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http://www.chosunonline.com/news/20091020000038
政治家を育成する日本の大企業(上)
設立30周年の松下政経塾、8月の総選挙で31人当選
キヤノンも「政治家道場」を設立
今月9、10日の二日間、東京近郊にあるキヤノンの研修施設では、異色のシミュレーションゲームが行われた。韓半島(朝鮮半島)の統一を想定し、約60人の参加者たちが、韓国・米国・中国・日本の4チームに分かれ、各国の利益をめぐって交渉を繰り広げるというものだ。2カ国または多国間の首脳会談に外相会談、実務者会談などが相次いで行われ、その合間には各国の戦略会議も開かれた。一部の会談の模様は、各チームの部屋に生中継された。韓半島の統一が実現した場合、主要国の利害関係がどのようなものになるか、実際に体験する目的で行われたゲームだった。
このゲームを企画したのは、世界的なカメラメーカー・キヤノンのグローバル戦略研究所だ。同研究所は昨年末、グローバルリーダーの育成を目的として設立された。今回のシミュレーションゲームは、同研究所が今年上半期に初めて選抜した「政治家候補者(PAC=Political Appointee Candidates)」11人に対する訓練の一環だ。シミュレーションゲームの参加者約60人には、「PAC」の11人のほか、現役の官僚やジャーナリスト、大学教授なども含まれていた。今回のゲーム方式は、米国の国防大学が第2次大戦前から行っていたものと似ている。なお、今年7月4、5日の二日間、「パキスタン危機」をテーマに行われた1回目のシミュレーションゲームには、米国防大学の関係者も参加した。
キヤノンは11人に対する訓練プログラムを「PAC道場」と命名した。設立の趣旨は、将来、日本の外交・安全保障政策を担当する専門家を育成するというものだ。キヤノンは今年6月、1期生として11人(応募資格は25−43歳)を選抜した。これら11人には2年間にわたり、徹底的な訓練が施され、日本の国益を代弁する安全保障分野の専門家を育成していく計画だ。11人の名簿は外部に公開しないことを原則としており、また教育にかかる費用はキヤノンが全額負担する。
東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版