http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/756.html
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全国で金環日食の“限界線”探し
5月21日 20時11分
金環日食が見える場所と見えない場所との境の線を“限界線”と言いますが、今回の日食では、全国の市民も巻き込んで日本を通る限界線探しが行われました。
これによって太陽のより正確な直径を求めることにもつながると期待されています。
世界各地で起きる日食について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、時間や場所を予測し、限界線を公開していますが、誤差があるとされています。
国立天文台の相馬充助教らは、今回の金環日食の限界線について、日本の月探査衛星「かぐや」が捉えた月の表面の凹凸のデータを基に、独自に計算し割り出した結果、NASAの予測と南東側におよそ4キロもずれていることが分かりました。
どちらの予測がより正しいのか、国立天文台や兵庫、長野、鹿児島などの科学館、それに高校が各地の市民を巻き込んでプロジェクトを作り、21日、観測に臨みました。
どこで金環日食になったのか、ならなかったのか、インターネットを通じて全国から寄せられた情報は、これまでに1万件余りに上りました。
プロジェクトでこれらのデータを分析したところ、NASAの限界線付近で金環日食にならなかったという報告が多かったのに対し、国立天文台の限界線付近では、見えたという報告と見えなかったという報告が、それぞれ半数ずつだったということです。
プロジェクトの呼びかけ人の1人で、長野工業高等専門学校の大西浩次教授は、国立天文台の限界線により近いところに本当の限界線があるのではないかとみています。プロジェクトでは、情報をさらに分析し、今回、市民が参加して調べた限界線と国立天文台が予測した限界線とのずれを明らかにすることにしています。
このずれは、100年以上前に求められた太陽の直径の値が正確ではないことから生じているとみられ、限界線の分析によって、今後、太陽のより正確な直径を求めることにつながるものと期待されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120521/t10015275181000.html
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