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2009/12/06(日) 18:52:07 ID:GvStQkse
「落選組」擁立で執行部に温度差
来夏に実施される参院選の比例代表候補をめぐり、自民党執行部では、8月の衆院選で落選した前職
議員らをくら替えさせるかどうか、温度差が出ている。大島理森(ただもり)幹事長らは、業界団体の「自民
離れ」で擁立が難航する「職域代表候補」に代わり、「落選組」の出馬を画策しているのに対し、谷垣禎一
(さだかず)総裁は、落選組だと候補者に新鮮味がないため、党の支持回復につながらないとして、慎重
になっている。党再生策に絡むだけに、路線対立に発展する可能性もある。(水内茂幸)
比例代表での出馬が取りざたされているのは、山崎拓元副総裁(72)と保岡興治(おきはる)元法相(70)、
平成19年参院選に岡山選挙区で落選した片山虎之助元総務相(74)。三役経験者や「小泉チルドレン」
と呼ばれた17年衆院選の初当選組らの名前も浮上している。
大島氏らが落選組の擁立をもくろむのは、地元の後援会組織や族議員として太いパイプを持つ業界団体
から一定の集票ができるとの期待があるためだ。民主党が次期参院選候補として、「自民党関係者を引き
抜く」との観測が出ている事情もある。
しかし、山崎氏ら3氏は、比例代表出馬の条件である「参院任期満了日(来年7月25日)に70歳未満」と
している党の内規に抵触する。このため、党内には、「落選組を重用しては、『新生・自民党』が世論に受
け入れられない」(若手)と大島氏らの取り組みを疑問視する声がある。
2日には、19年参院選で初当選した17人が谷垣氏を党本部に訪ね、選挙対策などで「強いリーダーシッ
プ」を要請。礒崎陽輔参院議員は終了後、記者団に、「若い自民党を作らなければならない」と述べ、落選
組の擁立論に不快感を示した。
谷垣氏は、内規を踏まえた候補を擁立するとともに、新人発掘については、選挙区ごとに実施する公募
制を活用していく考え。実際、周辺には、落選組の擁立について「局地的な地方票は獲得できても全国的
なイメージダウンは避けられない」と漏らしている。
野党・自民党として初めて臨む大型国政選挙を控え、執行部の足並みは乱れている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091206/stt0912061831004-n1.htm