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http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903240953
欧州原子核研究機構(CERN)がフランスとスイスの国境沿いに建設した大型ハドロン衝突型加速器(LHC)のコンパクト・ミューオン検出器(CMS)に設計上のミスがあり、現状のままで実験を進めていた場合はイベントを誤検出していた可能性があることがプリンストン大学で物理学を専攻している女子大生、Xiaohang Quanさんの指摘により明らかとなった。 Quanさんは物理学学習の一環としてLHCの素粒子検出装置のアルゴリズムを再検討することに着手。その上で、CMSのアルゴリズムには論理上のミスがあり、現状の方式のままで装置を可動させた場合にはミューオンを2重に検出してしまう可能性があることに気づいた。 Quanさんの指摘により明らかとなった設計ミスは、プリンストン大学物理学部で検証された上で正しいことが判明。Quanさんの指摘内容は先月、スイスのジュネーブで開催されたCERNに年次総会で発表され、CMSの設計変更が承認された。 世界最高の知識と技術と40億ドル(約3900億円)もの資金が投入されて建造されたLHCの設計に誤りがあったことを、専門研究者ではなく普通の学生の指摘によって明らかとなったことに関しては、さすがに驚きの声がでている。 この件に関して、Quanさんは「実は私がまだ学部学生だと話すと、皆さん、凄く驚かれます」と話している。 Quanさんは2009年卒業予定のプリンストン大学物理学部の学部学生。 Photo Courtesy of Xiaohang Quan |
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