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京大の研究グループが警告 迫りくるスーパーフレアの恐怖
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2012/5/19 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
超巨大太陽爆発
金環日食で日本中が太陽に注目する中、心配なニュースが飛び込んできた。
太陽では起きないとされてきた大規模な爆発「スーパーフレア」が今後発生し、地球に壊滅的な被害をもたらす可能性があるというのだ。
京大付属天文台の柴田一成教授らの研究グループが突き止めた。その解析結果が17日付の英科学誌ネイチャーに掲載され、世界中に波紋を広げている。
柴田教授はこう語る。
「09年に米国の探査衛星が観測した、約8万3000個の太陽に似た恒星のデータを解析したところ、148個の恒星で365回のスーパーフレアが見つかりました。これまで恒星の近くにガス惑星がなければスーパーフレアは起きないといわれてきた。太陽にはこうした惑星がないことから、スーパーフレアは起きないとされてきたのです。しかし、今回確認した148個の恒星付近にはガス惑星は存在しなかった。そのため、太陽でもスーパーフレアが起きる可能性が出てきたのです」
太陽の表面では、しばしば中規模の爆発は起きている。爆発が起きると放射線やプラズマが飛び出し、地球の電離層や磁場に影響を与える。中規模程度でも、1989年にはカナダのケベック州で600万人が9時間の大停電に遭った。
スーパーフレアはこの100倍から1000倍の規模だ。地球に壊滅的被害を与えると柴田教授は警告する。
「まず地球規模で停電が起きるでしょう。日本なら電車、病院など重要なライフラインが止まります。原発も危険です。またわずか数時間で、年間平均被曝量(2・4ミリシーベルト)の1000倍の放射線が降り注ぎます。オゾン層も深刻です。飛んできた放射線が地球を囲むオゾン層を全て破壊し、有害な紫外線が降り注ぐ。太陽から地球めがけて高エネルギー電粒子線が放出され、地球を回る3000基の人工衛星が全て落ちてくることもあり得ます」
米国の研究者の中には「今年中にも太陽フレアが地球を襲う。米国での被害額は最初の1年間で1兆〜2兆ドル。完全復旧には4〜10年」と予測する人もいる。
スケールが大きすぎてピンとこないかもしれないが、人類滅亡の危機は、刻一刻と迫っている。
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