★阿修羅♪ > 昼休み28 > 262.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090930t11032.htm
宮城知事選 建設業協、日和見に傾く 現職に推薦出さず
自民党の強力な支持団体だった宮城県建設業協会(佐藤博俊会長)が政権交代に伴い右往左往している。迫る知事選(10月8日告示、25日投票)で、再選を目指す村井嘉浩知事(49)の推薦を見送り、異例の自主投票を決めた。政権与党の民主党を意識して態度を明らかにしない日和見の姿勢が鮮明になり、協会の存在感は揺らいでいる。
<「渡りに船」>
知事選への対応を話し合った24日の理事会は、正副会長や支部長ら40人が出席した。論点は村井知事に推薦を出すかどうかに絞られていた。
知事の県政運営を評価する声があった一方で、一部の理事が「政権与党の民主党に逆らっていいのか」と強く主張し、自主投票が決まった。
村井知事は今回、政党や団体に推薦を求めていない。協会の佐藤会長は「知事の意向を尊重して推薦しない」と話したが、「日和見の協会にとっては渡りに船」と見る関係者もいる。
協会がたじろぐ理由はただ一つ、自民党が野党に転落し、鳩山政権が誕生したことだ。
政権党の民主党は知事選で、元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)を推薦した。
協会理事の中には、民主党の小沢一郎幹事長の支持団体「宮城一政会」の幹部もいる。村井知事を推薦することで、政権与党からにらまれるのは得策でないという意識が働いたようだ。
<業界が疲弊>
公共工事減少などに伴う業界全体の疲弊が、知事選への対応を鈍らせたとの指摘もある。
協会会員企業の経営事項審査結果によると、2008年度の会員254社の決算で確定した1社当たりの経常利益は442万円の赤字。マイナスは4年連続で赤字幅は拡大している。
売上高に当たる完成工事高は08年度、1社当たり平均7億6800万円。最後に10億円台を記録した02年度(10億3000万円)に比べて2割以上減った。
<富県どこへ>
こうした窮状に協会関係者の一人は「村井知事の富県戦略は県民すべてが豊かになることではなかったか。残念ながら建設業は戦略から外されている」と強調する。
民主党県連には有力建設業者と独自のパイプを持つ国会議員がいて、業界への接近を強めている。国の公共事業も絡んで、協会が判断をためらう局面は続きそうだ。
2009年09月30日水曜日
印刷用ページ