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イラン 新たなウラン濃縮施設 米大統領「不拡散への挑戦」
9月26日7時57分配信 産経新聞
【ピッツバーグ（米ペンシルベニア州）＝有元隆志】国際原子力機関（ＩＡＥＡ）は２５日、イランが新たなウラン濃縮施設を建設中であると伝えてきたことを明らかにした。オバマ米大統領は同日、英仏首脳とともに声明を読み上げ、イランが第２の濃縮施設を秘密裏に建設してきたことは国際社会が守るべき規則を破っていると指摘。２４日の安保理首脳会合で「核兵器のない世界」を目指す決議を採択したばかりとあって「不拡散体制に対する真っ向からの挑戦だ」と強く非難、ＩＡＥＡによる査察に応じるよう求めた。
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秘密施設は、テヘラン南西のコム近郊にある軍事基地で建設されており、遠心分離機３千基を収容できる広さがあるとされる。オバマ大統領によると、イランは数年前から施設を建設してきた。米英仏３カ国は２４日にＩＡＥＡにこの秘密施設に関する「詳細な証拠」を提出した。
オバマ大統領はその一方で、１０月１日に国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた６カ国とイランとの協議がジュネーブで行われることを踏まえ、「真剣な関与」を続ける方針を示した。イランは１０月の協議を前に、これまで秘密にしてきた施設の存在を認めることで、追加制裁を回避しようとしたのではとみられている。
オバマ大統領らの声明発表は、主要２０カ国・地域（Ｇ２０）の金融サミットが開催されている米ピッツバーグで行われた。同席したサルコジ仏大統領は１２月までにイランの対応に変化がなければ、「制裁が実施されるだろう」と語った。ブラウン英首相も「より厳しい制裁を実行する用意がある」と警告した。米英首脳は金融サミット後に会談し、今後の対応を協議する。
ＩＡＥＡによると、イランは２１日、第２の施設に関する情報を伝えてきた。新施設では低濃縮ウランの製造を行うと説明している。これまでのところ、新施設に核物質は運び込まれていないという。
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