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グリーンランドで氷床が急速に融解
2012年 7月 26日 9:47 JST
【ワシントン】グリーンランドのほとんど全ての氷床が7月に入って突然解けだし、科学者は珍しい現象だと驚いている。
グリーンランドで最も標高が高く気温の低いところであるサミット・ステーションでも融解が見られる。氷床コアの記録では、こうした現象が最後にあったのは1889年で、ほぼ150年に1度の割合で発生している。
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REUTERS
グリーンランドの氷の衛星写真。白い部分は解けていない氷(左=7月8日)。ピンクは解けた場所(右=7月12日)。
米航空宇宙局(NASA)によると、3つの衛星からの観察では、氷床の融解は7月8日に始まり、4日間続いた。厚い氷床の大部分は残っているという。一部の氷は通常、夏の間に解けるが、今回の現象で珍しいのは、融解が突然始まり、しかも広範な範囲で起きたことだ。
NASAの氷専門の科学者トム・ワグナー氏は24日、「文字通り暖かな空気がグリーンランドの氷床の上を通り、それを解かしたのだ」と話した。NASAによると、融解の面積はこの4日間に氷床全体の40%から97%にまで拡大した。過去30年間の衛星による観測で最も融解が広範だったのは約55%だった。
ワグナー氏は、グリーンランドの氷のどの程度が解けたのかは分からないが、再び凍結しつつあるようだと語った。
NASAの主任科学者であるワリード・アブダラティ氏は「以前に、少なくとも長期間にわたって観測されたことのない場所で融解があると誰でも何が起きているんだと思うだろう」とし、これは大きなシグナルであり、「その意味するところは今後何年かかけて解明することになる」と付け加えた。
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NASA/Reuters
時をほぼ同じくして、グリーンランド北部のピーターマン氷河で巨大な一角がはがれた。米国立雪氷データセンター(NSIDC)は、北極海の氷に覆われている部分は記録的な小ささになっていると発表した。
ワグナー氏ら科学者たちは、グリーンランドの融解が珍しい自然現象なのか、人間の行為による地球温暖化によって引き起こされたのかははっきりとしないが、グリーンランドの氷床のふちが気候変動のために既に薄くなっていることは分かっている、としている。
グリーンランドの夏はこれまでのところひどく暖かい。ジョージア大学の気候学者トマス・モート氏は、これは同島の上空にしばしば高気圧がとどまっているためで、暖かな晴天が氷と雪を解かしていると説明している。同氏らによると、これは米中西部に居座って記録的猛暑と干ばつをもたらしている高気圧とよく似ているという。
(AP通信)
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_483971?mod=WSJFeatures
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