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不用額=歳出予定額-繰越額
と書くのですが、これだといかにも不用額自体は翌年度に繰り入れていないのか!
どこに消えたんだ!
という疑念を抱いてしまいますが、繰越というのは事業を当該年度に行えなかったので
次年度に事業と予算ごと移動させることを言いますので、繰越額に含まれなかったから
といって翌年度予算に繰り入れていないと言い切ることはできません。
上の関係式では見えにくいので以下の式を使ってみませんか
実際の収入額(387兆円) = 実際の支出額(359兆円) + 歳計剰余金(28兆円)
おお、28兆円もあまっている!!この内訳を見ていきましょう。
歳計剰余金(28兆円)= 一般会計に繰り入れ(2.4兆円) + 翌年度の歳入に繰り入れ(21兆円) + 積立金に繰り入れ(4兆円)
歳計剰余金の内訳に対する感想
1, 一般会計に組み入れ → よしよしちゃんと一般会計の予算のヘルプになっているのだな。すばらしい。
2, 翌年度の特別会計の歳入に繰り入れ → うーん。これを使うと翌々年度から特別
会計の収入が21兆減るから、これは恒久的な財源にはならないな。
3, 積立金に組み入れ → あやしい!天下り官僚の積立預金になっているのでは?
では3の積立金への組み入れの内訳を見てみましょう。
A: 財政投融資 2.3兆円増 : 財投会計の積立金。財投会計は財投債を収入として社会福祉、
教育、中小零細企業対策などに間接的に融資している。いわば財投銀行のようなもの。この
財投銀行が金利の逆ザヤなどでつぶれないための内部留保が財投積立金。これは自公政権時代
に20兆くらい景気対策や社会保障予算として食いつぶされて、数兆円しか残ってないはず。
ただこれは財投銀行の儲けですから一般会計につかえるといえば使えますね。ただ財投銀行
が困ったときは一般会計からヘルプお願いします。
B: 保険系の積み立て金増:1兆円
地震や不況で保険支払いがかさんだときのため。さすがに手をつけられないか。
C: 外為積立金増:1兆円
外国為替の介入資金。得したら一般会計に入れてもよさそうですが、損したら一般会計から
補填するのでは結局同じこと?
ちなみに2の歳入繰り入れ21兆円の多くは、手続き上の国債の前借りによるものであまり実際的な
意味はありません。あるサラリーマンが給料を常に前借りして、しかも前借りした給料は使
わずに翌月の収入に繰り入れることを想像してください。
1月:実際の給料20万+前借りの給料20万=40万
2月:前借りの給料20万+前月からの繰越20万=40万
3月:前借りの給料20万+前月からの繰越20万=40万
...
なぜか収入が2倍になりましたが、破綻無く使えるのは月に20万です。
数字や項目は以下の20年度の財務省HP資料を使いました。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/kesan/ke210731tokai.htm より