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2009/12/01(火) 15:41:28 ID:EZkDSg97
茨城空港、売店なしで開港? 1日1往復「赤字必至」
来年3月に開港する茨城空港(茨城県小美玉市)のターミナルビルに、テナントとして入る予定の飲食店
と売店の2社が、ビルを管理する同県開発公社に「今のままでは赤字は歴然で出店できない」と伝えた。
定期便の就航が1日1往復だけでは不採算になるためだ。交渉は続けているが、飲食店も売店もないま
ま新空港がスタートする可能性も出てきた。
見送りを検討しているのは、飲食店などを展開する「すぎのや」(本社・同県坂東市)と菓子製造販売の
「亀印製菓」(同・水戸市)。テナント料の大幅な引き下げなどがなければ、出店する姿勢は見せていない。
両社の出店は昨年7月に公募で決まった。すぎのやは最も広い275平方メートルと52平方メートルの
2区画、亀印製菓は78平方メートルでそれぞれ営業する予定だった。賃料はいずれも売り上げの10%
で、最低賃料として1平方メートル当たり2100円が設定された。ただ、正式契約は交わしておらず、
「内定」のままになっている。
1999年に示された国の需要予測では、同空港には国内4路線が入り、年約81万人が利用するはず
だった。しかし、今のところ国内線はゼロ。唯一決まっているアシアナ航空・ソウル便が1日1往復しても、
想定される利用者は年間7万7千人と当初予測の10分の1にも満たない。
978 :大分者 ◆GVjPtgkKao :2009/12/01(火) 15:42:23 ID:EZkDSg97
亀印製菓によると、同空港で営業した場合、年約30万人が利用しないと採算はとれないという。担当者
は「今のままでは赤字は歴然で、店は出せないとは伝えた」と話す。すぎのや関係者も「多少の赤字なら
出店するつもりでいたが、今の状況ではおそらく出店はしないだろう」としている。
現在、2社とも県開発公社から慰留されている。いずれも「地元企業」の看板を背負って空港の発展に
貢献しようと考えていた経緯から話し合いには応じているが、公社からの新たな条件提示はなく、交渉は
進展していないという。
同公社は昨年5月に同空港ターミナルビルの8区画を公募し、6区画の業者が内定した。免税店と別の
売店スペースの2区画への応募は当初からなかった。飲食店と売店の計3区画に応募した2社が出店
を見送れば、空港ビルにはレンタカー、宅配便、コインロッカーの区画にしかテナントが入らないことに
なる。(岡村夏樹)
http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200912010249.html