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ヒッグスとみられる粒子発見 (NHK) 
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/783.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 04 日 19:27:03: igsppGRN/E9PQ
 

ヒッグスとみられる粒子発見
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120704/t10013333771000.html
7月4日 17時5分 NHK


宇宙の成り立ちに欠かせないものとして、半世紀近く前にその存在が予言されながら見つかっていなかった「ヒッグス粒子」とみられる素粒子を発見したと、日米欧などの国際的な研究グループが発表しました。
ヒッグス粒子は1960年代以降、物理学の標準理論で存在が予言された17の素粒子のうち、ただ1つ見つかっていなかったもので、現代物理学の大きな謎が解明されることになります。

これは4日、日本、アメリカ、ヨーロッパなどの国際的な研究グループが、スイスや東京で記者会見を開いて発表したものです。
研究グループは4年前から、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関の1周が27キロある巨大な「加速器」と呼ばれる実験装置を使って、ヒッグス粒子を探してきました。
実験では、2つの陽子を光と同じぐらいの速さまで加速して正面衝突させ、その際に生まれる無数の粒子を調べる手法でヒッグス粒子を探してきました。
これまでに2000兆回余りの衝突を起こさせた結果、およそ2000個の未知の粒子が発見され、その特徴を調べたところ、ヒッグス粒子とみられることが分かったということです。
ヒッグス粒子は、宇宙を構成するすべての物質に「質量」を与えるものとして、1964年に、イギリスの物理学者、ピーター・ヒッグス氏が存在を予言しました。
1960年代に確立された物理学の標準理論で存在が予言された17種類の素粒子のうち、ただ1つ見つかっていなかった素粒子で、発見に至れば、現代物理学の大きな謎が解明されることになります。
「ヒッグス粒子」は、もし存在しなければ、星や生命なども生まれないと考えられることから、「神の粒子」とも言われていて、宇宙の成り立ちを解明する重要な手がかりともなります。


 

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コメント
 
01. 2012年7月04日 19:36:41 : E4bT3Bpr2w

LHCの稼動で検出の可能性が指摘されていたが、半信半疑だった。随分と早く見つかったものだ。

今後の素粒子学の進展が楽しみだ。ワクワクする。


02. 2012年7月04日 23:41:39 : MisR4KzRKo
まあ、125〜126Gevのエネルギーを持つ未知の粒子による反応が捉えられた、ということだね。

03. 2012年7月05日 14:33:07 : Vsqgz0r4Xg
ヒッグス粒子が検出されたとすれば、それの意味するところは現在の主流素粒子理論である標準理論の確からしさが増したということなのだが。日本のマスコミは「神の粒子」という単語だけで踊っている気がする。

しかし、予想より大部早い発見だね。

高エネルギー物理学の実験技術の進歩は予想以上ということか。

余談だが「危険なブラックホール生成実験」とヨーロッパの活動家が騒いでいた件は?
この実験のことだろ?


04. 2012年7月05日 23:06:06 : 3CNLte9sGM
ヒッグス粒子提唱の学者「放心状態」、CERNとは皮肉な過去も
2012年 07月 5日 15:02  
[ジュネーブ 4日 ロイター] 「まさか生きているうちにこの日を迎えるとは」───。宇宙の創造に深く関わっているとされる「ヒッグス粒子」の存在を約50年前に提唱していた、英国の理論物理学者ピーター・ヒッグス氏(83)は感慨深げな様子だった。

欧州合同原子核研究所(CERN)は4日、ヒッグス粒子と見られる新たな粒子を発見したことを発表。ヒッグス氏は発表終了後、実験チームの女性研究者に歩み寄り、祝福の言葉をかけた。

「嬉しいというより放心状態だ」と改めて喜びをかみしめたヒッグス氏だが、本人いわく学生時代は「無能な」人材だったという。それでも理論物理学の道へと進み、研究を続けてきた。

そしてヒッグス氏は1964年、宇宙がビッグバン以降どのようにして創造されてきたのかを説明する粒子の存在を示す論文を執筆。学術誌に送ったが、「物理学に関連性がない」として却下された。皮肉なことにその学術誌の編集元とは、今回新たな粒子の発見を発表したCERNだった。

しかし、ヒッグス氏にCERNを恨む気持ちはない。「私にとって今回の発表は、自分が48年前にやったことを確認したに過ぎない」と述べ、「今日という日は、CERNと研究者の努力が実を結んだ結果だ」と語った。

© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.

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05. 2012年7月06日 14:05:24 : lqOPOFnyLE
LHCアトラス実験
長年探索してきたヒッグスボゾンとみられる粒子を CERN の実験で観測

ジュネーブ発 2012 年 7 月 4 日、本日のCERNでのセミナーは、メルボルンで開かれる今年の重要な国際会議ICHEPの序幕となるものであるが、そこで、ATLAS と CMSの両実験は長年続けてきたヒッグス粒子の探索に関して最新の暫定結果を発表した。両方の実験ともに質量 125-126GeV 付近に新粒子を観測した。

「私たちは、126GeV 付近の質量領域に、5σ程度の、顕著な新粒子の信号を観測した。LHC と ATLAS 測定器の非常に優れた性能と、多くの人の多大な労力により、このすばらしい結果が出てきた。」ATLAS 実験代表者のファビオラ・ジャノッティ氏は語る。「しかし、この結果を論文として正式発表するまでにはもう少し時間が必要である。」

「今日見せる結果はまだ暫定的なものであるが、125GeV 付近に 5σの信号が見えているということは画期的だ。これはまさに新粒子である。(スピンが整数の)ボゾン(ボーズ粒子)であることがわかるので、これまで発見されたボゾンの中で最も重いものだ。」CMS の実験代表者のジョー・インカンデラ氏は語る。「これが意味するものは非常に重要で、だからこそ私たちは非常に念入りに解析と検証を進めなくてはいけない。」

「この結果には興奮を禁じ得ない」CERN の研究担当副所長のセルジオ・ベルトルッチ氏は続ける。「昨年、私たちは『2012 年にはヒッグス粒子のような粒子を発見するか、標準理論が言うヒッグス粒子を否定できる』と言った。非常に慎重に進めないといけないが、私には今や重要な分岐点にいると思われる。この新粒子が観測されたということで、さらに精密な理解をするための今後の道筋が見えてきた。」

今回セミナーで見せた結果は「暫定的」なものである。2011 年と 2012 年に収集したデータを基にしているが、2012 年のデータはまだ解析途中にある。今回の解析結果の最終公表は 7 月末になると考えられる。LHCの両実験がさらにデータを収集した後に、今年中には今回の観測結果の全体像が見えてくる。

この粒子の性質を精密に測定し、宇宙を理解するうえでどのような役割をはたしているかを明らかにすることが次のステップである。この粒子の性質は、長年探してきた標準理論最後の未発見粒子、ヒッグスボゾンと一致するのか?あるいはもっと奇妙な粒子であるのか? 標準理論は、我々自身やや宇宙で実際に見えている物質を形作っている基本粒子の性質と、その間に働く力を記述する理論である。しかし我々が観測できる物質は宇宙全体のわずか 4%に満たないと考えられている。ヒッグス粒子の性質が標準理論の予想と異なることがわかれば、まだ得体のしれない宇宙の 96%の成分の理解につながる可能性がある。

「自然を理解する上での新たな段階に入った」CERN 所長のロルフ・ホイヤー氏は語る。「ヒッグスボゾンとみられる粒子の発見は、それの詳細な研究へと続いていく。たくさんのデータを溜めることで、新粒子の性質をさらに調べることができ、そこから我々の宇宙の他の謎を解き明かすことができるかもしれない。」

新粒子の特徴をきちんと同定するには、多くのデータと時間が必要だ。しかし、ヒッグス粒子がどのような形で現れようとも、物質の基本構造に対する我々の理解は、今まさに次の段階に進むといえる。

(日本時間2012年7月4日17:00発表)

CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson

Geneva, 4 July 2012. At a seminar held at CERN today as a curtain raiser to the year’s major particle physics conference, ICHEP2012 in Melbourne, the ATLAS and CMS experiments presented their latest preliminary results in the search for the long sought Higgs particle. Both experiments observe a new particle in the mass region around 125-126 GeV.

“We observe in our data clear signs of a new particle, at the level of 5 sigma, in the mass region around 126 GeV. The outstanding performance of the LHC and ATLAS and the huge efforts of many people have brought us to this exciting stage,” said ATLAS experiment spokesperson Fabiola Gianotti, “but a little more time is needed to prepare these results for publication.”

"The results are preliminary but the 5 sigma signal at around 125 GeV we’re seeing is dramatic. This is indeed a new particle. We know it must be a boson and it’s the heaviest boson ever found,” said CMS experiment spokesperson Joe Incandela. “The implications are very significant and it is precisely for this reason that we must be extremely diligent in all of our studies and cross-checks."

“It’s hard not to get excited by these results,” said CERN Research Director Sergio Bertolucci. “ We stated last year that in 2012 we would either find a new Higgs-like particle or exclude the existence of the Standard Model Higgs. With all the necessary caution, it looks to me that we are at a branching point: the observation of this new particle indicates the path for the future towards a more detailed understanding of what we’re seeing in the data.”

The results presented today are labelled preliminary. They are based on data collected in 2011 and 2012, with the 2012 data still under analysis. Publication of the analyses shown today is expected around the end of July. A more complete picture of today’s observations will emerge later this year after the LHC provides the experiments with more data.

The next step will be to determine the precise nature of the particle and its significance for our understanding of the universe. Are its properties as expected for the long-sought Higgs boson, the final missing ingredient in the Standard Model of particle physics? Or is it something more exotic? The Standard Model describes the fundamental particles from which we, and every visible thing in the universe, are made, and the forces acting between them. All the matter that we can see, however, appears to be no more than about 4% of the total. A more exotic version of the Higgs particle could be a bridge to understanding the 96% of the universe that remains obscure.

“We have reached a milestone in our understanding of nature,” said CERN Director General Rolf Heuer. “The discovery of a particle consistent with the Higgs boson opens the way to more detailed studies, requiring larger statistics, which will pin down the new particle’s properties, and is likely to shed light on other mysteries of our universe.”

Positive identification of the new particle’s characteristics will take considerable time and data. But whatever form the Higgs particle takes, our knowledge of the fundamental structure of matter is about to take a major step forward.

引用  https://sites.google.com/site/lhcpr2011/20120704


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