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知りたい!:10月に生物多様性会議 ナゴヤで議定書を 地元「知名度上がって」〔毎日〕
http://mainichi.jp/life/today/news/20100731dde001040031000c.html
◇万博だけじゃ覚えてくれない
名古屋市で10月、約190カ国・地域が参加して国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれる。焦点は「名古屋議定書」が合意されるかどうか。都市名が冠せられた議定書が実現すれば、NAGOYAの名が世界にとどろくことにもなり、地元関係者は会議の行方を注視している。【福島祥】
「イタリアのトリノを訪れた時、『名古屋市長です』と言うと、冬季五輪開催地の長野と間違えられた。『ナゴーヤーだ』って言っても、向こうは『オー、ナガノ』って言うんですよ」
こう振り返るのは97年から名古屋市長を3期務め、COP10誘致活動の先頭に立った松原武久氏(73)だ。
愛知県で世界的に知名度が高いのは、なんといっても「世界のトヨタ」がある豊田市。名古屋は県庁所在地で日本有数の大都市だが、世界的には無名といってもいい。
05年に愛知万博が開かれ、国内外の約2200万人が来場した。しかし、万博ブームは一過性だ。生物多様性条約の国際会議誘致に向けた愛知県と名古屋市、名古屋商工会議所、中部経済連合会の4者の動きは素早かった。06年から誘致活動を本格化させ、積極的に国に要望。ライバルの大阪府を退けて、開催を勝ち取った。
COP10は約3週間の期間中、各国政府代表や非政府組織(NGO)メンバーら計約8000人の参加が見込まれる。共立総合研究所(岐阜県大垣市)は、宿泊などで約38億円を消費すると試算する。
それ以上に期待が高まるのが、動植物や微生物に由来する遺伝資源の利用と利益配分の国際ルールを定める「名古屋議定書」の採択だ。ともに92年のリオデジャネイロでの地球サミットで誕生し、生物多様性条約と「双子の条約」と呼ばれる気候変動枠組み条約。97年の同条約会議では「京都議定書」が採択された。「京都市民も誇りに思っているはず」と名古屋市関係者はうらやむ。COP10でNAGOYAが議定書になれば、国際的なPR効果は絶大。「なんとか合意を」と地元関係者は願う。
しかし、議定書に向けた議論は、利益配分などを巡り先進国と途上国の間で多数の点で意見の食い違いが出るなど難航している。
国際会議では、議長を務める担当閣僚が事前にどれだけ運動し、参加各国の信頼を得られるかが成否を握るが、9月の民主党代表選次第では、小沢鋭仁環境相が交代する可能性もある。COP10まで70日余り。やきもきは続きそうだ。
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毎日新聞 2010年7月31日 東京夕刊
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