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スリランカのプルス・フェルナンド博士。象と人の共存を目指して活動しています。
15年前から象に興味を持った博士は、自身の社会経済学の博士号過程で調査を開始します。アジアの象は、前の世紀で80%も減少。その理由は、人口増加で象の居住地を奪ったことと、人が象牙を狙ったこと。人の作物を荒らすため、人々は自腹でフェンスを設けますが、資金の調達が難しく作物も荒されるため、効果が上がりません。そこで博士は、コロンボに調査保護団体を設立。現地の人たちを交えて話し合い、森を解放して、収穫後の田畑に象を入れて餌を与えることで畑の再生にもつながるということを伝えていったのです。
まさに、一石二鳥ですよね。個々の家には電子フェンスを導入し、家の被害は防ぐようにしています。
これからの目標は、人と象が共に利益を得られるこの方法の農業をビジネスモデルとしてもっと広めていくことだそうで、これがアジア中に広がれば経済支援にもなるうえ、生物多様性の側面からも好ましいということです。
世界中には、あっと驚くような発想で地球全体を守ろうと、大きな視点から努力している人がたくさんいるのだと改めて思います。自分にできることってなんだろうと、より一層想いを深めます。
動画番組[Green TV]から
http://www.japangreen.tv/journal/#/000647