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炎暑、豪雨、寒波…被害広がる 世界の空がおかしい〔産経〕
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100731/erp1007312223009-n1.htm
2010.7.31 22:22
ロシア西部ニジニーノブゴロド近郊で29日、暑さが原因で発火した建物から逃れる女性(ロイター 世界各地で異常気象による被害が広がっている。観測史上最もひどい猛暑となったロシア西部では森林火災が収まらず、中国では豪雨に伴う洪水被害が南部から東北部に拡大、パキスタンも1929年以来最悪の水害に見舞われた。一方、現在冬季を迎える南米各地にも記録的寒波が襲った。
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首都モスクワ市周辺を含むロシア西部で、7月下旬から森林や泥炭地の火災が深刻化し、住民ら約30人が死亡、約1200戸が全焼した。史上最悪の猛暑と日照り続きによる乾燥が原因で、連邦政府の打つ手も限られているのが実情だ。
「住宅は建て直す。約束する。心配は無用だ」
プーチン首相は7月30日、ジーパン姿で西部ニジェゴロド州の被災地を慰問した。連邦政府は緊急支援として50億ルーブル(約140億円)を拠出すると表明したが、モスクワ市を取り囲むモスクワ州でも火災が民家に近づいている。
火災は合わせて約800カ所で確認され、避難者は3千人を超えた。連邦政府は14の地方行政区に非常事態を発令、24万人を消火活動に動員している。
ロシアは今年、異常なまでの猛暑に襲われ、モスクワでは7月下旬、観測史上130年で最高となる38.2度を記録。さらに降水量が極めて少ないことも、火災が拡大する原因となっている。
穀倉地帯はこの10年で最悪ともいわれる干魃(かんばつ)に見舞われており、小麦の国際取引価格高騰の一因になりつつある。
報道によると、記録的な猛暑と干魃は、欧州の「天気の台所」と呼ばれるアイスランドなど大西洋北東部で高気圧が発達したことに起因するとみられている。(モスクワ 佐藤貴生)
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中国では6月以降、広東省などの南部を中心に豪雨が続き、7月下旬には吉林省など東北部に洪水被害が拡大した。
中国当局によると、7月29日午前の時点で、豪雨・洪水による死者は968人、行方不明者は507人、被災者は1億3500万人にのぼる。約89万戸が倒壊。農作物の被害も約886万ヘクタールにおよんでおり、経済的損失は1810億元(約2兆3千億円)に達しているという。
専門家は、温室効果ガスが空気の対流を旺盛にし豪雨を誘発していると分析。急激な都市化によって雨が地中に染み込まなくなり、大気中の水蒸気が増加していることも、一因に挙げている。
一方、パキスタンでは、7月28日からの大雨で北西部のカイバル・パクトゥンクワ州で河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れなどが発生し、800人以上が死亡した。各地で橋が流され、多くの住民が避難できない状態にあるため、軍が救出作業を急いでいる。今回の水害は1929年以来最悪で、国連は約100万人が被害を受けたとしている。(北京 川越一、ニューデリー 田北真樹子)
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南米は7月中旬から強い寒波に見舞われ、各地の合計で少なくとも200人以上の死者が出ている。
氷点下10度以下にまで冷え込んだアルゼンチンでは、首都ブエノスアイレスで路上生活者などが多数死亡。通常は冬でも暖かいボリビアの熱帯地域でも零度近くにまで下がり、死者が出ている。
ブラジル南部のマトグロソドスル州では牛約3千頭が低体温症で死んだという。ペルー南部アンデス山中の都市アレキパでは冷え込みが氷点下17度に達し、家畜のアルパカが死ぬなどの被害が出ている。
米CNNテレビによると、ジェット気流の影響で低気圧が北上し、南極の冷たい空気が流れ込んだことが原因とされる。(ニューヨーク 松尾理也)
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