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【6:461】【地域経済】静岡空港:利用者予測の半分以下、15万7000人…開港3か月・見通しの甘さ浮き彫り[09/09/04]
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1 ★ 2009/09/05(土) 08:12:48 ID:???
★利用者予測の半分以下 15万7000人 静岡空港
見通しの甘さ浮き彫り 開港3か月
静岡空港は4日で開港から3か月となる。国内・国際線の利用者数は、県のまとめでは8月末現在で
約15万7000人。県は2003年、開港初年の年間の需要予測を国内・国際線で計138万人と発表したが、
この3か月間の実績から年間需要を単純計算すると63万人程度にとどまり、予測の半数にも満たないことになる。
経済状況の悪化などがあったとはいえ、予測の甘さが改めて浮き彫りになった格好で、県民負担を少しでも
軽減するための一層の経営努力が県などには求められる。
県空港部によると、利用者数を公表していない中国東方航空の上海線を除く国内・国際線の利用者数は
計15万2813人(搭乗率69・9%)だった。
国内線の利用者は6路線で10万7606人(同70・3%)。単純計算では年間43万人程度で、
県が予測した106万人の40%程度にとどまる。
国際線はソウル線と、5路線のチャーター便で計4万5207人(同68・8%)。上海線は搭乗率のみ45・5%と
公表されており、関係者によると利用者数は約4300人。これを合わせると国際線は計約4万9500人となる。
単純計算では年間約19万8000人となり、県が予測した32万人の62%程度にとどまる。
路線ごとの搭乗率は、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の札幌線が83・2%、ANAの沖縄線が
84・9%といずれも好調だったが、搭乗率保証を適用しているJALの福岡線は63・7%と、県からJALへの
支援金が発生する70%未満の状況が続く。フジドリームエアラインズ(FDA)は、鹿児島線は60・9%だったが、
小松(石川県)線と熊本線は40%台後半と低迷している。
空港建設反対派の市民団体は03年、静岡空港の需要予測を年間約70万人と発表した。開港後3か月間の
実績から、国内・国際線の年間利用者を63万人程度と推計すると、この反対派の数字も下回ることになる。
この約3か月間には、開港を記念したチャーター便が数多く運航されるなどの“開港特需”や、夏季繁忙期
(8月7〜16日)があった。反面、今後予定されているチャーター便は3日現在、花巻(岩手県)、台湾、
香港線の国内外計16往復だけで、定期便も増便や新規路線の就航は予定されていない。そのうえ、JALが
11月から福岡線と札幌線の機材を、現在の150席から76席の小型ジェット機に統一することもあり、
静岡空港の利用者数が今後大幅に伸びる要素は今のところ見あたらない。
県空港部の君塚秀喜部長代理は読売新聞の取材に「需要予測は、財務当局が納得できる数字を、
その当時の論拠に基づいて出したもの。世界的不況や航空需要の低迷などもあるが、予測に近づけるよう
努力するしかない」としている。
「空港はいらない静岡県民の会」の桜井建男・同会事務局長は、「県の需要予測は初めから絵に描いた
もちだった。夢のような話を根拠に国の事業認定が下りて、建設事業を進めてきたことが、開港から3か月がたって、
より鮮明になった」と話している。
ソース:読売新聞 (2009年9月4日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20090903-OYT8T01229.htm