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2009年11月20日 (金)
木村佳苗氏事件で検察が警察に出頭する異様さ
FNN(フジネットワークニュース)は、
「うその結婚話を持ちかけ、男性から現金をだまし取ろうとした疑いで再逮捕された34歳の無職の女性がが20日午前、さいたま地方検察庁に送検された。」
と報道したが、同じ報道対象をANN(朝日ネットワーク)は次のように伝えた。
「結婚を口実に男性から金をだまし取ろうとした疑いで、34歳の女が20日午前、検察官が留置場に出向く異例の形式で送検されました。」
不審死が相次いだ問題で結婚詐欺容疑により逮捕されている埼玉県の無職女性に関する報道である。
この事件について、山崎行太郎氏は10月30日に、
「何故、本名「木嶋佳苗」と書かないのか?」
と題する記事を書かれている。
また、『カナダde日本語』の美爾依さんは、11月10日に、
「木嶋佳苗の取り扱いからしても、日本がまぎれもなく警察国家であるのがわかる」
と題する記事を書かれている。
美爾依さんの記事には、『ふじふじのフィルター』様が紹介された
『中野龍三プロゲーマーWEB』TV局別!
「34歳結婚サギ女がなぜ実名報道されないのか、を聞いてみた」
を引用されている。
これらの情報をもとに判断すると、警察当局が埼玉の結婚詐欺容疑者に関する報道に規制を加えていることが窺(うかが)われる。
容疑者の氏名は「木嶋佳苗」氏であるらしい。
しかし、マスメディアはまったく実名報道していない。さらに不可思議なのは、検察の取り調べが検察庁ではなく、警察署に検察官が出向いて行われたことだ。
警察から検察に身柄が送られる際、被疑者は手錠、縄で捕捉されて送致される。被疑者の身柄が検察庁に送られるから「送検」と呼ぶのであり、検察官が警察に出頭するなら「出頭検」とでも呼ばねばならないのではないか。通常の「送検」は拷問のひとつに分類される措置と言ってよい。
警察署から護送車に乗る際に、警察が報道のカメラを遮断することができるにもかかわらず、撮影が行える状況が作り出されている。また、護送車の内部を撮影することを回避するための遮蔽(しゃへい)措置を取ることは十分に可能であるが、警察はその対応をしていない。
法務省管轄の拘置所の場合、裁判所などへの身柄の移動に際しては、護送車のカーテンなどを用いて完全な遮蔽措置が取られている。
つまり、被疑者の人権が守られていないのは、単に取り調べに際してだけではなく、身柄の移動に際してのマスメディア取材に対しても同じなのである。
死体遺棄容疑で逮捕されている市橋達也氏の取り調べに際して、違法な取り調べが行われているのではないかとの情報が報道されている。
「黙秘していると親が死刑になる」
「黙っているから姉のところに取材が行った」
「黙っていると極刑になるかも知れない」
などの発言が捜査官からあったとの指摘が市橋氏の弁護人から示されている。
現段階での容疑は死体遺棄であり、「死刑になる」との発言があったとすれば、被疑事実から逸脱したものであると言わざるを得ない。
私が巻き込まれた事件では検事が、「認めなければ報道などを通じて家族を徹底的に苦しめてやる」と発言した。検察官は大声でわめき散らし、無理やり自白を強要するものだった。ニュースを聞いて検察官の発言が思い返された。