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米国の国益が、日米同盟重視よりも米中関係重視によって増進されると判断すれば、米国は外交方針を転換する。 櫻井よしこ
http://www.asyura2.com/09/senkyo74/msg/703.html
投稿者 TORA 日時 2009 年 11 月 12 日 16:28:14: GZSz.C7aK2zXo
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu203.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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米国の国益が、日米同盟重視よりも米中関係重視によって増進される
と判断すれば、米国はためらうことなく外交方針を転換する。櫻井よしこ
2009年11月12日 木曜日
◆【櫻井よしこ 鳩山首相に申す】日米関係を修復せよ 11月12日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091112/plc0911120244002-n1.htm
10月20日に来日したゲーツ国防長官は、自衛隊の栄誉礼も、外相、防衛相による歓迎夕食会も拒否。11月のオバマ大統領来日までに普天間飛行場移設問題についての結論を出すよう要請して日本を離れた。岡田外相はオバマ大統領来日前に日米外相間で話し合いたいと訪米と会談を要請したが、国会の日程を優先させて自ら言い出した外相会談を断った。
中国で3泊4日をすごすオバマ大統領は、日本滞在はその半分の2日間だ。しかも、当初の予定は変更され、1日遅れの来日となる。13日深夜に、鳩山首相は普天間問題についての結論も出さないまま、APEC(アジア太平洋経済協力会議)参加のために日本を離れる。大統領は首相不在の日本で日程をこなす。こんな異常な外交日程はないだろう。日米の歯車が噛(か)み合わず、不吉な軋(きし)み音が聞こえてくる。
首相が提唱する東アジア共同体構想は、誰も振り向かなくなった古証文だ。もともと、形の上では小泉純一郎首相が2002年に提唱した。考えを授けたのが田中均外務審議官だと言われる。04年には産官学から人材を集めて東アジア共同体評議会(CEAC)が東京で設立されたが、背後で共同体構想を強力に進めたのが中国だった。
中国は東アジア共同体のメンバー国を日中韓とASEAN10カ国に限ることにこだわった。そのままでは中国の独壇場に必ずやなったであろう共同体に、日本は豪印ニュージーランド3国を入れることに成功した。こうして中国の力を薄めたのである。
思うような形に仕上がらなかった共同体構想への関心を中国は急速に失った。加えて、米国の中国戦略が大きく変化し、ゼーリック米国務副長官が05年9月、ニューヨークで中国に「責任あるステークホルダーであってほしい」と呼びかけた。対立するのでなく、利害を共有するパートナーになってほしいと言ったのだ。
中国人民大学国際関係学院副院長の金燦栄教授は、中国の米国専門家は全力をあげて米国の意図をひと月かけて分析し、200ページの報告書をまとめたと語った。結果、中国もまた、対米政策の大転換を図ったのだ。それが中国の平和的台頭である。
「フォーリン・アフェアーズ」05年9〜10月号に掲載された中国改革フォーラム理事長の鄭必堅氏の論文、「大国への中国の平和的台頭」には、「東アジア共同体から米国を排斥することは中国の利益に合致しない。中国はむしろ同地域において米国が安全保障及び経済の両面で前向きの役割を果たすことを望む」と明記している。
つまり、東アジア共同体を提案し、かつて米国の排除を意図した中国は、現実の変化に素早く対応して、米国抜きの東アジア共同体はあり得ないと、当初のもくろみとは反対のことを言い始めたのだ。これはもう4年も前のことだ。
にもかかわらず、鳩山首相は、何を思ったか、この捨て去られた古証文を持ち出した。岡田外相は意固地にも東アジア共同体には米国を入れないと言い続ける。鳩山民主党政権がまるでピエロに見えてくる。
米中関係の専門家、田久保忠衛氏は、米国防大学の国家戦略研究所(INSS)が07年4月に出した特別報告書の内容に注目すべきだと語る。
「特別報告の冒頭には、『北東アジアの安全、繁栄、自由を促進するための地域的な協力強化の基盤として、米国は中国および日本とそれぞれの健全な2国間関係を求める』と書かれています。日米同盟とともに、良好な米中関係の維持が、米国の方針なのです」
米国の国益が、日米同盟重視よりも米中関係重視によって増進されると判断すれば、米国はためらうことなく外交方針を転換するという意味であろう。米中接近の谷間に沈みかねないいまこそ、外交の根本に、同盟国と脅威をもたらす国の識別がなければならない。にもかかわらず、友愛外交を唱え、普天間問題で迷走するのは、国際情勢の変化を理解できていないからである。今年4月、米国で語り合った若手日本研究者でアメリカン・エンタープライズ研究所のM・オースリン氏は「日本は台頭する中国によって削り取られていくだろう」と書いている(『フォーリン・ポリシー』誌09年4月号)。
日本削り取りに向かう中国の脅威に、現在の日本は対処できまい。日米同盟なしには尚更である。オバマ大統領を迎えて、最悪の状況に陥った日米関係の修復に鳩山首相は全力をあげなければならない。
◆オバマさんもまた、政治家の言葉です (青山繁晴) 7月30日
http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/e/e1c60d481c66295caa4cecbcc75aaea4
ご承知のように、言葉は、文法と文脈によって意味が決まります。
特に政治家の言葉については、文脈が大切で、学校英語の文法だけでは意味が読み切れないことがあります。
くだんのオバマ演説は、このような言葉です。
"And we also know this: The relationship between the United States and China will shape the 21st century, which makes it as important as any bilateral relationship in the world."
これが真ん中の will shape the 21st century, which makes it がなくて、たとえば The relationship between the United States and China is as important as any bilateral relationship in the world. という言葉であれば、ご指摘のような訳が正しいことになります。
ところがオバマさんはまず、米中の2国間関係が、21世紀を形作る、すなわち21世紀は米中2国が仕切る世界だという趣旨を明言したうえで、which makes it つまり、その事実あるいは確定的な予測こそが、米中2国間関係を as important as any bilateral relationship in the world にするんだと表現しています。
したがって、「米中2国で21世紀を形作るという事実からして、米中2国間関係は、世界のどの2国間関係よりも重要な2国間関係となる」という意味を汲みとり、そのように訳すことがもっとも適切と考えます。
ちなみに共同通信のワシントン電は、以下のようになっています。
【ワシントン共同】米国と中国が外交・経済分野の問題を閣僚級で話し合う「米中戦略・経済対話」の初会合が27日、ワシントンで始まった。開幕式に出席したオバマ米大統領は「米中両国間の関係が、21世紀を形づくる。世界中のどの2国間関係よりも重要だ」とあいさつし…(後略)
また産経新聞は次のようです。
【ワシントン=山本秀也】米中両政府による初の包括的な戦略経済対話が27日、ワシントンで開幕した。冒頭、オバマ米大統領は「米中関係が世界のどの2国間関係より重要だ」と述べ、突出した対中重視の姿勢を表明した。
一方で、学校文法どおりに訳した、受けとった報道もあります。
日経新聞は以下のようです。
【ワシントン=高橋哲史】米中両国の閣僚が一堂に会し、経済や安全保障分野の懸案を議論する初の「戦略・経済対話」が27日、ワシントンで開幕した。オバマ大統領は開会式で「米中関係は世界中のどの2国間関係にも劣らず重要だ」「我々は共に重い責任を負っている」と演説。
わたしは、アンカーの放送前に、まずはCNN、BBCでオバマさんの演説のトーンをよく聴き、それから原文を取り寄せて読み込み、さらに、上記の日本メディアの報道を比較検討し、それから外務省北米局の知友の意見を聴き、それらを総合して、アンカーで述べたような訳がもっとも適切と確信し、その内容で生放送に臨みました。
放送した内容、訳が正しいと思う、もうひとつの傍証は、「世界のどの2国間関係とも同じように米中関係が重要」というのは、客観的事実としてあり得ないことです。
たとえば、アメリカと中米の小国の2国間関係を考えれば、中米の諸国には申し訳ないですが、アメリカは勝手に属国だと思っているわけで、それと今や米国債の最大保有国である中国との関係を同等に扱うわけはありません。
それでは、この「米中戦略・経済対話」がほんらいは閣僚級であるのに、合州国大統領がわざわざ顔を出して、居並ぶ中国の要人たちに演説する意味がありません。
つまり、オバマさんは中国に「あんたと2人だけの関係こそが、ほかのどの2国関係、これまでのアメリカが大切にしてきた日本やイギリスとの2国関係よりも、今や大切だと分かっているよ。なんせ、これからは、あんたとふたりで、世界を仕切っていくのだからさ」という重大なニュアンスがちゃんと伝わるようにしながら、同時に、これまでの同盟国、日本やイギリスにもエクスキューズができるように、as as any の構文を上手に使っているのです。
これは政治家の言葉としては、別段、卑怯とかそういうことではなく、むしろ当たり前です。
ただ、革命的な存在というイメージで受けとられがちなオバマさんの演説は、案外に、こうした古い体質の政治家言葉があることは、これを機会に注目されてもよろしいのではないかと、思います。
(私のコメント)
いよいよオバマ大統領が明日初来日しますが、今回の外遊の主な目的地は明らかに中国だ。日本には24時間滞在し中国には3泊4日の滞在となる。90年代のクリントン夫妻の中国訪問を思わせますが、政治家の言葉はそのまま信じたらだまされる事になる。オバマ大統領の演説にしても直訳すれば「米中関係は他の2国関係と同様に重要である」と訳せるのでしょうが、アメリカが中国を中南米諸国やアフリカ諸国との関係と同じに評価するわけが無い。
しかし、will shape the 21st century, which makes it と言う言葉が入っていることで、米中の2国間関係が、21世紀を形作る、という事は米中の二国間関係が最も重要な関係であると言うということを意味している。外交問題になると困るから受け取る人によって他の二国間関係と同様ようにという言葉ではいっているのですが、巧みに「米中が21世紀を形作る」と言っている以上は「as〜as any」と言ってはいても「米中関係が最も重要」ととるべきだ。
つまり日米安保条約を結んでいても、日本と中国が戦争状態となったらアメリカはどちらの味方をするのだろうか? と言う疑問が出てくる。櫻井よしこ氏は米国の国益が中国と手を組んだほうがいいとなれば米国は中国の味方をするということだろう。経済面で見れば日本よりも中国の方が市場としても大きいし国益の為に中国を取るだろう。
「株式日記」でも米中によって日本が封じ込められると言うのは経済面の事であり、軍事面から見れば中国が太平洋に進出すればアメリカの脅威になる事は間違いない。しかしアメリカは経済的に危機的状況になるから東アジアから撤退する恐れがあると何度も書いてきました。沖縄の海兵隊をグアムに移転させるのもハワイからグアムのラインに防衛ラインを引く意味があるのかもしれない。
オバマ大統領はwill shape the 21st century, which makes it 「米中が21世紀を形作る」とはっきりと宣言しているのだから、米中で太平洋を東西に二分割する事も考慮しておくべきだろう。だから、鳩山首相が危機感を感じてアメリカ抜きの東アジア共同体を考えるのは当然なのですが、日本に米軍基地があると日本は本格的な軍事強化が出来ない。
先日NHKがオバマ大統領との独占インタビューを放送していましたが、米中が21世紀を形作るという意味を問うべきだったのでしょうが、今回の来日中の記者会見でも質問する記者はいないでしょう。櫻井よしこ氏の「日米関係を修復せよ」という発言は、もはや手遅れであり、アメリカはとっくにオバマ演説で中国を最重要パートナーとしている。
アメリカに民主党政権が出来る事で日米関係が冷え込む事は前から「株式日記」でも書いてきましたが、90年代のクリントン外交が再現されると言う事だ。90年代と違うのは日本はジャパンバッシングするほどの経済大国ではなくなっている事であり、現在では中国が一番ドル外貨を貯めこんでいる。中国がアメリカの財政を支えているのであり、このような状況でオバマ大統領が中国が最も重要な国と評したのだ。
櫻井よしこ氏の憂慮は既に現実となっており、今回の外遊日程を見ればそれは明らかだ。日本を素通りしないだけマシなのでしょうが、それくらい現在の東アジアの情勢は微妙な所に来ているのであり、日本としては最悪の状況を想定して手を打つべきだ。中国が外交戦略を平和的台頭に切り替えた事は、米中が手を組む事を選択したのであり、日本がその間で埋没してしまった。
アメリカのゲーツ国防長官が外相や防衛省の主催の夕食会をキャンセルしたのは日本に対する挑発行為なのだろう。この事をマスコミはわずかしか報じなかったが、鳩山内閣ははっきりとこの時点でハンドルを切ったのだ。今から修復するにしても鳩山首相の更迭ぐらいはアメリカは要求してくるだろう。安倍、福田、麻生と1年しか内閣が持たなかったのはアメリカとの関係が上手く行かなかったからですが、アメリカの要求が過酷過ぎるのだ。
アメリカからの風圧が強まれば日本は中国に吹き寄せられてしまうのであり、かつてニクソン訪中で米中関係が大きく変わった時に田中角栄は真っ先に中国に飛んで日中国交回復した。だから米中が戦略的パートナーとなるのなら日本も同じだけ中国に擦り寄る必要がある。鳩山首相も「日本にとって中国が最も重要な二国間関係だ」と「as〜as any」と付けて演説したらどうだろう。21世紀は日中が構築すると演説してもまんざら嘘ではないだろう。
「株式日記」は反中国なのですが、米中の挟撃を避けるにはどちらにもいい顔をして裏では離反工作をする必要がある。日中が経済面でも手を組めばアメリカとしても脅威なのであり、日中が一斉にドル売りや米国債売りを仕掛けたらアメリカは破綻する。日本が生き延びる為には敵と手を組むような事も必要だろう。アメリカが物を買ってくれなければ中国やEUに市場を求めなければならない。もはやアメリカには以前のように輸入する事は無理だからだ。
日本の自動車会社も一斉に中国向けの車を作り始めた。アメリカへの輸出が半減してしまった以上は世界一の自動車大国となった中国に市場を求めるのは当然だろう。中国市場をめぐって日本とアメリカの自動車メーカーがしのぎを削る構造になっており、日米同盟と言ってはいられない状況になってきた。アメリカには金が無くなり中国には外貨が貯まる一方だ。だからこそ「アメリカさんさようなら中国さんこんにちわ」と言う事であり、日本も国益に則って外交をすればいい。
もちろん中国もしたたかだから日本とアメリカと両天秤にかけて来るでしょうが、中国にとってもアメリカが最大の潜在敵国であることがわかっているから、日本はそこにつけこむ隙がある。日米中の三国関係は日本がどちらに付くかで勝敗が決まるようになるだろう。今までは日本はアメリカに付いていたからアメリカは太平洋からインド洋の覇権を手に出来ましたが、日本の基地を失えばアメリカは西太平洋とインド洋の覇権を失う。
オバマ大統領はその事が分かっていて、「米中2国で21世紀を形作るという事実からして、米中2国間関係は、世界のどの2国間関係よりも重要な2国間関係となる」と言う演説をしたのだろうか? あるいは日本に政権の交代が起きることは計算に入れていなかったのだろう。
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コメント _
櫻井よしこなんて、バナナっていうか、日系のアメリカ人(ハワイ生まれ)じゃないか。 このオンナを日本国民と観るべきか、それさえ怪しいだろうが。
、あぁ、日系バナナっていうかバナナ系アメ公っていうか。
無意識のうちの、アメ公の手先だわな!
2009/11/12 17:51