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うちわの効果を検証 体温は涼風で低下か、それともあおぐ労力で上昇か
2012年 8月 7日 20:28 JST
暑い日にうちわで風を送ることに意味はあるのか。結局、あおぐことで体温が上昇するだけではないのか。
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米カリフォルニア工科大学の理論天体物理学教授、スタール・フィニー氏によると、うちわであおぐことには効果がある。
同教授によると科学的根拠は以下のようになる。
熱損失(ヒートロス)
人間の体は放射や熱伝導、蒸発(つまり発汗)により熱を失う。熱伝導と蒸発はより重要で、湿った肌よりも温度・湿度が低い場合に起きる。空気の分子は人間の肌に衝突するとすぐに、肌が触れている空気の温度を体温まで引き上げ、湿度を100%にする。肌にまとわる空気がそのまま留まれば、体温は下がらない。そこで、温度・湿度が低い空気に入れ替える必要がある。
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こうした現象は、肌をとりまく1〜3ミリの動きのない空気の層である「境界層」で起きる。空気が動くのはこの層の外側だ。空気の動きが速ければ速いほど、境界層は薄くなり、より多くの熱が失われる。
ただの1ワット
安静にしている時、例えば換気の悪い教会で説教を聞いている時、人間が生産するエネルギーは約100ワットだ。うちわをあおげば、約1ワットがこれに加わるかもしれないが、体の周辺の空気の速度が大幅に増すことで、ヒートロスは倍増し得る。1%の努力で、2倍の涼しさを得られる可能性があるのだ。悪くはない。
ポーチブランコ
家のドアの前のテラスに設置されているポーチブランコは、一押しすれば空気の中を数分間揺れる。ほとんど労力をかけずに、自分自身の風で体を冷やすことが可能だ。南部でポーチブランコに人気があるのはこうした理由によるものだと教授は分析する。窓のない教会は、信者席を取り外してブランコを導入した方がいいかもしれない。それまでは、案内係が配るうちわで我慢しよう。
記者: Heidi Mitchell
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