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:2009/09/19(土) 11:41:17 ID:S3Bk5mt2
▽聖域ない
「地方分といえども、聖域にすることはできない」。原口一博総務相は18日の記者会見で自治体分にも
切り込む姿勢を強調した。焦点のひとつは複数年度にわたる基金への対応。政府は来年度以降に割り
当てられた資金は原則として地方分も含めて回収し、10年度予算であらためて交付する方針だ。
地方側は「今後も国の動向を注視しないといけない」(青森県財政課)と警戒を強める。「果たして議会や
道民の理解が得られるのか」。北海道財政課の担当者も頭を抱える。既に予算化した事業を執行停止
するには議会で減額補正が必要。議会を説得するのは最終的には自治体自身だ。
中央省庁の雲行きも怪しくなってきた。「既に具体的に動いているので、停止せずにこのまま執行する」
(直嶋正行経済産業相)、「景気動向が今のような状況なら、執行を続けるべきだ」(小沢鋭仁環境相)。
補正予算の目玉だったエコポイント制度は、早々と継続が決定した。
見直しの対象としていた農地集約加速化事業の約3千億円についても赤松広隆農相は「私自身は拘束
されるつもりはない」と発言し、継続に含みを残した。
▽「鳩山不況」
政府が最低限の回収目標として掲げた自治体向け以外の基金、官庁などの施設整備費やエコカー購入
費などは合わせても3兆円に満たない。外国為替資金特別会計など「霞が関の埋蔵金」も円高傾向で
資産価値が急減している。
景気回復の足取りは弱々しく、失業率は過去最悪の更新が続く恐れもある。「鳩山不況」だけは避けたい
政府は「追加対策の実施に追い込まれる可能性が高い」(経済アナリスト)。そうなれば、子ども手当など
に充てるための目標の7兆1千億円の確保どころか、鳩山由紀夫首相が否定した国債増発も視野に入る。
「父親は大蔵事務次官をしたことがあり、人生の一番の誇りだった」。鳩山首相は18日、硬い表情を浮か
べる各省庁の事務次官に語りかけた。「脱官僚」で漂う冷たい空気を和らげようとの思いだが、ある官庁
幹部は「地方との調整は最大の難関。政治主導という理念もすぐに現実を突きつけられることになる」。
官僚の巻き返しは既に始まっている。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2009/0918.html