスラエルのパークレンジャー、ヨラム・マルカ(Yoram Malka)氏は2011年、イスラエル北部のフラ渓谷を車で走っているときに、そのカエルが道路を横切って跳ねていくのを一瞬目にした。だがそれだけでマルカ氏には、それが特別なカエルだと分かった。

 即座に車を停め、運転席から転がり出ると、カエルに飛びついた。カエルはマルカ氏の手の中に収まった。

 カエルの背中にはまだら模様、黒い腹には白い斑点があった。それは大半の科学者が、半世紀以上前に地球上から姿を消したものと考えてきた“絶滅種”、パレスチナイロワケガエルだった。

 パレスチナイロワケガエルは実際、両生類の中で絶滅が公式に宣言された最初の種だった。絶滅宣言は1996年だが、マルカ氏が2011年に再発見するまで60年以上、生きた個体は見つかっていなかった。

 イスラエルの大学、ルッピン・アカデミー・センターの河川生態学者サリグ・ガフニー(Sarig Gafny)氏は、マルカ氏から携帯電話で送られたカエルの写真を目にして、「手に持っていたものを全部落とした」と回想する。

「熱があることも忘れて車に飛び乗り、北に2時間走ってカエルをこの目で見た」。

◆かつては繁栄していた種

 再発見前にパレスチナイロワケガエルの姿が最後に確認されたのは、フラ渓谷の湿地が干拓された後の1955年のことだった。2004年になってから、このカエルを探索する現地調査が開始されたが、成果は上がらなかった。

 しかし、2011年の再発見以降、ガフニー氏らの研究チームはさらに何匹かを発見した。現在までに確認されているパレスチナイロワケガエルの個体数は14匹に上る。

 フラ渓谷にはこのカエルが100〜200匹生息しているかしもれないと、ガフニー氏は推測する。一度は絶滅したと考えられた種としては悪くない数だが、かつての生息域や個体数に比べれば、非常に減少していると科学者は考えている。

 最近の標本をもとに、DNAと骨格の形態について詳細な研究が行われている。エルサレム、ヘブライ大学の古生物学者で、ガフニー氏らと共にこのカエルについての論文を執筆しているレベッカ・ビトン(Rebecca Biton)氏は、こうした研究に基づき、この種は、かつて西方スペインにまで至るヨーロッパ全土に生息していたラトニア(Latonia)属のカエルの最後の生き残りであるとの結論を下した。

 パレスチナイロワケガエルは、1940年代に初めて発見されたときには、イロワケガエル(Discoglossus)属に分類されていた。

 ラトニア属のカエルの化石は、イスラエルでは200万年前のものが見つかっている。しかし、この属のカエルは1万年以上前に絶滅したものと考えられてきた。

◆「生きた化石」

 パレスチナイロワケガエルは、現在ではいわゆる「生きた化石」の珍しい例と考えられている。生きた化石とは、数百万年以上同じ形態を保ち、近縁種がほとんどあるいはまったく現存しない生物のことだ。

 現在、「生きた化石」は十数種しか知られていない。最も有名なのは古代魚シーラカンスだろう。シーラカンスの祖先は恐竜の時代にまでたどることができる。

 両生類生存連合(Amphibian Survival Alliance)のクリエイティブ・ディレクターを務めるロビン・ムーア(Robin Moore)氏は、パレスチナイロワケガエルの再発見を「信じられない」出来事だと話す。

「自然は、機会さえあれば回復できることを示す現実の証拠だ」。ムーア氏は、失われた両生類の探索プロジェクトを率いている。

「科学者は、何かが絶滅したと宣言するときは、慎重の上にも慎重になる。だから私たちも、このカエルの絶滅を確信していた」。

◆危険は去っていない

 パレスチナイロワケガエルが再発見されたとはいえ、両生類はなお、世界中で危険にさらされているとムーア氏は指摘する。生息域が破壊され、汚染や病気や気候変動に襲われているのだ。

 同時に、このカエルのような成功物語は、人々が必要とする希望を与えてくれるとムーア氏は話す。

「何をしても種の救済には手遅れだというメッセージを送るのは危険なことだ。それを聞いた人々は何もしようとしなくなる」。

 ガフニー氏の研究チームは現在、パレスチナイロワケガエルの研究継続に必要な資金を調達しようとしているところだという。このカエルの研究は、まだ「白紙」だとガフニー氏は話す。

「パレスチナイロワケガエルの生活史については、何も分かっていない。夜行性なのか、いつ、どのように繁殖するのか、オタマジャクシはどのような姿なのか、私たちは何も知らない」。

 ガフニー氏らがパレスチナイロワケガエルの再発見について詳細に解説した論文は、オンライン科学誌「Nature Communications」に6月4日付けで掲載された。

Ker Than for National Geographic News

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最終更新:6月5日(水)14時46分


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