14. 2012年7月09日 23:47:08
: tCTeyFIUac
「地表」の気温というのは、毎日毎日の「天気」で変わる、天気に左右される。 従って、「地表の気温」はあまり意味をなさない。ちょうど電話帳の電話番号の平均を一生懸命出すようなもので、何を求めているのか不明。 地球規模で熱くなったり、寒くなればそれは地表に及ぶが、せいぜい数カ月でかわってしまうもの。 天気に左右される=平衡でない=ものは意味がない。 (重要!) 温度測定の原則は「平衡」と、「条件一定」です。(天気を、晴れとか雨とか、風速や気圧一定で測らないと意味ない。) 「地表」は平衡点でなく、条件も天気で変わってしまう。 「地球の平均気温」は、地球の平衡点@5500mの平均気温です。(−18℃) 「地表の気温」をいくら集めても、「地球の平均気温」(@500hPa)にはならない。(ちなみに「地表の平均気温」は15℃@地表(1,5m) ・地球の平均気温:−18℃@5500m、500hPa ・地表の平均気温: 15℃@地表(1,5m、1013hPa) ・人工衛星で測った地表を含む地球の平均気温:−18.7℃ (補足) 「言葉」の意味(定義)をはっきりさせる事はあらゆるものにとって非常に重要です。『地球の平均気温』とは、大気の殆どがあるとされる大気の対流圏の中間5500mあたりにあるのです。 だから、そのデータがどのように作られ、どのようなものであるかに関わらず、地上のデータをいくら集めたところで、残念ながら『平均気温』が上がってるデータにはならないはずです。 大気と地表は熱的に一体のもので、「熱的」に切り離せないものなのです。いわゆるフトンの部分です。
温室効果論・放射平衡論では、フトンと言いながら矛盾があって、地表と大気が魔法瓶みたいに遮断され「熱伝導」などがないようだ。 本当は熱的に繋がってるので平均は上空にずれるし、人工衛星は是を測っていることになる。基本的にここが間違っているのです。 太陽からの日射の放射エネルギーは地球の大気中を通って地表面や海などに吸収される。 たとえ地表面などがいくら過熱されたとしても、地表面や海面などは「熱伝導」や「対流」あるいは、「赤外線放射」(地球放射=放射冷却)と言う形で「熱」を放出する。 そして、「大気」や海が熱を吸収し暖め、「放射冷却」や「熱伝導」、「対流」、蒸発」と言う形で、気温を下げ安定する。(エントロピー増大の法則) その後も、相互に熱は影響しあって平衡しているのです。そして「温度差」が安定して、熱的には一体の「熱系」を構成します。「温度差」があるとき、「仕事=気象現象」が起きるのです。 「地球」には球体であることなどから「温度差」が常に発生します。この「温度差」を解消する大気の「熱移動」が異常気象を含む全ての「気象現象」です。 したがって、その「平均気温」としては地表とは限らないのです、『対流圏』の上空になるのです。 「地表」はせいぜい1mくらい上で、「ヒートアイランド」など「地表」の影響を強く受けるので、大気を含む「地球」(=大気+地表)全体の「平均温度」とはいえない。 (地球全体のあらゆる季節と時間と場所の、地表の平均温度など取れないし、それでない限り取ってみても意味無い。また、100年で0.何度とかの誤差の範囲を集めてみても何の意味も無いこと。) ・『地球』の平均気温:−18℃(地球=大気+地表)・・ここから出発しなければならない。 ・「地表」の平均気温:15℃とされる・・・ここではない。 (「地球の平均気温」:−18℃とは、5500m上空のあたりです。此れは地表と大気を含めた平均気温で、実際人工衛星から測った温度と一致します。) したがって、本当の意味での、意味のある『地球の平均温度』のデータとし ては、残念ながら60年代以降最近人工衛星で測定したもの以外存在しないと言っていいでしょう。 本当に「地球」が暑くなってるか寒くなってるかについては、地表の温度だけではだめで、もっと長期間にわたる高空のデータが必要といえるでしょう。いくら人間が住んでるからといって、「地表」ばかり集めたところで何の意味ないのです。 |