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コメの勢力図塗り替わる 温暖化に強い品種4割増  日経新聞
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/631.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 6 月 04 日 21:26:32: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E2E3E2E3878DE2E1E2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
 
 
 「にこまる」「つや姫」「きぬむすめ」……。アニメの新キャラクターのような名前だが、その正体は暑さに強いコメの新品種。温暖化対応米と呼ばれ、高温でも見栄えが良く、おいしいコメができると評判を呼んでいる。暑さによるコメの品質低下に悩む自治体が数年前から栽培を始めたが、今年は昨年の記録的猛暑を受け、一気に栽培面積を拡大。主要11県では温暖化対応米の栽培面積が前年に比べて4割弱増える見通しだ。塗り替わるコメの勢力図を探ってみた。

 温暖化対応米の栽培が最も進んでいるのは九州だ。1998年以降、温暖化により主力ブランドである「ヒノヒカリ」の品質低下が深刻になっている。国や各県の研究機関が高温に強い品種を開発し、数年前から作付けを始めた。

 いち早く温暖化対応米の栽培を始めたのは長崎県。独立行政法人である農業・食品産業技術総合研究機構の九州沖縄農業研究センターが開発した「にこまる」という品種の作付けを2006年に開始した。11年産の作付面積は2000ヘクタールと前年比約21%増やす計画だ。08年から「にこまる」の栽培に着手した大分県も今年は前年比約60%増の1000ヘクタールの作付けを目指す。

 佐賀、福岡、熊本、鹿児島の4県は、各県の研究機関で独自の温暖化対応米を開発し、09年から作付けを始めた。佐賀県は今年、「さがびより」という品種の作付面積を主力の「ヒノヒカリ」と同じ5000ヘクタール(前年比では約14%増)に拡大する。福岡県は「元気つくし」の栽培を1090ヘクタールから3000ヘクタールに増やす。熊本県は「くまさんの力」を1300ヘクタールと前年比約5%増にするほか、鹿児島県は「あきほなみ」の栽培面積を1500ヘクタールと前年比約74%拡大する。

 宮崎県は今年から独自に開発した「南海166号」という品種の栽培を始める。作付面積は70ヘクタール。これにより、九州では全7県で温暖化対応米が栽培されることになる。

 フェーン現象などで気温が上がる東北地方や北陸地方でも温暖化対応米への切り替えが進む。庄内地方を中心に高温となる山形県では、10年かけて「つや姫」を開発。昨年、初めて2500ヘクタールを作付けした。今年は3200ヘクタールに拡大する。富山県は今年、県農業技術センターで開発した「てんたかく」と「てんこもり」という2品種の作付面積を昨年の4830ヘクタールから6000ヘクタールに増やす。福井県も県農業試験場で開発した「あきさかり」の作付面積を約1000ヘクタールと前年比約3倍に増やす。

 稲は穂が出てから収穫までの1日の平均気温がセ氏27度を上回ると、米粒が乳白化したり細くなったりする「白未熟粒」が増え、品質が低下する。1等米比率が減って2等米の比率が増えるため、農家の収入に影響する。高温によりコメの品質低下に苦慮していた各自治体は数年前から温暖化対応米の作付けを始めていたが、昨年の記録的猛暑でその実力が証明されたことから、主力米に置き換える動きに拍車がかかった。

 各県が収穫したコメの1等米比率(3月末)は、山形県の「つや姫」が約98%に対し、主力ブランドの「はえぬき」は同約74%。富山県の「てんこもり」と「てんたかく」はそれぞれ92%、90%に対し、「コシヒカリ」は61%。佐賀県の「さがびより」は約79%に対し、「ヒノヒカリ」が約11%といった具合だ。

 温暖化対応米は取引価格の面で農家にとって魅力がある。1等米の相対取引価格は「コシヒカリ」などの主力ブランドの方が温暖化対応米よりも高い。だが、主力ブランドの2等米と比べると温暖化対応米の1等米価格の方が高い。例えば、JAさがが卸売業者と相対取引するときの基準価格は60キログラム当たり「ヒノヒカリ」の1等米が1万2000円で「さがびより」の同1万1700円よりは高い。だが「ヒノヒカリ」の2等米の価格は1万1400円で、「さがびより」の1等米よりも安い。収量が同じなら1等米比率が多い方が農家の収入も増えることになる。

 食味の評価が高いことも温暖化対応米には追い風だ。長崎県の「にこまる」は財団法人・日本穀物検定協会のコメの食味ランキングで3年連続で最高ランクの「特A」に輝いた。10年産「さがびより」は佐賀県のコメとして初めて特Aにランクされた。山形県の「つや姫」も特Aを獲得した。1等米比率が高く食味も良いことから、各県は今後も温暖化対応米の作付面積を拡大する。山形県は「つや姫」を最大2万ヘクタールまで増やす計画だ。長崎県は「4年後に現在の『ヒノヒカリ』の作付面積の4割に相当する4000ヘクタールを『にこまる』に置き換える予定」と説明する。

 独立行政法人の農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所がインドの長粒品種と「コシヒカリ」を交配して、温暖化に対応した「コシヒカリ」のそっくりさん「関東HD2号」を開発し、種子業者の「のうけん」(京都市)が発売した。温暖化対応米を目にする機会はまだ少ないが、温暖化の進み具合によっては一気に普及しそうだ。
 

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コメント
1. えがをうぇg[1] gqaCqoLwgqSCpYKH 2023年10月18日 16:50:16 : i89Ay0EIvA :TOR NEhjNG5xc2dmMHc=[11] 報告
(ΦωΦ) これもDSの陰謀なの?

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