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http://www.dpj.or.jp/news/?num=17103
2009/10/15
官僚による質問取り「当面の間の対応」 平野官房長官が記者会見で
平野博文官房長官は15日午後、官邸で記者会見し、劇作家・演出家で大阪大学大学院教授の平田オリザ氏を内閣官房参与に同日付で任命したと発表。「演劇はもとより文化政策や教育、国際交流など、幅広い分野に精通されておられる。すぐれた見識を有しておられることから、文化を中心として国際戦略、官からの情報発信に関して、総理に対して情報提供、助言をいただくことになる」と語った。
また、平野官房長官らが首相官邸に各府省の国会担当の官僚を集め、臨時国会を前に与野党議員への「質問取り」を指示していたことについて、「官僚頼みといえないか」とする記者の指摘に答えた。まず、「もともと政治主導という考え方であるので、政治家がしっかり討論するのが基本。従って各党の質問に対し、理想系でいえば、政治主導という概念からいうと政治家のスタッフをそれぞれの役所に揃えて、政務官的なスタッフが、あるいは政務官自ら質問をとるということが理想ではある」と前置き。
そのうえで、「理想は理想として現実の対応として、質問をいただく情報収集については国会連絡室を含めて担当いただきたいと当面の間は考えている」と説明した。
鳩山政権が掲げる政治主導と矛盾しないかとの重ねての問いには、「政府参考人が委員会のなかで答弁するということになると、政治主導という概念からご意見が出るかもしれないが、あくまでも委員会の答弁は政治家がするので、矛盾するということにはなっていない。ただ、長い目で見ていけば、質問を取っていくことについても政治家がやれるような体制を整えていかなければ、なるほどとお聞きいただけない部分もあるかもしれない」と回答。「しかし当面、そういう対応でしっかり答えていきたい」と表明するとともに、当面の対応の後には、大臣、副大臣、政務官のもとにしっかりとしたスタッフを充実させていく考えを示した。