http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/559.html
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In Deep インドの農民の自殺者数が過去最大に
より,一部抜粋
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インドとパキスタン間でタマネギ戦争勃発 (dawn 2011.01.07)
食料価格高騰が続くインドでは、主産地であるマハラシュトラの季節外れの雨で、カレー作りに不可欠のタマネギの価格の暴騰が食料インフレに拍車をかけている。
そのインドに対しパキスタンが、国内価格安定策としてインドへのタマネギの陸路輸出を禁止した。インドは即座に報復、40の野菜取引業者が、我々が野菜(タマネギ)を必要としているときにパキスタンは必需品の輸出を禁止したと、逆にアターリー・ワガ国境を通ってのパキスタンへの野菜輸出を停止すると決めた。
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2010年12月のFAO食料価格指数 史上最高に (国連食糧農業機関 2011.01.05)
1月5日に発表されたFAOの最新データによると、昨年12月の世界食料価格指数が2008年6月の史上最高記録:213.5を超える214.7に達した。
食料価格指数は、各商品グループ(肉類、乳製品、穀物、食用油、砂糖)の価格指数を、各々の2002-2004年の平均輸出シェアで加重平均したものである。世界的天候異変で供給不足が懸念される砂糖が史上最高を大きく超え、同様に穀物と食用油(ナタネ、大豆等油料種子やパームオイル)も高騰、史上最高に迫ったことが、食料価格指数を史上最高に押し上げた (下図参照)。
(元記事に図あり)
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・インドネシア貧困家族 値上がりしたコメの代用主食で6人兄弟が中毒死 ( Jakarta Post 2011.01.07)
今年最初の週末、インドネシア中ジャワ島ジュパラ県の6人兄弟が食中毒で死んだ。伝統的なコメ代用食、ヤシ砂糖で甘味を付けたティウル(tiwul)と呼ばれる菓子の毒に当たったと見られている。この件につき、ジャカルタ・ポスト紙社説は、次のように言う。
「これを人道的悲劇と見るのは誇張かもしれないが、この死は、この国の多くの人々が常に直面している絶望的貧困を雄弁に物語る。これは、商品価格高騰で人々の購買力が失われる今後何か月の間に情況は一層悪化するだろうという警報としても役に立つ」。
「伝統的に、ティウルはコメの安価な代用品として、貧困と結びついてきた。ジュパラの粗悪ティウルで死んだ人たちは、週に15万ルピア(16米ドル≑1300円)から20万ルピアしか稼げず、9人を養わねばならない貧困家族の一員であった。家族は、異常な天候、自然災害、害虫の攻撃による供給不足で価格が暴騰したためにコメを買えなくなり、事故の2週間前に主食をティウルに切り替えた」。
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また、アルジェリアでは新年すぐに食糧価格の高騰に端を発した「食糧暴動」が発生しており、現在も拡大しており、世界中で大きく報道されています。実はアジア・アフリカ関係で現在もっとも報道の数が多いニュースのひとつがこのアルジェリア食糧暴動です。日本のテレビは私は見ていないですが、やはり大きく取り上げられているのではないでしょうか。
(引用者註:少なくともNHK総合のニュースでは,限られた時間帯に簡単に取り上げられただけ)
動画を見ると、投石中心のほとんど素手同然の反抗ですが、街の荒れ方でその激しさがわかるかと思います。子どもも参戦しています。
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実はあまり知られていないかもしれないですが、昨年の例では、小麦の世界在庫は 2.4ヵ月分しかありません(さらに減っているかも)。つまり、たった3ヵ月で世界は食糧による大混乱に陥る可能性は常にあります。
今後の世界は戦争や自然災害で死ぬ人よりも飢餓と栄養不足で死ぬ人のほうがはるかに多いと考えます。
肥料の問題等も含めて、日本の農業も近い将来、危機に瀕することは避けられない感じです。私自身も、自分の死に方としては将来的には飢餓で死ぬ可能性がもっとも高いと考えますし、それは現在の日本人である私にふさわしい死に方だとも思っています(私を含めた日本人は今まで食べ物の価値を粗末に考えすぎました)。
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引用者コメント
日本では現在,農水省の統制価格政策により,国内小麦価格は上がっていないようで不幸中の幸いとなっているようです。
今回も,「発展途上国」の窮乏を横目に高値で食料を買い占めて,何事もなかったように済んでしまうのかもしれませんが…。
多くのアフリカ諸国では,以前は自国で小麦以外の作物を生産して,小麦にはあまり依存せず,食料自給率も高かったのです。しかし,欧米の食料マフィアたちの「食糧援助」という名の押し売りにより小麦を大量に消費するようになり,熱帯のアフリカでは生産できない小麦に依存するようになってしまったという裏事情も忘れてはならないと思います。もちろん,アフリカの農民たちは失業して,都市のスラムに住み食糧援助に頼ることになりました。こんなところにも国際金融のおそろしい策謀(人口削減計画?)を見ることができます。
In Deep の管理人さんは日本人が「食べ物を粗末にした」ことを来たるべき“餓死”の原因としていますが,当方は,多くの日本人が餓死するとしたら,(外国の人間のことなど関係ない,よその地方のことなど関係ない,隣人のことなど関係ない,という)「自分さえ良ければ良い」という人間としての劣悪化した想念が原因だろうと思っています。
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