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マスコミは事件と世論を創作する。発生している状況に対する認識の相違というレベルから逸脱して、創造逞しく事件や国際関係を自ら作り出している。そして、マスコミ自らを「世論」と言ってはばからない。
自公政権はマスコミの傀儡であったのだろうか? その政権が自滅したので、マスコミが前面に出てきたのではないか? 自公政権を操っていたのがマスコミなのか、官僚組織なのか、多分両者の分業であったのだろう。官僚組織には司法と検察も含まれる。執拗で仁義無き直接攻撃が続いているように見える。
少なくとも小泉政権発足以来、日本全体で組織の人事が変化した。大企業にあっては市場原理主義が、司法を含む官僚組織にあっては新自由主義が踏絵にされ、それらに「入信」できる人物が優先的に昇進し、権限と権力を分担してきた。
官庁においては、課長、局長、審議官、事務次官のうち局長以上が新自由主義者で占められているのではないか。マスコミ(NHKも)も大企業も同じである。
彼らは、他人の痛みを感じない。踏みつけられるのは自己責任であると思っている。優しい心の持ち主をかえって卑下し、弱者となった人たちを平気で無視し、踏み付けにもする。そのような感性の持ち主であるが故に、昇進人事で勝ち残ったのだと言えば少し言いすぎか?
今回の政権交代によって、行政官僚・司法官僚・企業管理職そしてマスコミ管理職が抵抗勢力となって団結し、国の形の変化を阻止しようと蠢いている。
このような日本を作るのに、少なくとも8年間の昇進人事の積み重ねがあったのであるから、「無血民主主義革命」を成就するためにも同じ期間が必要であろう。
連立政権と支持者は8年というスパンで支援し意見を述べて行く必要がある。