http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/652.html
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http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2826542/7756173?utm_source=afpbb&utm_medium=detail&utm_campaign=must_read
太古の地球に金降り注ぐ
ネイチャー誌
2011年09月13日 10:11 発信地:パリ/フランス
しし座流星群が降るなかを落下する一筋の隕石(2000年11月撮影、資料写真)。(c)AFP/NASA
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【9月13日 AFP】40億年前に地球に隕石(いんせき)群が衝突していなければ、文明の隆盛と衰退をもたらした「金(ゴールド)」が、人の目に触れることは決してなかったとの研究が、8日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。
その隕石群衝突の2億年前、地球は惑星形成のまっただ中にあった。惑星サイズの天体との衝突で火がつき、地球は溶融した鉱物の塊となった。
この太古の衝突がおそらく月を投げ出し、衝突で生み出された数十億トンもの液体状の金や白金が、地表を4メートルの厚さで覆った。金や白金はやがて地球の中心に沈んで行き、コアを形成した。
そこに貴金属は眠っている。人の手が届くよりもはるか深くに。
■なぜ地殻やマントルに金があるのか
こういったことはこれまでにも知られていた。長らくの謎は、地球の表面を覆う地殻とその下のマントルに、なぜ少なからぬ量の金が残されているかということだった。
事実、地球が溶融した鉱物の塊だった時期の後に貴金属加えられていないとすれば、ケイ酸塩で構成される地球のマントルには、あるべき量の数十倍、もしかしたら数千倍もの貴金属が存在していることになる。
そのため、金や、その他の貴金属が、地球が冷却化して少なくとも一部が固形化した後に、宇宙から持ち込まれたものだとの理論が持ち上がった。
ただ、これまでは理論段階にすぎなかった。
■タングステンの同位体組成から謎を解明
この理論を実証するため、英ブリストル大学(University of Bristol)のマティアス・ウィルボルド(Matthias Willbold)氏率いる3人の研究チームは、地球のコア形成の後かつ、隕石群の衝突の前に形成されたグリーンランドの岩石を分析した。
研究チームは最新技術を使い、岩石内のタングステンの同位体組成を測定。タングステンは非常に貴重な金属で、金やほかの重貴金属と同じく、地球のコアの形成にともなって地球の中心部に引き寄せられた。
化学的組成が同じで、中性子の数が異なる原子を「同位体」と呼ぶ。中性子数が異なるため、同位体は質量に差がある。このわずかな違いで、鉱物の由来と古さが分かる。
研究チームは、グリーンランドの岩石内のタングステンについて、同位体「182W」の量が、地球上のほかの岩石と100万分の15異なることを突き止めた。この違いは、大量の金が太古の偶然の隕石群衝突によってもたらされたとする理論と一致する。
ウィルボルド氏は「われわれの研究により、経済活動や多くの産業プロセスが基盤としている貴金属の大半が、200億トンの隕石の地球直撃という、幸運な偶然でもたらされたことが示された」と述べた。(c)AFP
http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7363/full/477168a.html
地球:末期爆撃以前の地球マントルのタングステン同位体組成
Matthias Willbold,
Tim Elliott
& Stephen Moorbath
金などの多くの貴重な「親鉄」元素は、核形成によってそれらが地球内深部に移動した効率を考えると意外なほど、地球上の探索可能な領域に豊富に存在している。この過剰に対する説明の1つは「レイトベニア」で、これは地球の核形成後に「末期」爆撃として地球に降り注ぎ、月のクレーター形成の最盛期をもたらした隕石落下事象のことである。グリーンランドのイスアで得られた38億年前の岩石には、このすさまじい隕石雨以前の事象の同位体的記憶を保持した生成源に由来するものがある。したがって、イスアのこのような試料ならば、そのようなレイトベニア以前の地球の同位体組成を知る機会が得られ、地球の組成変化に対するその重要性の直接検証が可能になる。本論文では、高精度(2標準偏差で6 ppm以下)タングステン同位体分析により、これらの岩石が現在の地球上の試料と比べてきわめて高い(約13 ppm)タングステン同位体比( 182 W/ 184 W)を持つことを示す。この知見は、レイトベニアの予想される影響とよく一致する。また、冥王代(40億年以上前)に形成された深部マントル貯蔵庫の部分的な再混合や核–マントル相互作用などの別の解釈では、タングステン同位体データを十分に説明できないことも示す。マントルの 182 W/ 184 Wの低下は始生代(約40億〜30億年前)に起こり、 142 Nd/ 144 Ndの顕著な低下と時間スケールが同じであろうと考えられる。後期隕石爆撃がマントル対流の現在の様式を開始させたとすれば、これらの観測結果の両方を説明できると推測される。
http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7363/full/nature10399.html
地球科学:地球のレイトベニアは継ぎはぎだらけ
Thorsten Kleine
隕石物質からなる「レイトベニア」は、地球のコア部分が形成された後に付け加わったもので、希金属元素の供給源となっている可能性がある。地球マントルの一部にレイトベニアが存在しないことで、この後期の降着について再検討が必要になりそうだ。
http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7363/full/nature10399.html
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