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楽天打線爆発、岩隈完投!CS第2S進出に王手
2009年10月16日(金) 21時0分 サンケイスポーツ
ソフトバンク戦に先発、見事完投勝利を果たした楽天・岩隈=Lスタ宮城(撮影・恵守乾)(写真:サンケイスポーツ)
(クライマックス・パ第1ステージ、楽天11−4ソフトバンク、楽天1勝、16日、Kスタ宮城)プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージが16日、Kスタ宮城で開幕。ホームの熱い声援を背に楽天が先発全員安打とソフトバンク投手陣を粉砕。投げては先発した岩隈久志投手(28)が4失点完投を果たし、日本ハムと対戦するCS第2ステージ進出に王手をかけた。
【写真で見る】 杜の都で激突!楽天Vsソフトバンク
涙の出陣だ。決戦前の全体ミーティングで、野村監督が約5分間の訓示。選手、コーチに向かって、初めて自身の去就を明言した。
「私事で申し訳ないのですが、最後通告がありました。島田(オーナー兼)社長に確認したが、日本一になっても続投はないとのことだった」
静まりかえるミーティング室。ポツリ、ポツリと語るうち、感極まった知将は「(来季も)みんなと野球がしたかった。すみませんでした」と声を詰まらせながら頭を下げた。頭を下げて数秒…顔を上げると「よし、頑張ろう!」とあえて明るい声を上げ訓示を締めた。それは、涙を悟られないための、精いっぱいの強がりだった。
訓示では「ここで心を一つにしなければ、もう一つにするチャンスはない」とも話したノムさん。自身の解任問題、リンデン騒動でゴタゴタしたチームに必要だった一致団結は、決戦直前の思わぬ涙でもたらされた。
真っ先に気を吐いたのが、1番で起用された高須だ。野村監督からCSの「キーマン」に指名された男は、一回の第1打席で難敵・杉内から先頭打者アーチ。楽天ファンで埋まった左翼席に白球を突き刺した。「これでチームに勢いが出ればいい」。その言葉通りに、打線に火がついた。
「打線は水物。打ってくれたらもうけもの、くらいの気持ちだよ」と話していたノムさんも、序盤の7点に驚きは隠せない。追い上げられても六回に3点を重ねた。一つになった野村チルドレンは、本当に頼もしく成長した。
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[ 10月16日 21時12分 更新 ]